10月最期の頁(ページ)~2018

31/Ⅹ.(水)2018 くもり 前々回の記事をみて「何か私に出来ることがあれば」と言ってくれる患者さん多数。感謝。

母が生きてる頃、大きな病院に肝炎で入院してて、退院する時、お世話になった病棟の看護婦さんたちにお礼の品物を、
買いに行くのを付き合った。
横浜元町の近沢レースという店でタオル生地にレースの刺繍が施されたものを人数分と、皆で食べる洋菓子と、
医者には現金を包んでた。
そういう時代だった。

しかし、時は流れ、ある日から「患者さん」を「患者様」と呼ぶようになり、その頃からだろうか、
「患者様からのお届け物は一切ご遠慮いたします」という貼り紙がナースステーションに貼られるようになった。

いつも言うが、この世は振り子の単振動で、極端から極端に振れる。
陰きわまれば陽にいたり、陽きわまれば陰にいたる、陰陽論。デカルト的二元論だ。
今の古い体質(スポーツ界や医学部や役所のハラスメントなど)が次々と事例化してるのは、
何も今になってそれが増えてるのではなく、今まで大目にみられ過ぎていたからの反動で、その証拠に、
やり玉にあげられた当人は「罪の意識」に欠ける。
本音を言えば、「今まで良かったじゃん」とか「皆だって、そうじゃん」みたいな感じなんだろう。

そこでプレゼントである。
今、冒頭の母のようにプレゼントを病院に持って行ったら、100%断られる。もし、もらったら上から怒られる。
こんな話がある。
病院に長期に入院してて、なんとか修学旅行に行けた中学生が病棟でお世話になった看護婦さんに「赤福」をお土産に
買ってきたら、バカナースはマニュアル通り、「そういうものはお受取出来ません」と断った。
その子はしょんぼりしてた。自分のお小遣いでやりくりして買って来たのだろうに。
僕はみるにみかねて、「それは俺がもらう」と赤福をひきとって、「後で皆で食べるから」とその子に言ったら嬉しそうに笑った。
僕は杓子定規は嫌いだ。

だから、ワイロはよくないが患者さんの気持ちは有り難くもらうようにしていた。
しかし、ここにも陰陽論が当てはまり、もらい過ぎると、弊害も出る。
何しろ時代が時代でそういうのに厳しいし、「指導」もある。
だから皆さん、すみません。
これからお歳暮やクリスマスのシーズンですが、贈り物は気持ちだけにして、品物はご遠慮下さい。

全然話は変わるが、昨日、仕事を終え、大岡山北口商店街入口の、新源、によって、つけ麺を食べてたら、
「ちわーっす」と声をかけられ、誰かと思ったら、東工大の方にある、やきとん屋「三鶴(みつる)、の若旦那。
新源のおやじは、「あれ?知り合い?」と言い、あらためて僕の髪をみて、「お店、やってるの?」と言ったら、
三鶴が、「お医者さんだよ」って言ってその場にいた一同、ビックリ。

ラーメン屋の帰り道、暗い曲がり角に、新米のおまわりさんが立っていた。きっと、ねずみ取りでもしてるのだろう。
こんな車も通らない道で。僕は「大変だなぁ」と思って軽く会釈して通り過ぎた。
急に肌寒くなったから、立ち止まって、リュックから、豹柄のカーディガンを出して羽織って歩いて行くと、
ふいに背後から自転車の気配がして、何かと思ったら、さっきのポリ公だ。
奴が言うには、
「さっき目があったら目を伏せましたよね。身分証明書、見せてもらえますか?」とぬかしやがった。
俺は頭に来て、
「ふざけんな!暇そうにしてたから、(ご苦労様)って挨拶してやったんじゃねぇか。
大体、大岡山界隈でこんな髪色してる人間を知らねぇのか!さては、てめぇ、もぐりだな。
交番に戻って上役に聞いて来い!」と言ってやった。

最近の僕はちょっと余裕がない。
今朝になって、ちょっと言い過ぎたかな、と反省してる。

BGM. 忌野清志郎「赤い原付」


同窓会のファッションは。

29/Ⅹ.(月)2018 はれ 10/28板橋のお笑いライブに、にゃんこスターを観に行く。縄跳びネタ・ヴァージョンアップ!

脚が長くみえるという黒いパンツを買った。
ベルトの部分にデザインが施され、オヘソくらいの位置まで上げて穿く。
上は、クラッシュの、キャピタルラジオ柄の襟付きシャツで、これをズボンにインして穿くのが流儀らしい。

「そんなにピッタリした着方したらお腹の出てるのが目立たないか?」
「大丈夫です。体のラインを見せたほうが、スタイルがよく見えます。
それに…ダボダボのTシャツを外に出して着てても、お腹の出てるのは隠せませんよ」
と、売り子ガールは、プロフェッショナルな笑顔で説明した。

そんな服を用意した。土曜の診察は、それでやったから、土曜に会った人は、「あぁ、あれか!」と判るはず。
どうですか?スマートに見えましたか?

