電話の話し

18/Ⅳ.(木)2013 はれ
今年から、東京都精神神経科診療所協会(東精診)というのに入会した。
いや、させていただいた。
その勉強会が、13日(土)にあり、テーマは「精神科救急」関連のこと。
翌日の、14日(日)は、「こころの電話相談」の当番をした。
15日(月)は、月1の精神分析の研究会と、この休みは、精神科一色だった。
多分、皆さん、知らないと思うので紹介しますが、東精診では毎週日曜日に無料の電話相談をしています。
それは入会している診療所の「精神科医」が、当番で担当しているのです。
心理士やケースワーカーではなくて、精神科医がやっているのが貴重だと思います。
実は、僕はこのサービスを入会するまで知らなかったのです。
つまり、あまり知られていないと思う。
なので、ここで宣伝しましょう。
東精診のホームページを開いてもらうと、左端に「こころの電話相談」という囲いがあります。
そこをクリックしてみて下さい。
毎週日曜、PM2~5時まで、対応しています。
これは、当番の数日前にクリニックに宅急便でそれ専用の携帯電話が送られてくるのです。
僕は、自分がその当番だと知りながら、本部か何かに行ってやるものだと勝手に思い込んでいたから、
電話機が送られてきた時には驚いた。
前の当番の先生が次の当番の医者に直接、送るルールなのだ。
伝票には、「電話機」と記されている。
僕は、説明文をよく読んでなかったから、電話機の送り主のクリニック宛てに直接電話して、
「そちら名義で、謎の電話機が送られて来たのですが、こ、これ、心当りありますか?」って聞いちゃった。
時限爆弾か何かと勘違いして、あわてて。
そしたら、そのクリニックの受付の方は、朗らかで、親切に、「きっと、電話相談の当番ではないですか?」と教えてくれた。
そこで、やっと気がついた。お恥しい。前のクリニックの先生、失礼いたしました。
今後とも、よろしくご指導ご鞭撻の程を。
で、電話相談である。
相談は、3件あった。
これが「多い」のか「少ない」のかの判断は微妙だ。
試しに、ヤフーで「こころの電話相談」と検索してみたら、少なくとも10頁以内には見つからなかった。
岡山や広島や宮崎や埼玉はあったのに。宣伝不足なのかな。
なので、ここで紹介して、少しでも認知度を上げようと、記事にしている訳です。
無料相談ですが、通話料だけはかかりますので、念のため。
そうそう、電話で思い出したのだが、僕が高1の時、学習塾で知り合った女の子にやたら長電話をする子がいた。
その子は電話魔で、一時期、毎日のように電話がかかってきた。
当時は、携帯電話などない時代で、家の電話にかかってきた。それで、平気で2~3時間、喋るのだ。
内容は、どうでもいいことばかり。
たとえば、世良公則&ツイストの新曲について、とか。
先日、古い日記を見ていたら、架空の電話のシナリオを発見した。
それは、その子に電話する前に、僕がシュミレーションしたもので、数頁にわたっている。
シチュエーションは、僕が電話をするところから始まっている。
僕はその子の長電話には慣れっこだったのだが、自分から電話をするのは、緊張したのかな、そんなものを作って。
こちらが話しかけて、相手の答えを想像して、話が進んでゆく台本なのだが、
実際には、「一言目」から想定外のフレーズが返ってきて、無駄に終った想い出が残ってる。
僕はその子と塾の友達たちで海水浴に行ったことがある。
その子は、高1のくせに真っ赤なビキニを着ていて、それがまた何とも色っぽくなかったことを、
真夏の強烈な日差しとともに思い出す。
それは、その子の性格があまりに明る過ぎたからだと思う。
その子は、僕をそのグループで「1番可愛い子」とくっつけようと色々とおせっかいを焼いては、すべてを台無しにした。
「私に任せておきなって~」みたいなことを言って、すべて台無し。悪気はないんだよなぁ。
その子のお兄ちゃんは小さな暴走族のリーダーをしていて、その子は、それをとても嫌がっていた。
僕は、「そんなことはどうでもいいことさ」、と電話越に言ったことがある。本当にそう思ったし。
珍しくその子は、黙り込んでいた。
今、思うと僕は、その子のことが好きだったのだと思う。
BGM. ピーターとゴードン「愛なき世界」


今期のアニメは?

