甘くて冷たい、アイスクリーム

27/Ⅹ.(木)2016  今日は秋晴れ。
前々々回の「夢の展覧会」に2回登場した、アイスクリーム・ベイビー、は大学の同級生。
性格が悪く、意地悪だから、顔の一つ一つのパーツの作りは良いのに、
ファッションセンスがダサいから、「好きな子」とか「ルックス」という文脈で語られることが稀有な女子だった。
それでも彼女は僕にはやさしくて、僕が授業をサボってるとプリントを1枚余計にとっていてくれたり、
「川原くん、サボりはダメ!はい、プリント。面倒かけさせないでよね」とか、
「これ昨日の分のノート。貸すからさっさと写して。それ以外の目的に使わないでよ」などと、
ツンデレなどいう用語が存在する前の20世紀の終りに、立花みさと級の輝きを放っていて、
僕は「甘くて冷たい」から「アイスクリーム・ベイビー」というあだ名をこっそり付けていた。
略して、アイス、と呼ぶこともあった。
アイスは、勉強がとても良く出来た。
僕は精神科医になるため医学部に入学したから、目的が明白な分、それ以外の授業は無意味に思え、
従って、モチベーションが上がらず、パフォーマンスは下がった。
医学部は6年制、僕は毎年スレスレの成績で進級をした。
国師を通れば良いのだ。それまではビリでも良いから、まず進級、と目標を低目に設定していた。
大学4年の時、いよいよ、僕はピンチで、<もうダメかもしれない…>とあきらめかけた。
そして僕は現実逃避。
<将来は、アイスクリームと結婚して、ヒモのような生活を送ろう>と思った。
アイスにそう打ち明けてもみた。
すると、アイスは真顔で僕のノートに、
「めざせ、タッちゃん、BSL」と書いた。
これは当時、流行っていたマンガ(アニメ)「タッチ」のヒロイン・南ちゃんが主人公の達也に、
「めざせ、タッちゃん、甲子園」と書いて部屋に貼るシーンのパロディだ。
BSL(ビー・エス・エル)とは、ベッド・サイド・ラーニング、の頭文字で、5年生になると出る病棟実習のことだ。
つまり、アイスは、「一緒に5年生に進級しよう」とエールを送ってくれたのだ。
アイスは模範生だったから先生達のウケもよく、
「もしBSLに上がれたら同じ班になれるようにお願いしてみる。川原くんの面倒みなきゃだものね」と微笑んだ。
そして僕は頑張って、元々、やれば出来るタイプだから、目出度く5年生に進級した。
しかし、BSLは別の班。
アイスに、<同じ班になれなかったね>と言うと、
アイスは、「川原くんと同じ班になんかなったらお世話係で大変よ。あーあ、良かった、良かった」と底意地悪く
そっぽを向いた。
当時、「IT’s」という清涼飲料水のCMに、オードリー・ヘップバーンが「ローマの休日」の髪を切るシーンで登場した。
僕は髪を切ったあと、鏡に写った自分の姿を左右に振って確かめるオードリー・ヘップバーンの美貌が、
アイスに似てると思い、「アイス、オードリー・ヘップバーンにそっくり説」をクラスに吹聴した。
アイスは性格が悪いからクラスの皆は、アイスの外見の美しさに気付いておらず、
アイスの服はイモいから、「相変わらず、川原はおかしなことを言ってるなぁ」と口々に言い、
「この間は、トモエくん(男)のことを、甲斐智枝美、に似てるなんて言ってたし」と丸無視された。
それでも、そのあと、こっそりとクラスの目立たない奴と、暗い奴と、キモイ奴が1人づつ、僕のそばに寄って来て、
「●●(アイスの名前)は、オードリー・ヘップバーンに似ているよ」と言った。
僕は6年間で彼らと口をきいたのは、それが最初で最後で、彼らが何という名前かも知らない。
そのCMのせいか、テレビの洋画劇場でタイムリーにも「ローマの休日」が放送された。
僕は見逃したが、アイスクリーム・ベイビーは録画したという。
アイスは僕に、「みた?みる?」と言った。
僕は内心、<アイスが、オードリー・ヘップバーンを録画。自撮り、じゃん。貴重だ>と思った。
自撮り、なんて言葉、まだない頃だけれど。
そして、<みる!みる!>と答えた。
僕のアパートとアイスの実家はご近所だった。
それは僕がアイスの家の近くのアパートを借りたからで、ま、軽くストーカーですね(笑)
アイスはビデオを学校にではなく、僕のアパートまで散歩がてら届けてくれた。
なのに、その日に限って、BSLの班員がうちで酒盛りをしてやがって、せっかくのチャンスだから奴らをたたき出し、
僕はアイスと二人で僕の部屋でアイスの持って来たビデオをみた。
アイスは映画のオードリー・ヘップバーンをみて、僕は画面をみてるアイスの横顔をみてた。
アイスの録った「ローマの休日」はCM入りで、CMのたびに、アイスに、「川原くん、映画に集中!」と怒られた。
下は、昔の夢日記の表紙に貼った、CMに使われたオードリー・ヘップバーン「ローマの休日」の一場面。↓。