ヘアカラーは、緑と黄色の、こだまスイカ・カラー、を塗り直した。
こだまスイカ・カラー、には、今は違う季節だが、僕の美容師さんが産休中なので、彼女が戻ってくるまで、
操をたてて、引継ぎの人に、この色を保ってもらっている。

なんで急にそんなにオシャレに気を使うかって?
それというのも、大学の病棟実習で同じ班だった、オサリンが大学教授になったらしく、
そのお祝いを兼ねた同窓会が開かれる。
1個上の学年と、大学全体の同窓会は行ったことがあるが、この学年の面子と再会するのは卒業後はじめてだ。
好きだった、あの子も来てるはず。

場所は、京王プラザホテル。
都内のホテルとなったらジャケットの一つも欲しいものだが、天気予報が言うには、暑そうだからこれでいいや。
靴は、ヘビ柄で先の尖った、ブッチャーの凶器シューズみたいのがあるからそれを履いて行こう。

ブッチャーで思い出したのだが、ブッチャーの引退試合はジャイアント馬場の追悼興業の中で行われる予定で、
その特別リングサイドのチケットが20万円だそうだ。ご祝儀みたいなものだろう。
僕は、馬場にも全日にもブッチャーにも恩義を感じてないから、行かないが、
山口百恵が伝説のファイナルコンサートでマイクを舞台に置いてステージを下りたという演出を意識して、
ブッチャーがフォークと凶器シューズをリングに置いて降りるのでは…という噂がまことしやかに広まっているが、多分嘘。

そんなつもりで旧友との再会を準備し、この日は患者さんにも協力してもらい、万障お繰り合わせの上、
早目に受付をしてもらい、早く切り上げるつもりだったが、ブログを定期通読してくれる方はわかるかもしれないが、
ちょっと内部がガタガタしているので、
心理スタッフが自主的に緊急ミーティングをすると言い、そこにナースの塚田さんも加わるというので、
さすがに僕が出ない訳にも行かないから、折角皆さんに早く来てもらったけれど、その日はいつも通りにやって、
ただし気分だけはパーティーに参加してるつもりで、用意した服で診療をしたという訳です。

クラスメートはお医者さんばかりだから、それはそれは皆親切だから、
パーティーの様子や懐かしい顔の写メを送ってくれて、懐かしかった。

オサリンには、祝電を打っておいた。
まさか、ドタキャンの理由を緊急ミーティングとも言えないから、こんな文面にした。

「オサリン、おめでとう。
勃起が止まらず、人前に出れません。
君の栄光にエレクトしています。
愛してます!
        BSLで同じ班だった川原達二」
人づてに聞いたところ、「相変わらずだな」というお言葉をいただいたそうです。

「ロックンロールサーカス」に出演したジョン・レノンより、「ウッドストック」に出なかったストーンズの方が、
存在感を示したように、同窓会も不在で存在感をアピールしてみた。
ラブ&ピース!

BGM. トレメローズ「サイレンス・イズ・ゴールデン」


水の泡2018

24/Ⅹ.(水)2018 くもり晴れ間もみえた アブドーラ・ザ・ブッチャー引退試合の特別リングサイド席20万円だって!

皆さん、「夢の企画」は面白いですか?
あきてませんか?
僕はあきました。

そもそもは、「夢」について啓蒙しようと10月からキャンペーンを張ってきました。
ゴールは、うちの心理部門に花を持たせ、というのも去年までは心理の記事はコンテスト形式が多く、
心理にしてみれば、ブログという畑違いのジャンルで争わさせられ、持ち味が発揮出来ず悔しい思いもしただろうから、
そこは親心、得意分野で尚且つ、レースではなく、合作で文化祭的に良い物を作ってもらおうと思ったのでした。
しかし、こちらから言わせれば、笛吹けど踊らず、まぁ、向こうの言い分は100倍くらいありそうですが…。

そこで僕も鬼や蛇じゃないから、そこはエクスキューズ、昔のコンテストで、受付の大平さんと栗原さん(当時)が作った
「つきなみトーク」というコーナーが心理を救ったことを覚えてるから、今回も受付にアシストを頼んでおいた。
つまり、僕のパス→受付のトス→心理のアタック、という流れだ。
しかし、ビックリしたのは受付の記事の出来具合だ。「つきなみトーク」との熱量の差が激しい。

もっとも受付には受付の事情があって、人員不足だし、過重労働、心的ストレス。
だから、もう彼女らにブログを任せるのはよそう。
(本音を言えば、自らそれをバネにして記事を書いてくれるスタッフが顕れることを望む)

そして心理部門だ。
どっかのクリニックでは、採算をあげるため、外部のコンサルテーションを入れ、「ブログを書くのがよい」という結論になり、
半強制的に心理スタッフが交代でブログを開始したのはいいが、おいおい、現時点(10月終わり)で、最新の記事が、
「暑い夏ですね~、運動しましょう」だって。大丈夫か?そんなの看板にして。信用落すんじゃないか?
友達のクリニックだから教えてあげたいが、逆に言いにくい。これ読んでたら察してくれ。

つまり、どこもかしこも似たようなもので、うちも強制的に書けと言ったって、何も面白い記事など出てこないのだから、
しょうがないや、終りにしよう。
これ以上、待ってて、やっつけ仕事の記事を出されてもねぇ。
俺が今まで書いてきた記事には思い入れがあるし、無理に「色」を添える必要なんてないし、寄席じゃないんだから。

大体、ここは俺のクリニックで、スタッフなんて所詮、やとわれの身だ。
イズムだとか、ポリシーだとか、スローガンとか、美学とか、こだわりなんていくら言っても伝わりゃしねぇ。
なんでこんなことになるんだろう?
だからこそ、チーム医療を謳って、そういうコミュニケーションの場を月一は作ろうね、って入職時には言ってるのに、
三ヶ月もすると忘れるし、ニワトリか?と思う。

まぁ、栄光のあるところに人は集まるというから、こちらに魅力がないということなのだろう。

前に大学教授が、「医局の集まりに若い奴が来ない」と嘆いていたから、
「栄光のあるところに人は集まるんです。人が来ないのは魅力がないんですよ」と言い放ったら激怒されたが、
それがブーメランのように自分に返って来た格好だ。…自分の足下をみる。

要は、スタッフはその時々の寄せ集めのサポートメンバーでいい。
チーム医療なんて安い幻想を抱くのはやめよう。
人員は季節のように移り変わっていくものさ。
それでも、次の季節が、今より少しは良いことを願うだけさ。

夢のキャンペーン、終了。
いつまでも夢みちゃいられない。
遊びじゃないんだ。

BGM. ザ・タイマーズ「イモ」


夢の素因数分解~心の音~

19/Ⅹ.(金)2018 くもり ベビメタYUIMETALが脱退!

