きゃりーぱみゅぱみゅを観る

25/Ⅲ.(月)2013 くもり時々雨
行って来ましたよ、きゃりーぱみゅぱみゅ、ZEPP Tokyoまで、小雨の中。
お台場など行った事がなかったのですが、意外に近いんですね。
大岡山から大井町線で大井町、大井町からりんかい線で東京テレポート駅まで、30分未満でした。
ZEPP~は、1階がオール・スタンディングで、それでも、少しづつ段差になっていて、後ろの方でも見やすくなっていました。
整理番号順にアナウンスが流れて、入場して行くのですが、待ってる間、下からお台場の大観覧車を見上げました。↓。

きゃりーぱみゅぱみゅは、「100%KPP WORLD TOUR」で、
すでにベルギー・パリ・ロンドン・台湾・香港を回ってきたそうだ。
よくあるパターンの日本のファンが一緒に行き現地で観る、のではなく、現地にファンが多いようです。
きゃりーぱみゅぱみゅは、デビューしてまだ2年弱なので、2時間のライブをやるには持ち曲数が少ないです。
なので、途中、海外公演の様子を映像で流したり、ちょっとしたトーク・コーナーがありました。
海外では現地の人が、きゃりーのコスプレをして会場に来てました。コスプレ率は日本より高いです。
時代は変わったのですね、ユーチューブとかで世界の人が観れるから、本当のファンが出来てしまうのですね。
きゃりーは、自分はPVで有名になって、それでライブを観に来てくれた人に、
「やっぱ、きゃりーはPVがいいね」と言われるのが嫌でパフォーマンスに務めた、と言っていました。
なかなか根性ありますね。
だけど、なんて言うんだろう、女性アイドルにありがちな、
「一攫千金」とか「下克上」的な無駄な熱量や変な正義感がなくて、つまり上品だった。
それにこの人、頭いいと思う。普通に勉強とか出来そう。
センスが良いだけの人ではなくて、地頭の良い人がセンスの良いことをやってるって感じ。
プラス根性かぁ、すごいなぁ。
この人は、こないだの1月29日で20才になったばかりと言っていたが、
人間としての土台がちゃんとしてる感じがした。
ステージや衣装には彼女の意見が反映されているらしく、今回のテーマは「不思議の国のきゃりー」。
オープニングに垂れ幕の前で、ヤギのぬいぐるみがアコーディオンを弾き、開幕。
ステージには巨大でカラフルな芋虫が登場し、芋虫の背中にリンゴが乗っていて、
リンゴが繰り抜かれモニターになっている。
その周囲には、サイケデリックなマッシュルームやキノコがいる。
リンゴのモニターは、曲に応じて、時計の針が回ったり、ドクロや目玉やメリーゴーランドの映像を流して、
視覚的にも楽しい。
曲は、知ってても知らなくても楽しめるように、曲ごとに振り付けの指導があって、
皆がその通りに手を振ったりジャンプしたりするのだ。
たとえば新曲の「にんじゃりばんばん」は、
‘にんじゃり’で忍者の様に人差し指を立てて手の平を合わせるポーズをして、
‘ばんばん’でその場で2回ジャンプする、など。
きゃりーの最初の衣装は、「不思議の国のきゃりー」ということで、
絵本の一番綺麗なページをヒラヒラとドレスに張り合わせた物。
(「つけまつける」と似たパターンらしい、そう言っていた)
二つ目の衣装は、「ウェンディ」。
きゃりーはディズニーランドが好きだそうで、この間、プロデューサーの中田ヤスタカとディズニーランドへ行った時に、
あらためて、エレクトリカル・パレードを観たら、「ウェンディが綺麗!」だと気付いて、このステージに取り入れたらしい。
最後の衣装は、黄色と赤と裏地が緑の色合いの蝶々のようなドレス。
きゃりーは舞台上のカラフルな芋虫を指差して、
「これが孵化したのが私で~す」とスカートの裾をチラッとめくって小首をかしげた。
トーク・コーナーで言ってたのだが、きゃりーは人見知りらしく、
だから20才になりお酒を呑めるようになって酒の勢いで他人と会うというようなことも言っていた。
お酒は好きらしく、こないだは、「SEKAI NO OWARI」のメンバー達とお花見に行ったらしい。
寒くてすぐ帰ったらしいが。
きゃりーは、偏食で緑黄色野菜が一切、食べれないとも言っていた。
ブロコッリーなんて、「森じゃん!」って思うらしい。
「君たち、森、食ってんの?」とか思うらしい。
公式には伏せているらしいが、好きな食べ物は苺だそうだ。
「きゃりーが苺を好き」はいかにもっぽいから、言わないでいるらしい。
でも、本当に苺は好きだそうだ。理由は、「可愛いから!」、ではなくて、「美味しいから!」、だそうだ。
今度、ファンクラブで、「苺狩り・ツアーでもやりたい」と考えてるらしい。
「苺、おいしいかい?」って言い合う会らしい。
きゃりーは、何かの書類に職業欄があり、何って書くか迷っていたら、自分はモデルもやってるし、歌も歌ってるし、
そうしたら偉い人に、「エンターテイメント、でいいんだよ」って言われて、
「だから職業は、エンターテイメントで~す!」と宣言していた。
僕も、その通りだなと思った。下が、宴を終えたZEPP Tokyo。↓。