5/Ⅳ.(金)2013 はれ、くもり
4月になり、アニメの新番組もぞくぞく始まりますね。何か注目の作品があれば、教えて下さいね。
僕は、とりあえず、「悪の華」に期待しています。
Tokyo MXTVでは4月6日より、毎週土曜日、深夜1:30~。
tvkでは、4月7日より、毎週日曜日、深夜1:00~、放映されるそうです。
下は、それを記念しての「栞」です。Fさんが、くれました。「悪の華」っぽいデザインですね。
クリップでとめて、壁にかけてみました。↓。

せっかくなので「悪の華」っぽく、画集の並んだ本棚の段に飾ってみました。↓。

今週のお花と一緒に撮影もしてみます。このお花の名前は判りません。植物係、から聞いてないもので。↓。

カワクリには、「悪の華」のコミックスも完備してあります。受付前のカウンターにあります。「クソムシが」が目印です。↓。

明日から、放映開始なので、取り急ぎ、ご報告まで。
BGM. 金井夕子「パステルラヴ」


きゃりーぱみゅぱみゅを観る

25/Ⅲ.(月)2013 くもり時々雨
行って来ましたよ、きゃりーぱみゅぱみゅ、ZEPP Tokyoまで、小雨の中。
お台場など行った事がなかったのですが、意外に近いんですね。
大岡山から大井町線で大井町、大井町からりんかい線で東京テレポート駅まで、30分未満でした。
ZEPP~は、1階がオール・スタンディングで、それでも、少しづつ段差になっていて、後ろの方でも見やすくなっていました。
整理番号順にアナウンスが流れて、入場して行くのですが、待ってる間、下からお台場の大観覧車を見上げました。↓。