カワクリは現在、夢について啓蒙キャンペーン中。
カウンセリングにおいて、夢を扱うことが近代的なのかどうかは別として、柔道家が足関節を極められるように、
プロとして裏技を持っていた方がいいと思う。
実際に、夢の報告をする人はいるから。
そういう訳で心理部門に夢の記事を発注してる最中です。
僕の夢日記を題材にしてもいいよ、と、少し前の記事に、夢の因数分解、を書きました。
夢はシリーズで読め、とも言われるので、その第2弾をお送りしましょう。

それではまず復習からしますか。テキストブックはこれです。

多分、僕が子供の時の家族は海外旅行というものをしたことがない。
「トリスをのんでハワイに行こう」じゃないけれど、海外旅行なんて、夢のような時代だった。
僕が小学生の時、父の妹(おばさん=と言っても年が離れてるから若い!)がハワイに行くと聞いて、
一家に衝撃が走ったのを今でも覚えている。
なんて言うのか、クラスで一番地味な子が、一番最初に結婚して、その結婚式の招待状が届いた時のような心境か。

僕は昔、いわゆる国辱ツアー、というのか、そういうことが目的の海外旅行に友人達と行ったことがある。
勿論、目的は観光とかグルメとかビーチとか異国情緒でもあったが、性産業という付属品がついていた。

しかし、僕はいい子ぶる訳ではないし、または職業差別的なことを言ってるのではなくて、職業に貴賎はないし、
人類で一番古い職業は売春だと知ってるし、なのに何かキザにロマンティックに、
愛がなければエッチは出来ないみたいな、青臭いことを盲信していたのである。まったくもってバカであった。
アルファベットで言えば、「H」のあとに、「I」が来るのだから。

そんな旅行の時、みんなで盛り上がってご飯を食べて、「次は~」という時に僕はホテルに帰るのである。
とんでもなく、付き合いが悪く、ノリの悪い、田舎モンだ。自分で自分の過去が忌々しい。
たとえば、友人と歌舞伎町で呑んでその足でそういう店に行こうよ、って時も、僕はバッティングセンターで待っている。
接待で吉原に行った時も、僕は待合室で皆を待っていた。
これは風俗嬢から嫌われるタイプの男らしい。っていうか、会ってないから、それ以前の問題だ。
あーあ、俺は何をやってんだろう。今の頭脳のまま、その頃に戻れたらもっとうまいやり方が出来るのかな?
変わらないかな?

実は僕は温泉が嫌いである。
医局旅行で、ナントカ温泉って所に行ったが、僕は体を洗ってから浴槽に3秒くらい浸かってすぐ出たら、
後輩が「もう出るんですか?」とビックリしていた。
僕は母と年末年始に箱根の温泉でゆっくりしようと出かけたことがある。
僕はもう20才くらいだった。
繁忙期の温泉宿のサービスなんか期待する方が悪いのだが、僕はあまりの雑な接客に頭に来て、「帰ろう!」と言い、
母を連れて帰ってしまった。母は悲しそうな目をしていた。
でも僕はそんなことより、自分のイライラの方が上回って、抑えようがなかった。
そんな性分は今もあまり変わってないような気がする。

売れてない頃のRCのエピソードでキヨシローと三浦友和は高校時代の友人だから、山口百恵との結婚式にキヨシは呼ばれ、
でもスーツなんか持ってなかったから、Gパンと赤い皮ジャンで行ったってエピソードを高校時代に知って、
あわてて赤い皮ジャンを探しにアメ横まで行った。
でもなかなか若く、結婚式をする友人がいなかったから、着る機会がなかったが、
若くして死んだ友人のお通夜にその格好で行ったら、友人からは非難ゴウゴウだったが、その家族からは、
「本当に急いでかけつけてくれたのね」と涙されて、感激された。
それ以来、味をしめた僕は知り合いの死には、葬式には行かず、お通夜に派手なファッションで行くという悪癖がつき、
そういう席では浮くのであるが、喪主や親族達は意外と喜んで近寄って声掛けしてくれるから、
しばらくはこのライフスタイルで行こうと思ってる。

僕は大学5年生の時に大失恋をした。
それは相手が僕のことを好き(だと思ってた)なのに、相手が僕じゃないダサいクラスメートと付き合って、
僕は告白もしてないのに、捨てられて、何故かすごく傷心して、学校にも行けなくなって、クラスの女子達が、
「早く元気出して」
「学校に来てね」と寄せ書きをくれて、それが余計に自分をみじめなような気にさせた。
世の中はバブルで、皆、クリスマスにお目当ての女の子をどこに誘って落すかなどという雑誌の特集に夢中で、
僕はと言えば、いつの世も一定数いるような疎外された部外者の人間で、ふてくされるエネルギーもなく、
ただ離人症(りじんしょう。現実が害だから現実感を失うことによってバリアを張って心を守ろうとする防衛手段)のように、
ほうけていた。

すると、クラスの人気者のレレちゃんが、クリスマスイブに僕を誘ってくれた。
お家でホームパーティーをするから、「タツジもおいでよ」と言うのである。
僕は暇だったから、そこに参加した。
ところがそこはとんでもない異世界で、外人とかハーフとか美男・美女の集まりで、みんなドレスアップしてて、
ある男はローストビーフを焼いてきたとお土産に持って来ていた。
僕は料理人以外で、男が料理するのか?とビックリした。
まだビストロSMAPのずっと前の時代で、ジャニーズで言えば、マッチが「愚か者」を歌ってる頃だと思う。
そんな僕はレレちゃん家のパーティーで、隅っこの四角いソファにポツンと座っていて、
そしたらレレちゃんがやたら親しげに話しかけてくれて、彼女のいい所は決して僕を他の人と仲良くさせようとしない所で、
彼女は僕とだけしか通じない話(たとえば、カレーうどんはさまして食べた方がおいしい、とか)をして、僕をもてなしてくれた。
僕はそれを見習って、今の人付き合いの基礎にしている。