2013年5月30日(木)に、渋谷公会堂で「100%KPP WORLD TOUR 2013」東京追加公演が決定したそうだ。
僕は診療があるから行けませんが、また少し趣向を凝こらすらしいので、興味を持った方は行ったらどうでしょう?
そして、どんなだったか、教えて下さい。
BGM. きゃりーぱみゅぱみゅ「にんじゃりばんばん」(3/20発売)


あんこうを食べる。

24/Ⅲ.(日)2013 はれ
ちょっと時期はずれになるらしいが、大岡山の寿司割烹「たちばな」さんにお願いして、「あんこう鍋」を作ってもらった。
自覚もしているが、最近は採用面接などで、さすがに疲れていて、患者さんからも「顔色が悪い」と指摘される始末。
ある人には、「顔が青いですよ。殴られたんですか?」と。
そこまで言われてはまずい、と思い、どういう思考回路を伝ったかは覚えていないが、「あんこう鍋」を食べれば、と思ったのだ。
「たちばな」さんに言わせると、あんこうは11月~12月頃が良いらしい。
それでも、河岸を探してもらい、約3㎏のものを入手してもらった。キモは、もう生臭くて食べれないらしいが、鍋は美味しかった。
少し、元気を取り戻した。下が、あんこう。指が入ってる所が口で、その上に黒く点点とあるのが、目。判るかな?。↓。

この土日は、大岡山は「さくらまつり」。↓。土曜に来た人に聞いたのだが、駅前は出店も出て、賑やかだったらしい。

この時期、「北商」の旗も、さくら色になっている。↓。

下は、あんこう鍋を食べた帰りに、横切った東工大の夜桜。↓。

春を、なんとか乗り切れそうだ。
BGM.  ビリー・ジョエル「プレッシャー」


ロンドンへの手紙

22/Ⅲ.(金)2013 はれ
ロンドンに留学していたショージ君が、この夏に帰国するそうだ。
5年間も本場で精神分析のトレーニングを受けてきたのだから、帰ってきたらうちの心理の面倒を見てよとお願いしてみた。
考えておく、とのこと。ロンドンはとても寒いらしい。日本は桜が咲いてるよ、と写メを送っておいた。
と言っても、普通に桜の写真では面白くないので、今、ファミマで売ってる「桜ミクマン」の画像を送った。
「桜ミクマン」は、初音ミクの緑の髪の毛が桜色になっていて、中味はこし餡だ。
だけど、5年もロンドンで真面目に精神分析の勉強に打ち込んでいて、初音ミクを知らなかったらどうしよう。
ひどくバランスの悪い人間になってるぞ。帰国したら、リハビリが必要かも。
そうだ、ショージ君が、来日したら、リハビリを兼ねて、うちのクリニックを案内しよう。
ロンドンの苦労話も聞きたいし。日英文化交流というタイトルにしよう。ポスターも手書きで作ろう。
なんか、勝手な憶測をして、余計な心配をして、1人で盛り上がっていますね。
失礼しました。下が、「桜ミクマン」。↓。