きゃりーぱみゅぱみゅは、「100%KPP WORLD TOUR」で、
すでにベルギー・パリ・ロンドン・台湾・香港を回ってきたそうだ。
よくあるパターンの日本のファンが一緒に行き現地で観る、のではなく、現地にファンが多いようです。
きゃりーぱみゅぱみゅは、デビューしてまだ2年弱なので、2時間のライブをやるには持ち曲数が少ないです。
なので、途中、海外公演の様子を映像で流したり、ちょっとしたトーク・コーナーがありました。
海外では現地の人が、きゃりーのコスプレをして会場に来てました。コスプレ率は日本より高いです。
時代は変わったのですね、ユーチューブとかで世界の人が観れるから、本当のファンが出来てしまうのですね。
きゃりーは、自分はPVで有名になって、それでライブを観に来てくれた人に、
「やっぱ、きゃりーはPVがいいね」と言われるのが嫌でパフォーマンスに務めた、と言っていました。
なかなか根性ありますね。
だけど、なんて言うんだろう、女性アイドルにありがちな、
「一攫千金」とか「下克上」的な無駄な熱量や変な正義感がなくて、つまり上品だった。
それにこの人、頭いいと思う。普通に勉強とか出来そう。
センスが良いだけの人ではなくて、地頭の良い人がセンスの良いことをやってるって感じ。
プラス根性かぁ、すごいなぁ。
この人は、こないだの1月29日で20才になったばかりと言っていたが、
人間としての土台がちゃんとしてる感じがした。
ステージや衣装には彼女の意見が反映されているらしく、今回のテーマは「不思議の国のきゃりー」。
オープニングに垂れ幕の前で、ヤギのぬいぐるみがアコーディオンを弾き、開幕。
ステージには巨大でカラフルな芋虫が登場し、芋虫の背中にリンゴが乗っていて、
リンゴが繰り抜かれモニターになっている。
その周囲には、サイケデリックなマッシュルームやキノコがいる。
リンゴのモニターは、曲に応じて、時計の針が回ったり、ドクロや目玉やメリーゴーランドの映像を流して、
視覚的にも楽しい。
曲は、知ってても知らなくても楽しめるように、曲ごとに振り付けの指導があって、
皆がその通りに手を振ったりジャンプしたりするのだ。
たとえば新曲の「にんじゃりばんばん」は、
‘にんじゃり’で忍者の様に人差し指を立てて手の平を合わせるポーズをして、
‘ばんばん’でその場で2回ジャンプする、など。
きゃりーの最初の衣装は、「不思議の国のきゃりー」ということで、
絵本の一番綺麗なページをヒラヒラとドレスに張り合わせた物。
(「つけまつける」と似たパターンらしい、そう言っていた)
二つ目の衣装は、「ウェンディ」。
きゃりーはディズニーランドが好きだそうで、この間、プロデューサーの中田ヤスタカとディズニーランドへ行った時に、
あらためて、エレクトリカル・パレードを観たら、「ウェンディが綺麗!」だと気付いて、このステージに取り入れたらしい。
最後の衣装は、黄色と赤と裏地が緑の色合いの蝶々のようなドレス。
きゃりーは舞台上のカラフルな芋虫を指差して、
「これが孵化したのが私で~す」とスカートの裾をチラッとめくって小首をかしげた。
トーク・コーナーで言ってたのだが、きゃりーは人見知りらしく、
だから20才になりお酒を呑めるようになって酒の勢いで他人と会うというようなことも言っていた。
お酒は好きらしく、こないだは、「SEKAI NO OWARI」のメンバー達とお花見に行ったらしい。
寒くてすぐ帰ったらしいが。
きゃりーは、偏食で緑黄色野菜が一切、食べれないとも言っていた。
ブロコッリーなんて、「森じゃん!」って思うらしい。
「君たち、森、食ってんの?」とか思うらしい。
公式には伏せているらしいが、好きな食べ物は苺だそうだ。
「きゃりーが苺を好き」はいかにもっぽいから、言わないでいるらしい。
でも、本当に苺は好きだそうだ。理由は、「可愛いから!」、ではなくて、「美味しいから!」、だそうだ。
今度、ファンクラブで、「苺狩り・ツアーでもやりたい」と考えてるらしい。
「苺、おいしいかい?」って言い合う会らしい。
きゃりーは、何かの書類に職業欄があり、何って書くか迷っていたら、自分はモデルもやってるし、歌も歌ってるし、
そうしたら偉い人に、「エンターテイメント、でいいんだよ」って言われて、
「だから職業は、エンターテイメントで~す!」と宣言していた。
僕も、その通りだなと思った。下が、宴を終えたZEPP Tokyo。↓。

2013年5月30日(木)に、渋谷公会堂で「100%KPP WORLD TOUR 2013」東京追加公演が決定したそうだ。
僕は診療があるから行けませんが、また少し趣向を凝こらすらしいので、興味を持った方は行ったらどうでしょう?
そして、どんなだったか、教えて下さい。
BGM. きゃりーぱみゅぱみゅ「にんじゃりばんばん」(3/20発売)


あんこうを食べる。

24/Ⅲ.(日)2013 はれ
ちょっと時期はずれになるらしいが、大岡山の寿司割烹「たちばな」さんにお願いして、「あんこう鍋」を作ってもらった。
自覚もしているが、最近は採用面接などで、さすがに疲れていて、患者さんからも「顔色が悪い」と指摘される始末。
ある人には、「顔が青いですよ。殴られたんですか?」と。
そこまで言われてはまずい、と思い、どういう思考回路を伝ったかは覚えていないが、「あんこう鍋」を食べれば、と思ったのだ。
「たちばな」さんに言わせると、あんこうは11月~12月頃が良いらしい。
それでも、河岸を探してもらい、約3㎏のものを入手してもらった。キモは、もう生臭くて食べれないらしいが、鍋は美味しかった。
少し、元気を取り戻した。下が、あんこう。指が入ってる所が口で、その上に黒く点点とあるのが、目。判るかな?。↓。