山口百恵で印象的なのは、ジュリーと共に東京音楽祭に出た時、「夢先案内人」を歌ったのだが、音程を外しまくっていた。
後のインタビューで読んだのだが、「私は生理になると極端に音を外す」と、まだ中学生だった僕は女体の神秘におののいた。

山口百恵は、年端も行かないデビュー直後から、「青い性」路線みたいなもので人気を博したり、
「百恵白書」というアルバムの一曲では、自らの性(欲)体験を述べていたり、さっきの「生理」発言だったり、
性的な感じを戦略的に打ち出していたと思うのだが、僕が好きな期間は、珍しくセクシャルな要素が薄い時期だった。
とくに「花ざかり」というLPを買った時にもらったポスターの彼女は、となりのお姉さんみたいな普通の姿で、
僕はそれが一番のお気に入りで今も診察室の後ろの扉に貼ってある。↓。

僕が山口百恵のファンだったのはセクシャルじゃない時期だと言ったが、例外的に「冬の色」という曲は好きだ。
「あなたなら他の子と遊んでるとこをみかけても待つことが出来る私です」
という歌詞は、いじらしさというよりも、相手の事を誠実に心の中に定着させているからこそ言える発言で、
たとえば子供が母の姿がみえなくなると泣き叫び、みつけると泣き止む、という赤子から、
一段、大人になって、みえなくても泣かないで待てる、という成長のステージを恋愛関係の中で表現してるところに、
目新しさを感じたのだ。

心のノート、は何かそれと似てるフィーリングがする。
相手や自分やお互いが忙しくて、離れ離れの時間が長くても、いつも一緒だと信じられる力、それをサポートする小道具。
それが、心のノート。
小ちゃい子がお母さんが不在の時も、お母さんの匂いのするタオルの切れ端をお守りかわりに持っていれば、
安心っていうのとちょっと似てると思った。

BGM. 山口百恵「乙女座宮」


手紙

18/Ⅹ.(木)2018 はれ オリジナルの、ジャニーさんの、なぞなぞを作った。

うれしい手紙が届いた。
むかーし、みてた女の子。あっ、もう女の子じゃないか。失礼しました。
彼女とは色んな話をした。
通院は彼女も忙しくなって、いつのまにか来なくなってたけど、ずっと大切に覚えていてくれた、という手紙。
そんな彼女からの良いニュース。
彼女への手紙の返信はすぐ書いた。
僕が時々、気まぐれに恩師に手紙を書くと、決まってすぐ返信をくれるから、その真似をしている。
きっと、年寄りだから暇なんだと思う。…そんな憎まれ口をきいてはいけませんね。
彼女には、楳図かずおの「わたしは真悟」の、まりん、と、さとる、が東京タワーから飛び移る瞬間のポストカードを使った。↓。

皆から好かれる人間などそうはいまい。頭では判る。
特にこういう仕事をしていると怨まれたり、悪口をどっかに書き込まれたりもよくする。
僕は性格的にあまりそういうのを気にしない性質だが、やはり気は滅入る。
わざわざ、丁寧に教えてくれる人もいるし(笑)

だけど、一人でも二人でも、この手紙みたいな患者さんの存在を確認できると、断然、張り切れる。
先日も、偶然、道端でバッタリ、昔の患者さんと会った時、「会いたかった」と言ってもらい嬉しかった。
今、通ってくれてる人の中にもそういう風に感じる人はいて、どっちが助けられてるか判りゃしない。
人間、もちつもたれつ、だ。
金八先生ではないけれど、人という字は支え合って出来ている。
人生、行って帰ってドン、である。

最後に、今日、作ったホヤホヤの、なぞなぞを。スキャンは、受付のうかいさん。↓。

BGM. ザ・ローリング・ストーンズ「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」


10月の模様替え、2018+α

17/Ⅹ.(水)2018 くもり お昼に、醤油ラーメンと小麻婆豆腐丼を食べる。美味。

今はDVDやブルーレイの時代で、VHSビデオなんて再生する機械も使えるんだか使えないんだか試してもいない。
だから物が増えすぎたから処分しちゃおうかと思ったのだが、VHSの背表紙がちょっとカッコイイから、インテリアとして、
厳選して本棚に並べてみた。↓。

という訳で、今は、夢の企画が展開中ですが、ちょっと小休止。10月の模様替え+αをお知らせしましょう。

受付カウンターの下のポスターは、ベルハーをチェンジ。老若男女に受けるべくチョイス。
ウルトラ6兄弟の映画、川島雄三の「幕末太陽傳」、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」、丸尾末広の「少女椿」、寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」、
と小学生男子からサブカル少女、映画オタク、文化人、後期高齢者のご婦人まで喜んでいただけるラインナップ。
ポスターの配列の順番は、大平さんのセンスです。↓。

このうち、寺山とフランキー堺のあった自動ドア側の壁には、診察室にあった「デデデデ」&「プンプンの愛子ちゃん」の
アートキャンパスを移動。壁に画鋲を2つさして、引っ掛けるのですが、実はここの壁はめっちゃ固くて画鋲がさしづらいと、
うかいさんは手に豆を作らんばかりでした。↓。

そうやってスペースが出来た診察テーブルの横の壁には、「イーブイ」を貼りました。
これは昔、ある娘からもらったぺラ紙を拡大カラーコピーして僕がポスターにしたものです。↓。

2008年版と書いてありますが、大平さんの話だと、今はイーブイの進化形はもっと増えてるみたいですね。
僕は、イーブイは好きでそれは普通のポケモンは、1進化、2進化と進化を重ねますが、イーブイは1進化だけで、
そのくせ色んなタイプに進化できる可能性を秘めてるから、それってまるで青春とか人生みたいだなって思うからです。
TVのポケモンでみた「イーブイ4兄弟」って回は、4番目の子は、3人の兄にそれぞれどの進化にするか勧誘されるが、
結局、その子はイーブイが好きだから進化させないでイーブイのまま育てるという話で、好きでした。

模様替えではないのですが、10月は受付の新スタッフの募集をしてました。
面接は僕がして、アシスタントをナースの塚田さんにたのみました。
僕の質問は大体3つ。
Q1.医療事務・受付の仕事をするにあたって大切なものは何だと思いますか?3つ挙げて下さい。
Q2.嫌いな食べ物は何ですか?
Q3.うなぎは食べれますか?