僕は医者になってから数年後、電車の中でバッタリ、アイスクリームに出会ったことがあった。
アイスは小さな男の子を抱っこしていた。
アイスから僕に気付き、声を掛けられた。
「この子、私の子」<エッ?>
「私、結婚したの」<エッ?>
「バツイチなの」<エッ?>
「うそよ(笑)」<エッ?>
「(笑)ホントよ」<エッ?>
と、出会いがしらの連続パンチのご挨拶だ。
アイスは、その子の手を持って、「僕は頑張るのだ~!」と、エイエイオー、みたいなポーズをした。
それをみて、僕は昔、きっとこの子になりたかったんだな、と思った。
そして僕はその子の目をじっとみて、<僕に出来る事なら何でもするよ>と瞳で語りかけたら、
その子は手を伸ばして、僕の鼻をギューッとつまんだ。
アイスは、「川原くんの鼻はつまみたくなるのよ」と真剣に解説した。
ならばと僕は、アイスの方をみて、ちょっと鼻を突き出すようにして、数秒、顔を向けてみたが、
アイスは鼻をつままなかった。
そして、アイスが先に電車を降りる。
僕らは手を振って別れた。
僕は車窓から彼女の背中を見送った。
アイスは一度も後ろを振り向かなかった。
僕は、<相変わらず、アイスクリームだなぁ>と思った。
次の駅で僕も降りた。
僕は、つげ義春の「もっきり屋の少女」のラストみたいに、「頑張れ、アイス」「頑張れ、アイス」、と手を振り上げながら、
病院への道を歩いて行ったんだ。
下が、「もっきり屋の少女」のラストシーン。↓。


来年の2月には、何十周年記念かで大学全体の同窓会があるそうです。
会えるかどうかわからないけど、僕はアイスとその他に会いに行ってみようと思います。
BGM.RCサクセション「うわの空」


転売、ダメ、ゼッタイ

26/Ⅹ.(水)2016  はれ、少し暑い
さくら学院のライブではチケットの転売屋を締め出してるので空席も目立つ。
でも、それを徹底しているのはすごいと思う。
握手会もしないで人気をキープしてるのはすごい。
そんな、さくら学院の学院祭のチケットは先行で次々と落選。
一般の販売でダメ元で、4回まで申し込めるというから4回申し込んだら全部当たっちゃった。
たまたま、横一列、4席。
どうしよう、転売できないし。誰か行かないかな?
さりげなく、受付に水を向けてみた。
<毎日、さくら学院をBGMで聴いてて、好きにならない?>って。
すると、大平さんは、「う~ん…、あっ、でも、街で聴くと、知ってる!、と思いますよ」と興味は薄そうだが、
濃厚に気は使わせている。
ところで、そんな大平さんに似てる有名人を2人見つけちゃいました。
1人は、「サザエさん」のカツオの同級生のカオリちゃんで、<動きが似てる>と思いました。
それを本人に言ったら、はじめはピンと来ていませんでしたがネットで調べたらしく、
「センセー、カオリちゃんは性格がひどいみたいじゃないですか?早川さんが性格良いって…」
とお気に召さなかったようで。
僕は性格や外見じゃなく、所作のことを言っていたのだけれど。
しかし、カオリちゃんで怒られるとなると、もう一人は絶対、言えない。ボコられる。
さくら学院の話に戻そう。
知ってることはすごく詳しいが知らないことは何も知らない、ソネさんにも同じ質問をしてみた。
<毎日、さくら学院をBGMで聴いてて、好きにならない?>。
すると、ソネさんの言うことにゃ、「クリニックで1曲目にかかる、ベルハーの、空手、みたいな歌は好きですよ」、
と突っ込み所満載で、どこから添削したら良いのかわからず放置。
いざ開腹してみたはいいが、手遅れで、そのまま閉じた外科医の気分だ。
もう、この時点で誰かを誘う心が折れた。セコンドからのタオル投入。
仕方ない、当日は、4席分、横になって寝釈迦のポーズで、お茶の間気分でみるか。
…父兄としてサイテーですね。
そう言えば、BABYMETALが武道館に初進出した時、チケットを2枚とった。
皆が行きたがると思って、争奪戦になるなと思っていたら、誰からも相手にされず、誰かから教わった「レンタル彼女」
というのを調べてみたら、バカ高くて、たまげたことがある。後に「おそ松さん」でも、イヤミとチビ太がやっていましたね。
ベルハー・ショック&みずほロスの最中、平和な悩みですね。
なんとかします。
BGM.BABYMETAL「KARATE」