せっかくですから、今日はカワクリ・初音ミク特集にしましょう。昨日が東工大・桜特集だったからね、バランス良く。
まずは、カワクリの入口脇にある額装ポスターです。ちょっと誘惑的ですね。艶っぽいでしょう。↓。

そして、受付カウンター横には、立川談志の色紙の隣にショッピング袋。↓。これの裏面は、「ひぐらしのなく頃に」なのです。

フィギュア棚を開けてみましょう。これは何かのおまけでした。↓。

これは、ウェット・ティッシュ。アニメイトでポイントをためて交換しました。↓。

診察室に入って、椅子に座ると、正面にこれが見えるでしょう。↓。後ろのサインは僕の好きな女優さんのものです。

診察室の本棚の一番下の段に、「ねんどろいど」というフィギュアが収納されています。↓。

取り出してみましょう。これが、普通の初音ミク。↓。

そして、これが「はちゅねフェイスVer.」。↓。ネギが、小道具として入っています。

初音ミクと言えば、何故かネギを持って踊ってる印象が強いですが、昔、コミケでコスプレする人が皆、ネギを持ってきて、会場の床がネギの切れ端で埋まり、滑って転ぶ人も出て、それ以来、生物の持込が禁止されたって聞いたことがあります。
そんな時に商品化されたのが、本物のネギそっくりの「新鮮ネギ」です。プニュプニュして気持ちいいです。↓。

最後に、「かんなぎ」と初音ミクのコラボです。↓。コミックスの特典についてきました。カワクリの入口近くに貼ってあります。

以上、初音ミク特集でした。カワクリは、心理もいよいよ最終選考段階です。ショージ君、SVよろしくね。
BGM. 郷ひろみ「女であれ、男であれ」


今年も桜

21/Ⅲ.(木)2013 はれ
今日のお昼は、「さか本」というお蕎麦屋さんに行く。
いつもは、徳田さんと良く行く馴染の店だが、今日は木曜なので彼女はお休み。なので1人で行く。
すると、お店の人も顔を覚えていてくれていて、「今日は、お1人ですか?」と話しかけてきた。
僕は、「人間はいつだって、1人じゃないですか」と哲学的に答えたら、「ご注文、お決まりの頃に伺います」とスルーされた。
僕は、1人が寂しいからじゃなく、「賑い天丼」というのを注文したのだが、「賑い」というフレーズが余計「1人」を際立たせた。
下が、「賑い天丼」。1680円。↓。

今日はお昼休みが少しあったので、桜も咲いたと言うので、東工大に桜を見物に行って来た。
見事に咲いていました。
何枚か写真を撮影したので紹介しましょう。これが、東工大の正面。↓。

これは、桜に接近してアップで撮ってみました。↓。

これは、キャンパス風景です。↓。

紅のような桜もあります。種類が違うのでしょうか?。↓。

これは、ピンク色の桜です。↓。

東工大の裏手の桜です。日陰っぽいけど、ちゃんとお日様が当るのですね。↓。

東工大はキャンパスを開放しているから、皆さんもクリニックのお帰りに立ち寄ったらいかがでしょう。
広場を子供たちが走り回っています。↓。

あっ、そう言えば、去年は桜の写真をブログにアップした後、スランプに陥ったんだっけ。全然、懲りないな。
ま、いいか。綺麗だし。今だけだし。
BGM. 天地真理「ひとりじゃないの」


もしかして外科医?