あとは塚田さんにまかせて、そのやりとりを僕がみています。
昔、たけしが映画監督をやる時、その役者を選ぶ時、森プロデューサーに面接させ、自分はその様子をみて決めた、
という手法をパクりました。確かに、これは岡目八目で俯瞰的に観察出来るのです。

僕が印象的だったのは、嫌いな食べ物、って普通、素材を言うと思うのですが、
例えば、僕ならキュウリ、大平さんならパクチー、うかいさんはピーマンなど。
でも、面接を受けたある人は、カルボナーラ、と言いました。
アレルギーとかじゃなく料理が苦手らしいのです。面白いなぁと思いました。

ここは一つ、余興だ。
大平さんにネットの夢占いで、カルボナーラ、の象徴解釈を検索してもらった。
そしたら、それは、恋愛がうまく行く、とか、新しい出会い、とか、ワクワクする恋心、みたいなものが出たらしく、
事情を知らない彼女は、僕がカルボナーラの夢をみたと勘違いしたらしく、
「これ、ハズれてますよ。きっと、先生はただ、カルボナーラを食べたかったんですよ」と一刀両断。けんもほろろ。

まぁ、再三、言ってるように我々の意見は「夢事典」のようなものは現代では通用しない。
それ程、個人の価値観や生活習慣が多様化してるから、ひとくくりに出来ないという立場だ。

「夢事典」で思い出したが、昔、「歌謡曲の作詞が出来る事典」というのがあって、
例えば、「別れ」という項目には、「波止場」「霧笛」「ハンカチ」などと載っていて、
それらを繋ぎ合わせると「別れ歌」が出来るという寸法だ。いかにもな感じでしょう?

しかし、時は流れ、歌は世につれ、世は歌につれ、歌謡曲はフォークソング、ニューミュージック、J-POPに変遷してゆくと、
みんな自分のオリジナルの生活を歌うから、「作詞事典」も、もうお払い箱なのだ。

これは立川談志が言っていたのだが、現代の「別れ歌」のキーワードは、
例えば、「選挙カー」「ゴーヤチャンプル」「下手出し投げ」だったりする。
それは、彼とゴーヤチャンプルを食べようと食材を買って帰ると、彼の置き手紙。別れの手紙。
窓の外では、選挙演説の車が走ってる。
うるさいから窓をしめてテレビをつけたら、丁度、白鵬が下手出し投げで勝ったところだった。

これが現代の「別れ歌」で、夢の構成とも似てるんじゃないかと思う。

で、問題はカルボナーラだ。何なんだろう??
…カルボナーラ、と書いた手紙、テーブルの上に置いたよ。なんちゃって。BGMが元歌。

BGM. 堺正章「さらば恋人」


夢の因数分解

12/Ⅹ.(金)2018 くもり 心理部門、ブログ記事いきなりの予告にざわめく。

前の記事で、「夢」について心理部門が記事を書くことを勝手に発表したことで、心理は困っている。
僕は、面白くなって来たと思っている。
困ったら僕の夢日記を題材に使ったら?と親切心で提案したのが、またさらなる圧力になってるようで。
そんなに難しく考えないで、普段、どんな風に「夢」について考え、取り扱うかを書けばいいだけだと思ったのに。
だから、カワクリスタッフ陣には、緊張と困惑が走り、それは受付にも伝染している。
もっとも、受付は、「心理の人達、ちゃんとやれるかしら?」と母性のようなまなざしで心配している。

そこで、夢日記「地獄寿司」に登場するキーワードから僕が連想することをここに書いてみる。ヒントにしてね。

この夢をみたのは、彼岸の頃。
僕は寺の坊主と喧嘩して墓参りにさっぱり行かないが、なんとなく時期は意識してたと思う。
人はそれを罰当たりというのかもしれないと思ったけど、僕は元々、悪いことすると地獄に落ちるぞ、と脅して、
善行を強いる発想が嫌いだ。そもそも死んだら、天国も地獄も知ったこっちゃない。
昔、前世を占える人に、「あなたの前世はヒマラヤの修行僧で、修行が辛くて逃げ出したから、この世で修行をやり直し」
と言われ、「だったら、来世で修行すればいいから、今世は勝手に生きる」と言い返してやった。
どうせ死んだら、おしまいだ。

そんな僕は落語の「黄金餅」が好きだ。なんとも登場人物がみんな出鱈目で、感心しない人物の出した店がたいそう繁盛した、
というオチで、そこには勧善懲悪のかけらもない。地獄なんかをチラつかせて、偽善的な行為を推奨したりしないのである。
誰があんなすごい話を考えたのだろう?