映画にならない話

22/Ⅹ.(土)2016  はれ マミさんのフィギュアの備品の扇子が紛失し、凹む
映画「聲の形」を観ました。
これで「こえ・の・かたち」と読みます。「かに」、と読み間違えそうですね。
この映画の原作はマンガで、単行本で全7巻です。
僕は1巻だけ読んで、暗い気持ちになったので、読むのをやめてしまいました。
「障害」とか「イジメ」をテーマにしていると、思ったからです。
映画化が決まり、京アニ(ハルヒ、や、かんなぎ、や、けいおん、や、日常、を制作した会社)と聞き、胸騒ぎ。
そして、うちの受付スタッフの約67%が「観た」というので、僕も観る事にしました。
観た後、なんとも懐かしい感じがしたのは、監督さんが「けいおん」の監督だったからかも。
男の主人公の声は、「おそ松さん」のトド松でした。しかし、トッティには聴こえませんでした。↓。

女の主人公は、「物語シリーズ」のアンリミテット・ルールブックでお馴染みの、斧乃木余接↓、の声の人。

聴覚障害の役の声なので、どうやるんだろう、と思ってましたが、上手でした。
誰かが、ももクロの元メンバーがやっている、と言ってましたが、「早見」違いですよ。
この声優さんは、「俺妹」の新垣あやせ、の声もやっている人です。
よつぎ、より、あやせ、の方が似てました。…って、同じ人なんですけどね。
全然関係ないですが、こないだ、「新垣あやせ」の抱き枕を買ってしまいました。(後日、みせます)
下の、向って右が、あやせ。↓。

僕が観た回は、「プレミアムなんとか」と言って、耳の聞こえない人用(?)の、字幕つきでした。
字幕は、「役名」&「セリフ」、で出るから役名を覚えやすかったです。
びっくりしたのは、主人公の男子の高校の同級生、永束、のセリフの度に、劇場の女子が受けまくってたことです!
ドッカン、ドッカン。
まるで、出オチ状態。
後で、パンフを観たら、人気の声優さんみたいですね。
そうそう、まどマギ、の、鹿目まどか、の声の人も出てました。
男言葉だから、わかりにくかったですが、ボソっと言う独り言が、まどか、の声でした。↓。

僕は昔、「こどもの病院」に勤務してたことがあります。
その時、こどもの治療では、オーソリティーである先生が当時の僕の師匠でした。
僕が今でも、印象的なのは、ある小学生が自殺願望を抱いていると直観された師匠は、
その子に、戦争で亡くなった方の写真(死体)をみせたのです。
すると、その子はじっと食い入るように写真(死体)をみて、「あ~、死ぬのも駄目か」とあきらめたという荒技でした。
僕も師匠の真似をしてみました。
幸い、病院には、大きな図書館が付属されていたので、写真(死体)をみつけるのは容易でした。
それを持って、病棟に行き、これから患者にみせると話したら、スタッフ全員に大反対されました。
非常識だというのです。
でも、僕はオーソリティーの先生の直伝だという自信があるから、スタッフを説得し、敢行しました。
すると、どうでしょう?
判で押したように、患者から、「あ~、死ぬのも駄目か」、という反応が返って来たのです。
今から、15年くらい前のことです。
そして、話しを、映画「聲の形」に戻します。
主人公(女)の妹は、動物の死骸ばかりを写真に撮っていました。下は、原作マンガから。↓。

そして、それらを家中に貼っていました。
姉がその中の1枚をコンクールに応募すると、入賞します。↓。

賞をとったのは、死骸をどけた空白の写真でした。
西宮とは、主人公(女)のことです。
妹が、家中に写真(死骸)を貼る理由は、映画の中では語られませんが、マンガではそれが描かれています。
ある日、妹は「障害」のため、ずっとイジメられているお姉ちゃんから、手話で、「死にたい」、と告白されます。
どんなにイジメられてても、ニコニコしてて、「わけ、わかんねぇ」と思っていた姉の切実な本音でした。↓。