この土日は、大岡山は「さくらまつり」。↓。土曜に来た人に聞いたのだが、駅前は出店も出て、賑やかだったらしい。

この時期、「北商」の旗も、さくら色になっている。↓。

下は、あんこう鍋を食べた帰りに、横切った東工大の夜桜。↓。

春を、なんとか乗り切れそうだ。
BGM.  ビリー・ジョエル「プレッシャー」


ロンドンへの手紙

22/Ⅲ.(金)2013 はれ
ロンドンに留学していたショージ君が、この夏に帰国するそうだ。
5年間も本場で精神分析のトレーニングを受けてきたのだから、帰ってきたらうちの心理の面倒を見てよとお願いしてみた。
考えておく、とのこと。ロンドンはとても寒いらしい。日本は桜が咲いてるよ、と写メを送っておいた。
と言っても、普通に桜の写真では面白くないので、今、ファミマで売ってる「桜ミクマン」の画像を送った。
「桜ミクマン」は、初音ミクの緑の髪の毛が桜色になっていて、中味はこし餡だ。
だけど、5年もロンドンで真面目に精神分析の勉強に打ち込んでいて、初音ミクを知らなかったらどうしよう。
ひどくバランスの悪い人間になってるぞ。帰国したら、リハビリが必要かも。
そうだ、ショージ君が、来日したら、リハビリを兼ねて、うちのクリニックを案内しよう。
ロンドンの苦労話も聞きたいし。日英文化交流というタイトルにしよう。ポスターも手書きで作ろう。
なんか、勝手な憶測をして、余計な心配をして、1人で盛り上がっていますね。
失礼しました。下が、「桜ミクマン」。↓。

せっかくですから、今日はカワクリ・初音ミク特集にしましょう。昨日が東工大・桜特集だったからね、バランス良く。
まずは、カワクリの入口脇にある額装ポスターです。ちょっと誘惑的ですね。艶っぽいでしょう。↓。

そして、受付カウンター横には、立川談志の色紙の隣にショッピング袋。↓。これの裏面は、「ひぐらしのなく頃に」なのです。

フィギュア棚を開けてみましょう。これは何かのおまけでした。↓。

これは、ウェット・ティッシュ。アニメイトでポイントをためて交換しました。↓。

診察室に入って、椅子に座ると、正面にこれが見えるでしょう。↓。後ろのサインは僕の好きな女優さんのものです。

診察室の本棚の一番下の段に、「ねんどろいど」というフィギュアが収納されています。↓。

取り出してみましょう。これが、普通の初音ミク。↓。

そして、これが「はちゅねフェイスVer.」。↓。ネギが、小道具として入っています。

初音ミクと言えば、何故かネギを持って踊ってる印象が強いですが、昔、コミケでコスプレする人が皆、ネギを持ってきて、会場の床がネギの切れ端で埋まり、滑って転ぶ人も出て、それ以来、生物の持込が禁止されたって聞いたことがあります。
そんな時に商品化されたのが、本物のネギそっくりの「新鮮ネギ」です。プニュプニュして気持ちいいです。↓。

最後に、「かんなぎ」と初音ミクのコラボです。↓。コミックスの特典についてきました。カワクリの入口近くに貼ってあります。

以上、初音ミク特集でした。カワクリは、心理もいよいよ最終選考段階です。ショージ君、SVよろしくね。
BGM. 郷ひろみ「女であれ、男であれ」


今年も桜

21/Ⅲ.(木)2013 はれ
今日のお昼は、「さか本」というお蕎麦屋さんに行く。
いつもは、徳田さんと良く行く馴染の店だが、今日は木曜なので彼女はお休み。なので1人で行く。
すると、お店の人も顔を覚えていてくれていて、「今日は、お1人ですか?」と話しかけてきた。
僕は、「人間はいつだって、1人じゃないですか」と哲学的に答えたら、「ご注文、お決まりの頃に伺います」とスルーされた。
僕は、1人が寂しいからじゃなく、「賑い天丼」というのを注文したのだが、「賑い」というフレーズが余計「1人」を際立たせた。
下が、「賑い天丼」。1680円。↓。

今日はお昼休みが少しあったので、桜も咲いたと言うので、東工大に桜を見物に行って来た。
見事に咲いていました。
何枚か写真を撮影したので紹介しましょう。これが、東工大の正面。↓。