僕は幼稚園と小学校がキリスト教の教えだったから、聖書や賛美歌になじみがある。
でも、天国が良い人の集まりならつまらなそうである。魅力を感じない。
そう思ってるから、都合よく、母やキヨシや談志を地獄に送り込んだのかもしれないな。

僕の実家は茅ヶ崎で海のそばだった。だから食卓にはよく刺身が出てた。
母は貝類が好きで、僕が医者になって母を寿司屋に連れてくと、きまって貝の盛り合わせを頼んだ。
地獄寿司はこの辺の、彼岸に対する僕のスタンスが生み出した妥協点なのかもしれない。

僕が前に務めてた病院では、「MSさん」というケースワーカーの卵が医者の「秘書」みたいについてくれた。
僕の「MSさん」は帰国子女で、可愛い人で、母性的で、面倒見が良かった。
僕が書類をためてると、隣に座って、一つづつ書類を目の前に開いて出してくれ、僕が記載するのをみててくれた。
僕が書き上げると、誉めてくれて、次の書類を開いて出して、またみててくれる。
僕は誉められると伸びるので、いくらでも仕事が出来て、わずか1日で全部の書類を終らせた。
彼女は、その時、アンパンマンのファイルを持っていた。
同じ病院で彼女の彼氏と噂の男がいて、奴の好きな食べ物が、サンマルクのチョコクロワッサンだった。

東神奈川は、丁度、東京と茅ヶ崎の中間地点で、僕が中学受験で東京進出を決めた時の最初の塾があった場所。
僕は親戚に「茅ヶ崎と東京とどっちが好きだ?」と聞かれ、迷わず「東京」と答えてビックリされた思い出がある。
多分、大人たちは、子供らしく「茅ヶ崎」と答えて欲しかったのがミエミエだったから、わざとそう言ってやった。

クネクネした線路で思いつくのは、「進路」だ。
そして、クネクネした線路といえば、つげ義春のマンガ「ねじ式」も思い出す。↓。

主人公は、メメクラゲに左腕を噛まれて医者を探すが、何故かその町には、目医者、しかなくイラつく。↓。

僕の実家は眼科で、父は将来的には、兄と僕と3人で医院を大きくしたいという夢があった。それが僕の「線路」だった。
線路とは、文字通りレールで、「親の敷いたレールを歩きたくない」などと使うそれだ。
僕は茅ヶ崎から東京の中学に通うのだが、片道2時間くらいかかった。電車はサラリーマンでギュウギュウだった。
中1の時、音楽の授業で「ドナドナ」という歌を習った。
牛が市場へ輸送されてゆく様子を歌った歌で、子牛は悲しい瞳をして抵抗も主張もしないという変な歌だった。
僕は行き帰りの満員の東海道線で、サラリーマンや自分のことを「ドナドナみたいだな」と思ったものだ。

その直後、国鉄がストになって学校が数日休みになった。
ニュースでは、それでも会社を休めないサラリーマンが線路を歩いて通う映像を流していた。
その頃、「およげ!たいやきくん」がテレビで流れてた。
この歌は大ヒットするが、その要因は一説によると、国鉄ストで家にいたお父さんたちの耳にもこの歌は入り、
歌詞の「毎日、毎日、僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃうよ」とたいやきくんが、
海に逃げ出す行動に共感したのではないかと解説された。
僕はこんな幼稚な歌より、東京に出て行き心が離れて行ってしまう恋人達の風景を歌った太田裕美の「木綿のハンカチーフ」
に夢中になっていた。
僕は中2から、東京へ兄と二人でマンション住まいをすることになったがそれはまた別の話。
父は僕が大学2年の時に死んだから、僕が精神科医になったことを知らない。

BGM. ザ・ローリング・ストーンズ「夜をぶっとばせ」


夢について。教えちゃうぞ。

10/Ⅹ.(水)2018 はれ ゴールデン・アーム・ボンバーの輪島、死ぬ。

夢を大切にした人の話しは多い。

ソクラテスだったか、プラトンだったか忘れたが、当時は哲学と数学は兄弟みたいなものだったらしいが、
音楽は一段下にみられていたそうだ。
そうしたら、ソクラテス(か、プラトン)の夢に音楽の神様が現れて、
「おい、ソクラテス(か、プラトン)よ。音楽も重要じゃぞ」とか言って、
そうしたら、ソクラテス(か、プラトン)は、翌日、往来で自作の歌を作って大声で歌って披露したという。

親鸞の時代は、僧侶はお肉を食べちゃいけないし、女と寝るのもいけないとか、タブーが多かったらしい。
確か、親鸞は京都の六角堂で居眠りしてたら観音様が現れて、
「おい、親鸞よ。お前様は女と寝ていいぞ。その時、この観音が女とすりかわってやるから、お前様は女と寝たのではなく、
観音とまじわったのじゃ」と何とも都合の良い夢をみて、かつ真に受けて、女犯妻帯をはじめて行ったお坊さんだそうだ。
っていうか、そもそも六角堂で寝るか?すごいな、親鸞。大好きよ。

つげ義春は、ガロの締め切りが近づいても、何のアイデアも出ないから、屋根の上で昼寝をして、
その時にみた不思議な夢をそのままマンガに描いて、とりあえず出した。
夢だから細部がはっきりしてないので、「○×方式」とか「××クラゲ」と記載したが、
編集者の誤解で、誤植で、「××クラゲ(ばつばつ・くらげ)」を「メメクラゲ(めめ・くらげ)」とされたが、
つげ義春本人は、「どうでもいいや。どうせ夢だし」ってそのままにしといたら、「メメクラゲ、って何?」って話題になって、
遂には、「マンガか芸術か?」という論争にまで発展するのだから、いい加減なものである。ねじ式、より。↓。

元ネタは何だったか忘れたが、縁起の良い夢をみた人から、その夢を売ってくれと大金を払った人の話があった。
日本の昔話だったか、海外のジョークだったか、落語だったか。
もっとも落語は昔話も海外のジョークでも吸収してネタにしちゃうからなぁ、いよいよ何だかわからない。
所ジョージが吉田拓郎の初期の名曲「恋の歌」に惚れ込み、
「自分の全曲をあげるから、恋の歌(の著作権)と交換してくれ」と頼んだエピソードと通じる熱量だ。
気持ちはすごくよくわかる。