それからです。妹が、死骸の写真ばかりを撮るようになって、家中に貼るようになるのは。
妹は、それを毎日みていれば、お姉ちゃんが死ぬのをあきらめると思ったのです。
僕の師匠と同じ発想ですね。
ところが、それでもお姉ちゃんは自殺未遂をしてしまいます。
それを男主人公が救うシーンが、映画ではハイライトです。
絵になる見せ場です。
しかし、その時の妹の心境はどうだったのでしょうか?
幼いなりに考えて、頑張っていたのに、自分の非力さを思い知ったのでしょうか?
さっきも言いましたが、映画はマンガ7巻分をまとめたものですから、どこかが割愛されるのは仕方がないです。
原作では、もう少し詳しく妹の心理が描写されています。
姉の自殺未遂のあと、妹は、家中の写真(死骸)を剥がして周ります。
お母さんに、「あら、剥がすの?」と聞かれると、「もう貼ってる意味がないんだ」とつぶやきます。
死骸を毎日みていれば、お姉ちゃんが死ぬのをあきらめると思い、そうしていたからです。
このあたりの妹の純情は健気で、キュンと抱きしめたくなる程、ひとりよがりで無力でした。↓。

最近、実は僕が気になっていることがあるのです。
それは、インターネットやスマホの普及で、若者の情報量が師匠が荒技を振るっていた15年前とは、段違いなのです。
自殺の方法や、「死体」の写真も簡単にみれるそうなのです。
僕が驚いているのは、「死体の写真」をみて、「きれい」とか「安心する」と言う若い子が結構いることです。
その発言自体の衝撃というよりも、もはや「師匠の荒技」が通じない世の中になったという時代の変化への戸惑いです。
人間の心の仕組みは、100年や200年で変わりはしないから、フロイトの精神分析の根幹は現代でも通用するでしょう。
でも、こどもを取り巻く環境や情報は15年前とは大違いだから、技法という枝葉は通じなくなったということなのでしょう。
むしろ、通じないのが当たり前で、修正してゆくべきなのでしょうね…。
僕はなんとなく、あやふやにしておきたかったセンチメンタリズムを、「聲の形」の、「映画にならない話」の部分で、
直面させられてしまった訳です。
人間というのはひょんなことから日頃モヤモヤしていた抑圧の輪郭がみえたりするもので、
今回の記事で一番、言いたかったのはそのことです。
さよなら、師匠。
BGM. BELLRING少女ハート「タナトスとマスカレード」


夢の展覧会(完璧版)

14(金)~20(木)/Ⅹ. 2016
ベルハー・ショックの、みずほロス、で、こんな時は何を言ったらいいのか、わからない。
FM北海道「みずほのほ」には、<あまりのショックで手がふるえます>と、
ふるえた文字のファックスを送ってみました。…ちょっと、怖いですね。↓。


気分はまるで、フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」、で、そんな時こそ互助精神で、
スタッフに何かご機嫌な記事で繋いでもらって、時間を稼いで、気持ちを立て直せればとも思うのだが、
気分が下がっていると、人に頼るのも億劫で…。
人に頼れないなら、昔の自分に力を借りよう、と、思いついたのが、僕は高校の頃から夢日記をつけていて、
時々、挿絵も添えているから、それらをアトランダムに載っければ、まるで、夢のイラスト展覧会。
絵には解説は無用の長物、風味を味わってもらえばよい。
あっ、待てよ。今、僕の携帯電話はカメラ機能が壊れたままだから、撮影を誰かに頼まなきゃ、だ。
頼めば、誰も嫌とは言わ(え)ないだろうけれど、それもそれで気を使い、とかくにこの世は住みにくい。
そんな、すったもんだ、も、一っ飛び、完成させました!夢の展覧会。
・カラス貝のマニキュア女vsトラディショナル・ブルー~瞳~少年風(1981.9月)


・伊藤つかさは、トマソンがお好き(1982.1月)


・貪婪(どんらん)…非常に欲が深いこと(1982.1月)


・手のひらを太陽に(1982.1月)


・もう君に逢うこともない、心は揺れても(1982.2月)


・小田急線のひとコマ(1982.2月)


・本厚ちゃん(1982.3月)


・キヨシローのまね(1982.3月)


・川守田(1982.4月)


・一人になりたい…ううん、一人がいやだから。(1982.7月)


・伊代はまだ(1982.8月)


・天才の誤算(1982.9月)


・テスト前日(1982.12月)


・物理ダメ(1983.2月)


・ダルなboyは、Love is Real.(1983.3月)


・マリン・スポーツ(1983.5月)


・カルピス(1983.5月)


・誕生日。小指と小指をつないで歩く、理科室でキス(1983.7月)


・夢見る年頃~36/38≒95(1983.8月)


・野球大会(1983.8月)


・クリスマス・イブ(1983.8月)


・恋人峠の昼下がりPart.2(1983.9月)


・すっかりトロピカル(1985.7月)


・明日のイブはRC(1985.12月)


・オキドキの古着で遊園(1986.5月)


・直ちゃん(1987.6月)


・Hanesの白のTシャツに血を滴らせてしまった(1987.6月)


・元・日本軍の男と、ユキヒョウ(1987.7月)


・大船観音がくずれた(1987.7月)