21/Ⅲ.(木)2013 はれ
その朝、目がさめたら、となりに知らない美人がいた。
彼女はとっくに起きていて、「やっと起きた。遅刻」と僕に言った。
それは、まだ病棟実習をする前だから、大学の3年か4年の頃のはず。
僕は、友達と、大学の近くの街で呑んでいた。
たまたま、その店でとある運動部がコンパをやっていたので、そこに顔を出した。
その頃の運動部は2次会以降は最上級生が払う、という暗黙のルールがあったから、うまいこと紛れ込んで、
ただ酒にありつこうと考えた訳だ。
その作戦はまんまと成功して、僕は3次会のパブにもなだれ込んだ。
そのパブでは、第一外科、通称「1外(いちげ)」が飲み会をしていた。奥の方で外科の医者と看護婦さんたちが騒いでいた。
僕らのグループの最上級生の6年生は、1外の方々に挨拶に行っていた。「お前も言って来い!」と言われるまま、
僕は挨拶に行き、そこで呑んだ。
気が付いたら、結構、夜も更けていて、僕は「ところで、お前、誰?」とか言われてた時には、
最初に呑んでた友人も運動部のメンバーも皆、帰っていて、僕1人だけ、1外の人達と呑んでいた。
1外のスタッフは、普段、ハードな仕事なので、飲み方も豪快だった。
忙しさやストレスと、飲み会の発散の仕方は正比例すると思う。
救命救急の飲み会に参加したことがあるが、そこでは「パイ」が飛び交っていた。ケーキのパイである。
看護婦さん達が、医者の顔面めがけて「パイ」をぶつけるのだ。普段の憂さ晴らしなのか?
こうやってバランスをとってるのか、と興味深く、上級医の顔に付く生クリームを観察した記憶がある。
話は戻るが、僕は1外の飲み会に最後までつきあい、病院の近くに住むナースの家に皆で雑魚寝したのであった。
医者や看護婦は偉いもので、あれだけ呑んで騒いでも、翌日、休まないのだから。
それに比べて学生は、僕などは、甘いのだ。
そう、僕が目をさましたその部屋は、1外のナースのアパートだったのだ。
彼女は、僕に、「将来、何科に行くの?」と聞いた。僕は、「精神科」と答えた。
彼女は、「プシコ?意外ね。外科にしたら?」と真顔で言った。
当時は、都内でも郊外は畑などがあって、僕は彼女のアパートから学校に行く路を教わって、あぜ道のようなところを歩いて行った。
すると、向こうから畑仕事を終えた、おばあさんとすれ違ったりして、僕は何か後ろ暗い気分にさせられた。
僕が、彼女にあったのはそれっきり。
医学生が病棟のナース・ステーションに顔を出すのはそんなにおかしなことでもなかった。
それに泊めていただいたお礼を言いに行くのは、むしろ人間として当たり前なのかもしれなかった。
正直、何度か、会いに行こうかな、という誘惑と戦った。だけど、僕は行かなかった。
もう1度、彼女と会ったら、僕は自分の描いている人生の線路が違う方向に行ってしまう危険を予感していたのだ。
BGM. 市川染五郎「野バラ咲く路」


久々の田のつく人

19/Ⅲ.(火)2013 はれ
まずは、大岡山・ランチ・グルメ情報から。
この日、徳田さんとお昼に訪れたのは、おなじみの中華料理屋。
僕は、ボリューム満点の「スペアリブ丼」と「小坦坦麺」のセットを頼みました。
見た目より、意外とあっさりです。↓。

さて、今日から、受付に「富田さん」という新メンバーが加入しました。教育係は、天明さんです。
今週、2人は早番です。天明さんが富田さんに親切に教えながら仕事をしています。
会計がちょっと、いつもより時間がかかったら、そのせいです。すみません。
僕も経験がありますが、新人に教えながら仕事をするのは、通常の2倍以上に時間がかかりますね。
1人でやったら簡単にすむのを、丁寧に教えながらやるのだから、天明さんも大変です。
下は、早速、天明さんと富田さんが植物係として用意した「いとぎく」です。↓。

しかし、カワクリに久々に「田」のつく人が入りました。
一時期は、ナース「塚田」、心理「徳田」、受付「岡田」「吉田」で、
川原センセーは苗字に「田」の字の付く人を採用しているという都市伝説めいた噂も流れたものです。
そういう訳で、久々の「田」の字の人です、富田さんを皆さん、よろしくお願い致します。
BGM. 芳本美代子「白いバスケット・シューズ」