診察で夢の話をする人は意外に少なく、そんな中、最近目立つのは2つのパターン。
1つは、夢の内容をバーっとしゃべって、その後、ネットで調べてきた解釈を語る人。
もう一方は、「夢ばかりみます」と言うものの、その内容は喋らず、具体的に聴いて行くと、
「えっ?夢の内容なんか、ここで喋っていいんですか?」と言う人。
前者は「夢占い」を楽しんでいる人で、お遊び感覚で、それはそれで良いと思う。
後者は夢はくだらないものと思い込んでる人。こっちの人には、言いたい。夢をもっと大切にしよう。

TPOにもよるが、両者に僕は一応、我々が夢をどう考えているか説明することにしている。
日常の中では色んなことがあるが、一々覚えてたらたまったもんじゃないこととか危険な思想もある。
そういうものは普段の生活をするにはあまりよろしくないから、無意識下に閉じ込められる。

でも、そういうものも、エネルギー体だし、彼らにとっては不当に抑圧されてる訳だから、いつか意識に飛び出す隙を狙ってる。
日中は、意識と無意識の国境線上に門番がいっぱい立って、これらが出ないように見張っているが、
夜勤帯になると門番の数も減るから、抑圧されてる強い感情や記憶は飛び出すチャンスで勢いを増す。
こうなると、さすがに門番でも抑え切れないが、これらがそのまま飛び出すと睡眠を妨害したり、
不穏な世の中になるから、数少ない門番には、それらを別の形に変身させる特殊能力が与えられていて、
これを検閲といい、彼らは検閲を受けて、夢に登場するのである、という考え方。

だから夢に出た素材を「夢事典」みたいなもので象徴解釈してもあまり意味はないと思う。
なぜなら今の世の中は情報量も多く価値も多様化しているから、個々にとって象徴の意味は異なると思うからだ。
この検閲のシステムをとても上手に書いてるなぁと思う参考文献は、筒井康隆の「夢の検閲官」という短編小説で、
「夜のコント・冬のコント」に収録されている。

簡単に要約すると、ある女性が夢をみると、夢法廷、というものが開かれ、夢の検閲官が登場する。
この女性は二ヶ月前に息子を亡くしていて、その悲しみから毎日酒びたりで、夢の舞台に登場しようとするものは、
息子に関する内容ばかり。
しかし、それをそのまま通してしまったら、彼女は息子のことを思い出し、飛び起きてしまう。
なんとか、そうとは判らないものに検閲しなくてはならない。
ルールは、彼女の記憶にあって、息子を連想させない別のものにする、のである。

まずは息子が通っていた中学校がやってくる。こんなものをそのまま通すわけにはいかない。
そこで検閲官は、建物つながりで、彼女の故郷の合掌造りの家に土木工事班に命令して作り変え、舞台に出す。
次に来たのは担任の教師。こんなものを通したら大変だ。たまたま、この担任の下の名が、おじさんの名と一緒だから、
おじさんを呼びつけ、置き換える。幸い、彼女はこのおじさんのことを良く思ってないから人材としても適している。
次にクラスメイトたちがゾロゾロ来るが、彼女は息子がイジメを受けてたのではないかと思っている。
こいつらも舞台に出すわけにはいかない。
しかし、こんなたくさんの人物を一つ一つ変換するのは大変だから、そう言えば、授業参観の時に彼女は、
教室の後ろからみるたくさんの坊主頭を「くさった黒いトウモロコシみたい」と思った記憶があった。
それを利用して、圧縮して舞台に出した。
そうすると、夢の舞台では、合掌造りの家の前で、おじさんが黒いトウモロコシを食べてる途中経過だ。
「これなら、何の夢か判らないだろう」と検閲官はご満悦。
ところが、そこに息子がやってきてしまう。
もう毎日毎日、この息子はやってきて、あらゆるものに変換しつくしていた…。

ここから先は内緒にしておくから、興味がある人は読んで下さい。面白いですよ。油断してると泣きますよ(笑)

さて、しばらくブログで心理部門のコンテストをやってないので、折角だから、夢について何か書いて貰おうかな。
もうコンテストじゃなくてもいいから、合作でも、対談でもいいです。

一般的な啓蒙でもいいし、こぼれ話風な面白エピソード、あるいはカウンセリングで夢はどう扱うかでもいいですね。
まぁ、夢の報告は、治療関係の進み具合を反映しているから、慎重に取り扱う必要があるから一概には言えないということを判った上での無茶振りです。

そうそう、僕の夢日記「地獄寿司」をテキストにして思いついたことを書いてもいいですね。
ここでこんな風に質問してみる、とか、ここはきっと川原先生のことだからこんなことだろうと想像するが、今は言わないで、
これこれこういう時が来たら介入するヒントにするとか。
企画的には面白いと思うけれど。
では心理の皆さん、よろしくどうぞ~。

BGM.ビートルズ「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」


今を生きる。

4/Ⅹ.(木)2018 雨 台風25号、最接近。のん、中国でブレイク?

10/3(水)のY!ニュースで、東京富士大学の女子ソフトボール部の70代の男性監督が、元部員の20代の女性に、
合宿中に監督室に呼び、「ここに座りなさい」と膝の上に約30分間座らせ、体を触り、「男女の関係は愛だ」などと言い、
女性は大学に通えなくなり、PTSDや不眠症と診断され、監督を提訴したという事件が報道されていた。
尚、監督側は、「執拗かつ悪質なセクハラ行為をした事実はない」としているらしい。