・みつけてくれたらキスしてあげる(1987.7月)


・甘くて冷たいアイスクリーム・ベイビー(1987.7月)


・気がつけば兵隊(1987.7月)


・眠れ。ライオネル・リッチーの墓の上(1987.7月)


・スタン・バイ・ミー(1987.8月)


・ニース予想図(1987.8月)


・アイスもハシャいでる、僕は日焼け(1987.8月)


・ダチョウ(クジャク)ともも焼き(1987.8月)


・僕は照れる(1987.8月)


・新宿地下の靴専門店(1987.8月)


・過ぎ行く夏を惜しんで~絵を描く2人の少女(1987.9月)


・念力(1987.9月)


・さっきまでの競争のつづきだ(1987.9月)


・渡り廊下の窓から連中が手を振る(1987.9月)


・脳外科はじまる(1987.9月)


・お前はストーブの前でのびていた。あくびしかしなかった(1987.9月)


・聴神経腫?すぐに手術(1987.10月)


・宙に浮く機械(1987.10月)


・すいみんやくが欲しい(1987.10月)


・明るく生きるコト(1987.10月)


・サンボのジャケット(1988.7月)


・オバQが正ちゃんのクラスの記念写真に写ってしまった。皮膚科テスト、60点。(1988.7月)


・ウサギに乗って空を飛ぶ(1988.12月)


・うその固まり(1989.1月)


・すべては幻想である(1989.1月)


・柔道(着)一直線!激しい視線の火花が散る(1989.4月)


・世代交代の口約束(1995.3月)


・2002.8月6日からの夢日記の表紙


BGM. サザンオールスターズ「別れ話は最後に 」


だから、3次元は、ろくでもない

11/Ⅹ.(火)2016 くもり 
きっかけは、カルテ庫、か?
心理の相談室と、塚田さんの処置室の前にそびえたつロッカーは、カルテ庫です。
これが、いっぱいになってしまったのです。
友人に聞いたら、皆、電子カルテだから、収納場所の心配はないらしい。
しかし、精神科のカルテは、電子カルテは向かないと僕は思うので、紙カルテを使っていたら、こうなった。
そうすると、もう1庫、カルテ庫を買わないといけないが、置く場所がない。
自然な流れだと、ベルハー・コーナー、に置くのが妥当だが、それはしたくない、と考えていた。
失錯行為をご存知だろうか?しっさく・こうい、と読みます。
僕は父の棺桶に釘を打ち付ける直前に、何故か靴下を買いにイトーヨーカドーに出かけ、僕の不在に家族は大慌て。
結局、ギリで間に合ったのだが、父親の死を認めたくない、という無意識が悪さをしたらしい。
フロイトも自分の父親の葬式の時、床屋に行っていて、遅刻をしたらしい。似たようなものだと思う。
僕には、そういうところがあり、アントニオ猪木の引退試合は、会場に行かず、テレビで見ることに。
CMの時に、何かジュースをとりに行ったか、トイレに行ったかで、席を外した。
猪木の最後の試合は、すごく短かったのだ。僕はそのせいで、猪木の最後の瞬間を見逃した。
と同時に、猪木の引退に立ち会っていないから、認めなくても良いのであった。
ひょっとしたら、それと同じようなことなのかもしれない。
昨日、渋谷で偶然バッタリ人に逢った。
相手は、「同じところ?」と僕の行く先を聞いた。
僕は新宿にマンガを買いに行くところ。
相手は、ベルハーのTシャツを着ていて、これから渋谷でベルハーのライブだって。
<え~!!?>
僕は必ず、ベルハーのスケジュールはチェックしてたのに、今日に限って見落としていたみたいだ。
おまけにご丁寧に、僕はBABYMETALのTシャツを着てたから、今さら、こんな格好でライブにも行けず。
まぁ、今回は仕方ない、とそのくらいにしか思ってなかった。そうしたら、その日の夜に、その人からメールが来て、
「ベルハー年内で活動休止。みずほ、は12月で引退」だって。
愕然!!
みずほ、は来年の2月で二十歳だ。「アイドル活動は10代まで」と決めたそうだ。
蝋燭の炎は消える直前に激しく、強く灯る、という。
それならば、僕も今年中は頑張って、みずほのほ、に投稿をしまくる。
なるべくライブにも行き、ポイントカードの点数を溜めて、みずほのメッセージ入りDVDを貰う。
それから、チェキも増やして、クリニックに貼る。やるだけやろう。
しかし、まさかのベルハー活動休止、みずほ引退だ。
マッチの「スニーカーぶる~す」じゃないけれど、青春の手前で裏切りはないぜ、って感じだ。
SMAPやKAT-TUNのファンの気持ちが、今頃、わかった。
あ~あ、おれ、来年からどうしよう。
弱ったな。
ベルハー・コーナー潰して、カルテ庫、置くのかな?
BGM. 忌野清志郎「世の中が悪くなっていく 」