これは、桜に接近してアップで撮ってみました。↓。

これは、キャンパス風景です。↓。

紅のような桜もあります。種類が違うのでしょうか?。↓。

これは、ピンク色の桜です。↓。

東工大の裏手の桜です。日陰っぽいけど、ちゃんとお日様が当るのですね。↓。

東工大はキャンパスを開放しているから、皆さんもクリニックのお帰りに立ち寄ったらいかがでしょう。
広場を子供たちが走り回っています。↓。

あっ、そう言えば、去年は桜の写真をブログにアップした後、スランプに陥ったんだっけ。全然、懲りないな。
ま、いいか。綺麗だし。今だけだし。
BGM. 天地真理「ひとりじゃないの」


もしかして外科医?

21/Ⅲ.(木)2013 はれ
その朝、目がさめたら、となりに知らない美人がいた。
彼女はとっくに起きていて、「やっと起きた。遅刻」と僕に言った。
それは、まだ病棟実習をする前だから、大学の3年か4年の頃のはず。
僕は、友達と、大学の近くの街で呑んでいた。
たまたま、その店でとある運動部がコンパをやっていたので、そこに顔を出した。
その頃の運動部は2次会以降は最上級生が払う、という暗黙のルールがあったから、うまいこと紛れ込んで、
ただ酒にありつこうと考えた訳だ。
その作戦はまんまと成功して、僕は3次会のパブにもなだれ込んだ。
そのパブでは、第一外科、通称「1外(いちげ)」が飲み会をしていた。奥の方で外科の医者と看護婦さんたちが騒いでいた。
僕らのグループの最上級生の6年生は、1外の方々に挨拶に行っていた。「お前も言って来い!」と言われるまま、
僕は挨拶に行き、そこで呑んだ。
気が付いたら、結構、夜も更けていて、僕は「ところで、お前、誰?」とか言われてた時には、
最初に呑んでた友人も運動部のメンバーも皆、帰っていて、僕1人だけ、1外の人達と呑んでいた。
1外のスタッフは、普段、ハードな仕事なので、飲み方も豪快だった。
忙しさやストレスと、飲み会の発散の仕方は正比例すると思う。
救命救急の飲み会に参加したことがあるが、そこでは「パイ」が飛び交っていた。ケーキのパイである。
看護婦さん達が、医者の顔面めがけて「パイ」をぶつけるのだ。普段の憂さ晴らしなのか?
こうやってバランスをとってるのか、と興味深く、上級医の顔に付く生クリームを観察した記憶がある。
話は戻るが、僕は1外の飲み会に最後までつきあい、病院の近くに住むナースの家に皆で雑魚寝したのであった。
医者や看護婦は偉いもので、あれだけ呑んで騒いでも、翌日、休まないのだから。
それに比べて学生は、僕などは、甘いのだ。
そう、僕が目をさましたその部屋は、1外のナースのアパートだったのだ。
彼女は、僕に、「将来、何科に行くの?」と聞いた。僕は、「精神科」と答えた。
彼女は、「プシコ?意外ね。外科にしたら?」と真顔で言った。
当時は、都内でも郊外は畑などがあって、僕は彼女のアパートから学校に行く路を教わって、あぜ道のようなところを歩いて行った。
すると、向こうから畑仕事を終えた、おばあさんとすれ違ったりして、僕は何か後ろ暗い気分にさせられた。
僕が、彼女にあったのはそれっきり。
医学生が病棟のナース・ステーションに顔を出すのはそんなにおかしなことでもなかった。
それに泊めていただいたお礼を言いに行くのは、むしろ人間として当たり前なのかもしれなかった。
正直、何度か、会いに行こうかな、という誘惑と戦った。だけど、僕は行かなかった。
もう1度、彼女と会ったら、僕は自分の描いている人生の線路が違う方向に行ってしまう危険を予感していたのだ。
BGM. 市川染五郎「野バラ咲く路」


久々の田のつく人

19/Ⅲ.(火)2013 はれ
まずは、大岡山・ランチ・グルメ情報から。
この日、徳田さんとお昼に訪れたのは、おなじみの中華料理屋。
僕は、ボリューム満点の「スペアリブ丼」と「小坦坦麺」のセットを頼みました。
見た目より、意外とあっさりです。↓。