真冬の帰り道

14/Ⅲ.(木)2013 はれ、風が強い
新しく受付に入るメンバーが決まりました。頑張って、面接した甲斐があるはずです。
「お知らせ」にも書きましたが、しばらくは、新メンバーへの教育に力がかかるので、新患はGW明けまで診れません。
しかし、ここ1年の受付の出入りは、目まぐるしかったな。5人やめて、6人入ったのかな。まるで回転ドアみたい。
同じ科の友人や先輩や後輩からは、さまざまな励ましや、アドヴァイスをいただいた。でも、皆、それぞれだよな。
人それぞれだよ。そりゃそうか。
ある人は、「受付は、2年毎に替えるのが、丁度いい」と言う。
 →受付は、「顔」だから長いこと勤めて欲しい。
ある人は、「君のところは遅くまで働かせすぎなんじゃない?昼も閉めないし。労働条件が悪いんだよ」と言う。
 →二交代制にしてるよ。それに、今回の応募だって、たくさん来たけど…。
ある人は、「無駄な仕事が多いんじゃないか?なぞなぞ、とかやめたら?」と言う。
 →うーむ、確かに…。そんなのやってる時じゃないのかな?。
ある人は、「他人に求めすぎなんだよ。要求水準が高すぎる。君の求めるような人は、クリニックなんかに務めない」と言う。
 →そんなことは、ないだろう?。そんなこと言うな。
ある人は、「面接時間がもったいない。君の時給、いくらだと思ってるの?その時間、よそでアルバイトしてごらん」と言う。
 →実際、計算して金額出してみたよ。「たとえば」の話なのに。
ある人は、「先生の体が心配です。過労死しますよ」と言う。
 →大丈夫。君と違って、休みの日に、ゴルフとかしないから。
ある人は、「よほど変なことさえしなければ、受付は誰でも一緒ですよ。」と言う。
 →反論する気がうせる。しかし、こういう人こそ、孤高と言うべきか。
でも、人は人だ。うちは独自色を打ち出して行くのだ。これからも。どこまでも。
今回の採用面接で、一番工夫したのは、1人に複数回、会って、僕の考えを伝えて反応の良かった人を選んだこと。
精神科医療とは何をすべきか?その中でカワクリのすべきことは何か?カワクリのアイデンティティーを確立するのだ。
後は、臨床心理士の人選だ。ふー…。
もう、ブログの記事に採用面接絡みのことを書くのは、終わりにしよう。同じことの繰り返しになりそうだから。
そうだ!、タッチの南ちゃんについて書かなきゃだった。去年の年末に、新春第1弾に書く、みたいなこと言ってなかったっけ?
しかし、あれはあれで体力のいる記事だから、しばらく経って落ち着いてからになりそうです。
まぁ、誰も期待してないテーマだろうけど。とは言え、何故に今、「タッチの南ちゃん」なんだ?カワクリ、どこへ行く?
BGM. ザ・モップス「何処へ」


君主論

12/Ⅲ.(火)2013 はれ、暖かい
職業柄、家で仕事の話はしないのだが、採用面接をしてることくらいは、家族は知っている。
それでかどうかは知らないが、先日、下の子が、「これ読めば?」と一冊の本をくれた。
それは、マキアヴェッリの語録集。
マキアヴェッリは「君主論」の著者ですが、マキアヴェッリという人自身が君主だった訳ではないようです。
マキアヴェッリは君主に遣える身で、その視点から理想の君主像を提案したのが、「君主論」ということのようです。
そんなマキアヴェッリの語録集には、現代でも通じるリーダーシップの有り方が書かれているのでしょう。多分。
ひょっとしてブログとか読んだのかな?。下の子なりの思いやりなのでしょうね。僕は就寝前に読んでいます。↓。

しかし、この本は、アインシュタインの「相対性理論」に匹敵するものがあります。読み出して、1分もしないで眠りにつく。
BGM. ザ・ビートルズ「デヴィル・イン・ハー・ハート」