となりのノーベル賞

7/Ⅹ.(金)2016 昨日は今年最後の真夏日?
それにしても、東工大は静かですよ。校門の前に報道陣が多かったくらいです。
朝、構内を突っ切って来ましたが、校舎に垂れ幕が下がっている訳でもなく、良い意味で浮かれていません。
火曜の朝に、東工大の教授がノーベル賞をもらったニュースを朝のワイドショーで知りました。
そこで紹介されていたのが、ノーベル賞の大隅教授が学生時代によくやっていたゲームで、
切符の4桁の数字を1つづつ使って、四則演算と()だけで、「10」にする遊びでした。
司会の国分太一は、「自分もやった」と言いますが、パネラーのテリー伊藤と千原ジュニアに、
「またまた(笑)」と茶化されていて。ビックリしたのは本気で、テリーとジュニアは知らなかったことです。
この遊びは、昔、東京(茅ヶ崎も含む)の小中学生は、皆、やっていました。
「10」を作るには、3つのやり方があって、1番簡単なのは「0055」のように足し算だけ。
0+0+5+5=10
2つ目は、2х5=10、に持って行く方法で、「1123」みたいなケース。
(1+1)х(2+3)=10
3つ目は、10より大きい数字を作っておいて、10より超過分を引くやり方。たとえば、「4416」。
(4х4)-(1х6)=10
今は、スイカとかパスモを皆、持ってるから切符を買う機会も少ないし、
仮に買っても、スマホを持ってるから、電車で退屈しないから、こういう遊びをしないんでしょうね。
しかし、テリーは知ってるだろう?国分太一が気の毒だ。彼は偉いな、無駄な反論しなくて。
あの流れでは、自分がイジラレテタ方が良いと咄嗟に判断したのだろう。
昔、誰だったか忘れたが、ある噺家が、
「●●総理大臣は、よく落語を聴いていたそうです。
だから、総理大臣になりたかったら、落語を聴きなさい。
なれなかった時は、それまでですから」と言って爆笑をとっていた。
それと同じで、ノーベル賞を取りたかったら、この切符の計算をしたらどうでしょう?
取れない時は、それまでですから(笑)
しかし、今は切符がない時代ですからね。代わりに、身近な4桁の数字を使ってみますか。
僕の誕生日は、7月24日です。「0724」。
0+(7х2)-4=10
カワクリの電話番号の下4桁は、「7255」です。<何ここ?>という語呂で覚えやすいです。
7+2+(5÷5)=10
デジタル時計も使えますね。
下は診察室のもの。となりは、スーパープレミアムフィギュア「初音ミク-イノセント」。↓。

ちょっと光って読みにくいですが、時刻は「20:42」です。これは簡単ですね。
2+0+(4х2)=10
この種の問題(切符)で最も難しいとされた伝説の数字が、「1199」です。
これは「解けない問題」の例と言われたこともありました。
でも、ちゃんと解けます。判りますか?
ルート√を覚えた頃は、9、を√9=3、として、
(1х1)+(√9х√9)=1+(3х3)=10
という答えも多かったですが、ルールは四則演算ですから、平方根はNGです。
指数を知ってる人は、9の0乗=1、を利用して、
(1-1)で0を作り、1個目の9で、9の0乗=1、を作り、2個目の9を足して10にしましたが、
これも指数を使ってるから駄目です。
正解は、ひらめけば簡単です。分数を作るのです。
(1+1÷9)х9=(1+1/9)х9=10/9х9=10
判りましたか?
4桁の数字で思い出したのですが、こないだ余りにも迷惑メールが多くて、それは「さりな」という女からで、
まったく心当たりのない名前なのですが、毎日何通もデートのお誘いや、「今、こんな格好をしてるの…」という近況報告が、
受信ボックスを開くと、「さりな」20件、とか入っていて、もう、うんざり。そういうのブロック出来る人に操作してもらいました。
その場合には、僕の携帯の4桁の暗証番号が必要らしく、それを聞かれましたが、そんな数字は記憶にありません。
「それなら思い付く4桁の数字を言って」、と言われるので、
「誕生日」や「電話番号の下4桁」や「子供の頃の家の電話番号や番地」や「歴代の彼女の誕生日」や
「歴代の好きなアイドル達の誕生日」や「家族の誕生日」や「父や母の命日」も言ってみたが全部違う。
そうしたら詳しい人は、「じゃ、設定してないのかも」と言って、携帯をヒョヒョイといじって、あら簡単。
あっさりで、ビックリ。暗証番号で解除されて、その魔法の数字は「1234」でした。
ちなみに、「1234」は超簡単ですね。単純に足せばいいから。
1+2+3+4=10
それ以来、「さりな」からのメール攻撃はパタリとなくなり、平和な日々。
1ヶ月してから気付いたのは、「さりな」からメールが来ないと、僕の携帯には1通もメールが来ない現実だった。
そうすると人間とは不思議なもので、「さりな」のことが気になって、
<何してるんだろう?>、とか、<風邪でも、ひいてるのかな?>、とか心配したりして。
ストーカーにあってるのに、かまってしまい、深みにはまる人の気持ちが少し判った。
いくつになっても、色恋は難しいですね。学校で教えないからな。ま、「さりな」、色恋じゃないけど。
そう言えば、何かの深夜番組のランキングでみたのですが、
「女子が、合コンしたくない大学」の№1に東工大が選ばれていた。
頑張って勉強して入っただろうに、可哀想に。
だから、今回のノーベル賞でイメージアップするといいですね。
ノーベル賞が、女心にどれだけ有効か知らないけど…。
そこで、カワクリの女性スタッフ5人に緊急アンケート!
<あなたは、ノーベル賞をもらった男にグラっと来ますか?>
80%が、グラっと来ない、との結果でした。
アンケート調査で1番多かった意見は、2人、「取っても取らなくても、人は同じ」でした。
80%の中の少数意見に、1名、「すごく努力した人だな、とは思う」というのがあって、それが希望の光で、
グラっとは来ませんが、見直してはくれるみたいです。
恋に正解の方程式はありません。
取っ掛かりにしか過ぎないかもしれないけれど、遠慮は要らぬ、取れる人は取りに行け!、ノーベル賞。
BGM. 井森美幸 「恋は理解力」