僕はこのニュースまで東京富士大という大学を知らなかったが、2015年まで関東大学選手権を3連覇した強豪らしい。

元部員は、監督と大学側を相手取り、1千万円の慰謝料などを地裁に求める訴訟を起こしているそうだ。

セクハラか。この世でもっとも許せない行為である。
裁判において係争中のため、軽々しいことは言えないが、1千万か。けっこう高いな。

いや、PTSDや不眠症は、薬を飲めば完全に治るという病気じゃないから、カウンセリングを受けたり、
そのカウンセリングも保険効かないし、治療は長期に渡るから、慰謝料というのは医者料だけじゃないだろうから、
その位が妥当なのかもしれないが、僕が今、「セクハラを受けたから、1千万払え」と言われても、ポンと出せる額じゃない
という意味で、「高い」と言ったのである。誤解しないように。

そうかと思ったら、貴ノ岩、が、日馬富士、を民事提訴して、請求した金額は、2413万5256円だそうだ。
貴ノ岩、が事件がなく、力士として活躍してたらいくらになるか、懸賞金の本数も考慮して算出した額だそうだ。
しかし、高いなぁ。めったに人も怪我させられない。…当たり前だが。

しかし、最近はセクハラやパワハラなどの、これまで水面下にくすぶっていた事案が一気に噴出している。
セクハラ・パワハラ・モラハラなどときくと、カワハラなどという流行語がブームになったらどうしようと1人、ドキドキしてる。
まぁ、清廉潔白に生きていればいいだけなのだが、魔がさす、ってこともあるかもしれないから、
ハニートラップなんかにひっかかったら一溜まりもない。
僕は、僕ほどセクハラしない人間はいないと思うが、それでもビクビクするのだから、世のお父さん連中や、
社長さんや、医者や教師や政治家センセーや、お坊さんなどはハラハラしてることだろう。

いつからこんなにハラスメントに潔癖症な時代になったんだっけ?
これも今までがひど過ぎたからまともな時代になったと言えるのだろう。
時代はいつも単振動の振り子みたいなものだから、極端から極端に振り切る。
今はそれが思いっきし端っこに来ているのだろう。

少し前に、受付と、TOKIOの山口メンバーのセクハラの話をしてて、僕が「ジャニーズなのにセクハラになるの?」と言ったら、
「女子高生には、40のおじさんにしか見えないですよ」とか、
「そういうことをしたいなら風俗に行けばいいんですよ」と中々手厳しい。
僕は山口メンバーの気持ちは知らないが、風俗じゃ意味がないんじゃないかな?と思ったが反論はしないでおいた。

そう言えば、山道で女の子を車に連れ込み、ペロペロと女の子の足だけをなめるという変態男の事件もあった。
それもワイドショーのコメンテーターが、「そういうマニアは風俗に行け!」とバッサリ切っていたが、
よく知らないが、きっと探せばそういう風俗はあるのかもしれない。
タモリがタモリ倶楽部で言ってたが、どんなマニアックなエロビデオでも最低1万本は売れるらしい。
そういう受容と供給のバランスは世の中のどこかの空間では成立しているのだ。

でも、マニアはそれじゃ満足しないんだろうな。
「はい、どうぞ」と言われて足を出されても興ざめだろう。マニアの心は満たされまい。
満たされない足と書いて、満足と読む。なんのこっちゃ。
きっと、相手がいやがるからいいのだろう、と犯人の気持ちを推し量って見た。

しかし、こんな世の中だ。
1千万円の慰謝料というリスクを背負って夢をみるより、細分化された風俗で自分の嗜好を満たす方が賢いのだとも思う。
皆さん、捕まらないように、金で済ますのは、ロマンがないというかもしれないけど、
ロマンを求めて高額の慰謝料と社会的制裁を受けるのは割が合うのか?
社会はいつだって、どこかでブレーキを利かせる為に、スケープゴートを必要としている。
それはロシアンルーレットみたいにいつ自分にまわってくるか分からない。
だからこの機会に色々考えましょう。
なんて提案を寝床で考えていたら、地震速報が久々に鳴って、千葉県東方沖で震度4だって。
人間も怖いが、自然災害も、こりゃまた怖い。

さて、ここからは以前に大平さんが記事にした「9月の模様替え」の詳細をお伝えしましょう。
うかいさんの作ったマンガにつけるポップが、POPでいなせでブンガク的でナイスです。
僕は中々、気に入ってます。
これは、コナンの劇場版映画のコミック版のポップ。
「でんぱ組」のえいたそ、が、コナン・シリーズには珍しいラブロマンスと言っていたので観たら面白かったので、
そのマンがを購入したらフルカラー版だったのです。
そんな驚きの感情と作品紹介を簡潔な文章でポップにしてますね!。↓。

そして前に僕がここで紹介した、綾瀬はるか主演のドラマ「義母と娘のブルース」(ぎぼむす)の原作です。
僕ははじめこのタイトルの「娘(むすめ)」を「狼(オオカミ)」と読み間違えて、「義母とオオカミのブルース」だと勘違いしてた
…って話は前にしましたね。
これは元は4コママンガで読んでみると、あのドラマは原作をリスペクトしてるのが判ります。
「けいおん」と共通するものを感じました。
ポップも良い出来なので、本人に持たせて撮影してみました。↓。

順序がさかさまになっちゃいましたが、コナンのスピンオフのマンガは、その「けいおん」の放課後ティータイムから、
タイトルを拝借したと帯に書いてありますが、そこから連想すると京アニの「日常」もどこかの回路で繋がっているような気もしますね。
うかいさんの作ったポップ、これも本人に持たせてみました。
オクラの~、の、うんちくは、みかんがオレンジ色の網に入れられて売ってるのと同じ理屈みたいですよ。↓。

さてさて最後に大平さんがウォーターサーバーのところのなぞなぞを作ってくれたので紹介しましょう。↓。

いつも僕は思うのですが、このなぞなぞの写真、見にくくないかな、と思うので、今回はサービスしてアップにしてみました。
問題1&2、僕は解けませんでした。↓。

問題3、これはナースの塚田さんがノーヒントで解いてました!僕は解けなかったのに、何気にすごいですね。↓。

BGM. 高田みずえ「ビードロ恋細工」