仲良し

7/Ⅲ.(木)2013 はれ、暖かい
ここのところ、ブログで「焼肉ハンター」や「ブリしゃぶ」に行ったと書いているから、
「センセーはスタッフにやさしい」と言うコメントを頂く。同様に、「スタッフといい関係だ」とも。
まぁ、確かに仲が悪くはないが、こういう記事で気分を害する人が一定数いるのは承知だ。
内輪の和気あいあいを見せ付けられて羨望する人もいるだろうし、今がうまく行っていない人には不愉快だろうし。
だったら、わざわざ、そんなデリケートな部分を刺激するようなことは書かなければいい、と思う人もいるだろう。
いくらでもブナンなちょっと愉快な記事は書けるのだから。
確かに意図的に「仲良さそう」感を強調してる面は認めよう。
今の世の中は、不況だの、閉塞感だの、ハラスメントだの、人の付き合いもギスギスしている。
気のせいか、道行く人は、皆、疲れているか、不機嫌そうだ。(他人は自分の鏡かな?)
勉強して良い大学に入っても、良い会社に入っても「幸せ」じゃないって皆が言っている。
子供たちは、そんな大人たちを見て、どう思うのかな?
自分達のことは棚に上げて、「勉強しなさい」って言われても、説得力あるのかな?
子供たちの目に、大人は楽しそうに映るのかな?
大人は子供を馬鹿にしてるのかな?
子供は騙されたふりしてるのかな?。それとも、子供は馬鹿なのかな?
そもそも馬鹿って言い方、馬と鹿に失礼だと思わないのかな?
僕は、クリニックの仕事を通して、子供たちに「そうではない」空間もあるのだということを示したい。
それは、カワクリがそういう空間だとアピールしているのとは少し違うのです。
それに僕が伝えたいのは、スタッフと仲良し、ってことじゃなくて、意識やスローガンの共有ということだ。
実際、仲良しのクリニックって、世の中にはあるそうで、休日に皆でピクニックに行ったりするとこもあるそうだよ。
わざわざ、休日に。僕は、そういう「仲良し」はいらないな。
僕がクリニックを開くきっかけは後付でいくらでも出来るんだけど、
その中のひとつに「居場所」っていう概念があった。
不登校の中には、親には心配かけないように、制服を来て、家を出て、行く当てもないから、
山手線にずっとグルグル一日乗っている子も多い。
だけど、そんなものはいずれバレて事例化され、僕と会う。学校で。クリニックで。
思春期の患者さんが行くデイケアというのもある。
僕は、何人かの患者さんが、そういったデイケアから断られているのを知っている。
デイケアと言っても、それはグループ活動だから、輪を乱す1人は、「切る」のだ。
そんな患者たちのガッカリや、主治医である僕のいらだちの受け皿は、この世の中にはなかった。
初期のカワクリは、そんな人達が毎日来て良い場所にしていた。
受け皿がないんだったら、自分で作れば良い。
だから、カウンターも勉強しやすい用に作った。
受付のスタッフにも、関わりや声掛けを依頼した。
だからスタッフの人選も、資格や経歴やマナーではなくて、人柄で選んだ。
内科や外科と比べると、我々・精神科が治療的な戦略に使える道具はあきらかに少なかった。
だから、「人」を治療の道具にするしかないと思った。
「人」で傷ついた人は、「人」でしか癒せない、という人もいるが、僕はそれはよく判らない。
ただ、その空間と、そこに人がいることが大切だと思った。
そのうち人と人とが関わるには、何か媒介するものがあった方がいいと思った。
それで、「なぞなぞ」を作って貼るようにした。
カワクリは、開業して7年目だ。始めのうちは、患者さんの数も少なかったから、ゆっくりした居場所感はあったと思う。
でも、今はどうだろう?
今の受付の仕事は大変だと思う。
「会計」をして、「電話」をとって、「DVDの交換」をして、「待ち時間の苦情」を聞いて、
「カウンセリングのキャンセルや予約変更」をして、
その間に「なぞなぞ」のヒントや答を聞かれて。
こんなことをやらされるクリニックどこにもないよ。割りに合わないかもよ。
朝から夜までクリニックは開きっぱなしで。昼は閉めるところも多いでしょう?
だから、他のクリニックと比べたら、無駄や非効率が多い。
これに意味があると思ってくれる人じゃないと勤まらないよ。
それが僕の目指してるチーム・ワーク。
決して、仲良しじゃないでしょう?
だけど、そんなことを心底、共有する人なんているのかな?
あっ、でも、そんなことを言ったら、頑張ってくれている今のスタッフやこれまでのスタッフ達に失礼ですね。
だけど、自問自答。
「なぞなぞ」とか出してて、本当に意味があるのか?
今、採用面接の最中だから、色々と心が揺れるのかな。疲れてるのかも。
実は、意外にも、親切で助言してくれた仲間の精神科医の言葉が響いてるのかな。
ま、いいや。俺は俺だし。こうやるって決めて、始めたんだし。割とうまくやってる方だし。
ついて来てくれるスタッフもいるんだし。新しいスタッフも加わるし。
近いうちに、「鯛のコース」でも食べに行こう。鯛は今が、シーズンらしいし。
BGM. 南こうせつ「愛する人へ」