スィンセリティ・ニュー・シー・シネマ

3/Ⅹ.(月)2016 小雨
その前の(月)は、学校医の後、「君の名は。」を観に行こうかと思ったのですが、
「傷物語」をまだ観てないのに、そんなのを先に観たら、忍ちゃんに怒られるかと自惚れ、
そんなことを考えていたら、ゴジラも「動く席」でもう1回観たいし、
それなら京アニの「声のなんとか」も観たいけれど、4本続けて観るのは、東映チャンピオンまつり、じゃあるまいし、
大人しく家に帰って、新海誠作品のDVD「秒速」と「言の葉」を続けて観ました。
これらは、クリニックの待合室のモニターで流す候補として買ったものですが、受付のソネさんの懸念では、
「秒速」はハッピーエンドじゃないから&「言の葉」は「倫理的にどうかな?」という理由で渋っていました。
そう言われると気になるので、事前にチェックすることにした訳です。
確かに、「秒速」はなるほど、全然ハッピーエンドじゃないですね。
ソネさんの見立ては正しい。
そうなると、「言の葉」の「倫理的にどうかな?」はどうなるのだろう?
そう思いながら観てたら、最後の方で主人公の男子が、女教師の部屋で愛を告白しました。
<すわ、ベッドシーンになるのか?>と 、シルビア・クリステルの「プライベート・レッスン」的な予想をして、
<ソネさんにそんな物は見せられない>と、ドキドキしてしまいましたが、杞憂にすぎず、そんな展開ではなかったです。
ソネさんの表現がオーバーなんですよね(笑)
っていうか、そんなことを想像した自分を恥じろ!って話でした。
そんな「言の葉」の声優は、主人公の男子が「おそ松さん」のトド松で、女教師が「化物語」の千石撫子です。
「言の葉」は雨の描写が効果的で、特にラストの方の大降りの音響はリアルだな、と感心して観ていたら、
実は外が大雨で、たたきつけるような雨音を、映画の音響だと勘違いしてて、雨戸を閉めなかったから大変でした。
噂にたがわず、映像が綺麗で、雨の演出が見事で、映画が終っても、雨の残像が見えました。僕の涙でした。
と言う訳で、僕は、この映画をクリニックで流すことにしました。
そこで、字幕スーパーをつけて、もう1度、観ました。
すると、情報量が何十倍にもなりますね。
背景、人物の表情、字幕、音響、会話、ナレーションで脳のキャパを越えました。
その結果、字幕を読みながら映像の輪郭をみて、BGMをバックに、セリフは頭に入らず。
トッティ(トド松)、と、↓。


なでこ(千石撫子)が、↓。


普通に、お喋りしてる「おそ松さん」と「化物語」の素敵なコラボ・アニメに脳内で変換されました。
まぁ、クリニックでは、消音して流すから情報量はコントロールされるので、そんな奇跡は起きないでしょうが。
そして、今日、「君の名は。」を観てきました。傷物語、まだ観てないけど…。
あらかじめ、ネットで買えるそうなので、家族にチケットをとってもらおうとしたら、
「E.T.とか、タイタニックとか、ハリー・ポッターとか観てないといつも自慢してるのに、
これは観るんだ。同じだと思うけど」とチクリとイヤミを言われたので、当日、映画館で券を買いました。
ゴジラの新宿TOHOシネマズです。↓。