さて、今日から、受付に「富田さん」という新メンバーが加入しました。教育係は、天明さんです。
今週、2人は早番です。天明さんが富田さんに親切に教えながら仕事をしています。
会計がちょっと、いつもより時間がかかったら、そのせいです。すみません。
僕も経験がありますが、新人に教えながら仕事をするのは、通常の2倍以上に時間がかかりますね。
1人でやったら簡単にすむのを、丁寧に教えながらやるのだから、天明さんも大変です。
下は、早速、天明さんと富田さんが植物係として用意した「いとぎく」です。↓。

しかし、カワクリに久々に「田」のつく人が入りました。
一時期は、ナース「塚田」、心理「徳田」、受付「岡田」「吉田」で、
川原センセーは苗字に「田」の字の付く人を採用しているという都市伝説めいた噂も流れたものです。
そういう訳で、久々の「田」の字の人です、富田さんを皆さん、よろしくお願い致します。
BGM. 芳本美代子「白いバスケット・シューズ」


真冬の帰り道

14/Ⅲ.(木)2013 はれ、風が強い
新しく受付に入るメンバーが決まりました。頑張って、面接した甲斐があるはずです。
「お知らせ」にも書きましたが、しばらくは、新メンバーへの教育に力がかかるので、新患はGW明けまで診れません。
しかし、ここ1年の受付の出入りは、目まぐるしかったな。5人やめて、6人入ったのかな。まるで回転ドアみたい。
同じ科の友人や先輩や後輩からは、さまざまな励ましや、アドヴァイスをいただいた。でも、皆、それぞれだよな。
人それぞれだよ。そりゃそうか。
ある人は、「受付は、2年毎に替えるのが、丁度いい」と言う。
 →受付は、「顔」だから長いこと勤めて欲しい。
ある人は、「君のところは遅くまで働かせすぎなんじゃない?昼も閉めないし。労働条件が悪いんだよ」と言う。
 →二交代制にしてるよ。それに、今回の応募だって、たくさん来たけど…。
ある人は、「無駄な仕事が多いんじゃないか?なぞなぞ、とかやめたら?」と言う。
 →うーむ、確かに…。そんなのやってる時じゃないのかな?。
ある人は、「他人に求めすぎなんだよ。要求水準が高すぎる。君の求めるような人は、クリニックなんかに務めない」と言う。
 →そんなことは、ないだろう?。そんなこと言うな。
ある人は、「面接時間がもったいない。君の時給、いくらだと思ってるの?その時間、よそでアルバイトしてごらん」と言う。
 →実際、計算して金額出してみたよ。「たとえば」の話なのに。
ある人は、「先生の体が心配です。過労死しますよ」と言う。
 →大丈夫。君と違って、休みの日に、ゴルフとかしないから。
ある人は、「よほど変なことさえしなければ、受付は誰でも一緒ですよ。」と言う。
 →反論する気がうせる。しかし、こういう人こそ、孤高と言うべきか。
でも、人は人だ。うちは独自色を打ち出して行くのだ。これからも。どこまでも。
今回の採用面接で、一番工夫したのは、1人に複数回、会って、僕の考えを伝えて反応の良かった人を選んだこと。
精神科医療とは何をすべきか?その中でカワクリのすべきことは何か?カワクリのアイデンティティーを確立するのだ。
後は、臨床心理士の人選だ。ふー…。
もう、ブログの記事に採用面接絡みのことを書くのは、終わりにしよう。同じことの繰り返しになりそうだから。
そうだ!、タッチの南ちゃんについて書かなきゃだった。去年の年末に、新春第1弾に書く、みたいなこと言ってなかったっけ?
しかし、あれはあれで体力のいる記事だから、しばらく経って落ち着いてからになりそうです。
まぁ、誰も期待してないテーマだろうけど。とは言え、何故に今、「タッチの南ちゃん」なんだ?カワクリ、どこへ行く?
BGM. ザ・モップス「何処へ」