UFC日本大会

5/Ⅲ.(火)2013 はれ、暖かい
※応募するかどうか迷ってる方は、このページの右にある「カワクリ紹介」を読むと参考になるかもです。※
3月3日(日)の「UFC日本大会」のチケットを持っていた。
UFCはアメリカでも人気の総合格闘技の団体で、アメリカのテレビ放送に合わせるため、
日本時間で朝の9時から開始だ。
さいたまスーパーアリーナが会場だから、間に合わせるには、家を7時には出ないといけない。
「UFC日本大会」は、去年に継ぎ2度目の開催。
僕は去年も行ったが、パンフレットを買うのに長蛇の列で、それに並んでいたら、
第1試合の途中からの会場入りになった。
全試合が終った時点では、パンフは完売していて、欲しくても買えなかった人もいたと聞くから、並んでいて正解か。
今年も同様のことが予想されるから、開場時間より少し早く行っておく必要がある。
前の週の日曜日は、忘れもしない「しょこたんバス・ツアー」の前日の、呑みがたたりの、不覚にもの、寝坊・不参加。
同じ轍を踏む訳には行かない。
だったら、早く帰って、酒も程ほどに、さっさと寝るべきだ。
しかし、寒ブリがそろそろシーズン的に終わりと聞いた。
ブリのしゃぶしゃぶ(ブリしゃぶ)を食べておきたいところだ。
それに、まさか、2週続けての、失われた週末もあるまい。
いみじくも、土曜日の遅番はイレギュラーに天明さんで、心理の徳田さんとのトリオは、「焼肉ハンター」メンバーである。
そして我ら3人は、2週連続で、腕時計もしないで、土曜の夜に呑みに行ったのであった。
大岡山北口商店街の一本向こうに並行して商店街があり、そこに寿司割烹の「たちばな」という店がある。
電話をしたら、「ブリしゃぶ」が出来るというので、僕ら3人は繰り出した。
「たちばな」はお寿司屋さんだが、寿司割烹というだけあって、色んなメニューがある。
ランチが800円くらいで、季節のお魚の丼物をやっているので、カワクリにお越しの際には、利用されたらいかがでしょう。
「たちばな」はその日は大忙しだったらしい。東工大の試験の採点の日で、東工大の先生方が出前をとるらしい。
聞いてビックリしますよ、その数に。なんと、100人前だって。
僕らがお店に到着したのは、お店が一段落した頃だった。
サービスに焼きたての卵焼きを貰い、漢方薬の「五苓散」を呑んで、各々、ビールや日本酒やお茶を呑んだ。
つきだしに「ふきのとうの天ぷら」が出た。
「たちばな」は山形から山菜が送られて来て、それがお店に出るのだが、今年は雪が深くて、山形産のふきのとうはまだらしい。
神奈川産のふきのとうの天ぷらだった。でも、おいしい。一足早い春の香り。
筍の焼いたのは誰かが「とうもろこし、みたいな味ですね」と言っていて、初がつおもニンニクのオロシ醤油で食べた。
勿論、メインは「ブリしゃぶ」だ。
僕は日本酒を何合呑んだろうか?。数えてないから大雑把だが、多分、10くらい。
先週、僕が「しょこたんバス・ツアー」に行けなかったことを、猛省している徳田さんと天明さんは終電の時間を調べ、時計を気にしてた。
それに「焼肉ハンター」と違い、「たちばな」は終る時間が常識的だからね。僕らは11時半くらいに店を出た。
そこでバイバイして、僕は近道をしようと東工大の構内を抜けようとしたら、出口の処に、いつもはない柵があって出られない。
そうか、試験の採点中だから、不審者が入れないようにしてるのか。
仕方ない。僕は、Uターンして、入口から大学を出て、そこに丁度、通りかかったタクシーを拾って帰った。
家に帰宅してから、「五苓散」をもう一袋飲んで、目覚ましをかけて寝た。明日の朝は早い。
さいたまスーパーアリーナは、「さいたま新都心」という駅が最寄です。
携帯で調べると、新宿から埼京線に乗り、赤羽で京浜東北線に乗り換えると探索されます。
僕の友人から昔、聞いたのですが、赤羽で降りずに、大宮まで行き、京浜東北線で一駅折り返す方が早いらしい。
でも、それって、キセルじゃないか?。ダメでしょう!。友人にはきつく注意しておきました。
さて、翌朝、僕は予定通りに目が覚めて、「UFC」に間に合いました。去年よりスムーズに、パンフレットも買えました。
さすが、2年目。大会運営側も、人員配置とか工夫したのでしょうね。下が、大会パンフ。↓。

開場は、ほぼ空席も無く、2万人くらい入っていたらしい。僕の席は、丁度、テレビアングルでいう、リング正面だった。
2番目に高い席を買ったが、ちなみに1番高い席の値段は、なんと10万円!。
でも高い割に、おすすめじゃない。リングに近すぎて、グラウンドの攻防とか見づらいのだ。
で、結局、オーロラ・ビジョンを見ちゃうし、椅子はパイプ椅子で長く座ってると、お尻が痛くなっちゃうし。
肝心の試合内容は良くて、開場も異様に盛り上がっていた。
特に、最後の五味、マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバの3試合は良かった。
この3人は、「PRIDE」を思い出させるラインナップで、僕は正直、あんまり期待していなかった。
行くかどうかも迷ったくらいだ。
「UFC」の、この3人出しときゃ日本人にはいいだろ感と、アメリカに合わせた朝9時開始が、日本人を舐めてると思ったから。
大体、総合格闘技って誰が作ったと思ってんだよ!。あっ、すみません、取り乱しました。
つまり僕は、義理でチケットを買ったようなものだ。
誰に対する義理かって言うと、総合格闘技をここまでに成長させた先駆者達に対するリスペクトというか偏愛である。
ハントとシウバの、ノックアウト・シーンは圧巻だった。
五味は僅差の判定負けだが、五味の勝ちでもいいんじゃないかな。
意外と、廣田も良かった。
そうです、大会は僕の期待を裏切って、とても面白かったです。
会場は、全試合が終っても感動の余韻に浸って、皆、あまり帰らなかったです。
僕は、その日は夕方から採用面接があったから、とんぼ返りでクリニックに急ぎました。
そして、予定の時間までにまだ余裕があったから、大会パンフレットに「カワクリ」のシールを貼り、本棚に飾りました。
クリニックを入って正面、フィギュア・ケースの真横の本棚の最上段にあります。良かったら見て下さい。↓。

しかし、「UFC」に行けて、2連敗は間逃れたものの、
余計、「しょこたんバス・ツアー」不参加が際立つ結果になってしまった。
旧・受付の岡田さんがいたら、
「センセーは、もうショコタンのことを好きじゃないんですよ」って言われていたな。
先日、岡田さんからメールを貰い、返信にしょこたんバス・ツアー寝坊のことを書いたのですが、
岡田さんそれにはノーコメントでした。
BGM. 榊原郁恵「あなたと夢とポップ・ロック」