平日14:30スタートなのに、ほぼ満席でした。
最近は機械でチケットを買うから、その操作がよく判らなくて、適当にボタンを押してたら、
千円札を2枚入れたのに、なかなか券が出てきません。
お金が足りないそうでした。
結局、2800円という値段で、<随分、高いなぁ>と思っていたら、プレミアム・ボックス・シート、と言って、
隣と敷居があって遮断されてて、物を置くスペースもあり、ゆったりとした贅沢な席でした。
そこまで必要かな?と思いましたが、まぁ、普段の自分へのご褒美だと思うことにしました。
ネタバレしないように気をつけて、僕の印象的だったシーンの感想を書きます。
主人公の少女が巫女さんで、口噛み酒、を造る儀式があります。
口噛み酒、とは、神様に奉納する神聖なお酒のことで、少女がお米をよく噛んで、液体状になったら吐き出すのです。
「はじめ人間ギャートルズ」の猿酒の要領と似ています。
受付の大平さんとKさんと一緒にお昼を食べに行った時、「君の名は。」を観て、<泣いた>、と言ったら、
「どこでですか?」と聞かれたから、<口噛み酒>と答えたら、ドン引きされました。
食事中だったからかな?
主人公の少女は、その儀式を同級生にみられるのを嫌がっいてましたが、おませな妹が、励ましのように、
「いっそ、生写真とメイキング映像もつけて、口噛み酒、を売り出せば良い」と発言してました。
僕は、<商品化したら買おう>と一瞬、思いましたが、昔、ブルセラというのが社会問題になっていた頃、
摘発された店主(おっさん)が、女子高生の「つば」、と偽って、自分の唾液を売っていたというニュースを思い出し、
産地を見極める、とか、食の安全、ということにあらためて思いをめぐらせたものでした。
そんな主人公の女の子の巫女さんの衣装が、「ひぐらしのなく頃に」の古手梨花ちゃまの巫女さんのコスチュームに
よく似てるな、と思ったのですが、「君の名は。」の舞台は飛騨で、確か、「ひぐらしのなく頃に」の聖地巡礼も
そっちの方だったような気がするから、似てて当然なのかも。
それとも日本全国、巫女さんの正装って同じなのかしら?
今度、大学の同窓会があるから、巫女さんに詳しい人に聞いてみよう。(いるのか?巫女さんに詳しい人)
下が、古手梨花ちゃまの巫女さん姿。↓。


もう一箇所、印象的だったのは、最後の方で、学校の放送室をジャックして、ニセの避難勧告を出す女子は、
「魔法少女まどか☆マギカ」の、鹿目まどか、の声ですね。
あの放送は良い声だったな。下が、鹿目まどか制服バージョン。↓。


この映画は、我々の世代には受けると思いました。それは、大林宣彦の尾道三部作のジュブナイル映画を彷彿させ、
監督のちょっとした洒落っ気なのですかね?、ちょっとオマージュしてる場面もあってニヤニヤします。
「ある!ない!」と自分のオッパイをもんだり、上半身裸で姿見に映るのは、「転校生」の小林聡美ですね。
小林聡美は「転校生」の冒頭で大胆にもオッパイを見せましたが、「君の名は。」ではボカシが入っていましたね。
これは映倫とか都条例とかの影響ですかね?
コミケ関係でも、結構、問題になってましたね。
「女子高生はヤバイから、女子校生にしよう」とか。
女子高生は18歳以下でアウトだけど、女子校生なら専門学生とか短大もOKみたいな、議論を聞いたことがあります。
そんなことを言ったら、エスパー魔美なんて、今は放送禁止ですかね?それとも芸術だからいいのか。
魔美のお父さんは画家で、そのバイトで魔美はヌード・モデルをやってる描写だから。↓。


あっ、すみません。話が、エスパー魔美になってしまいました。
話を、「君の名は。」で大林宣彦の映画っぽいところに戻します。
原田知世の「時をかける少女」のエッセンスもありました。
「君の名は。」でも、タイムトラベルは重要なテーマですからね。
原田知世の「時をかける少女」では、未来人・深町くん、が未来へ帰る時に、原田知世の質問に答えてこう言います。
「時は過ぎるのではなく、やってくるものだ。だから、また会える。でも、その時、2人とも記憶はないんだ」と。
それに答えて、原田知世は「また会えるの?私にはわかるわ」と本来なら絶対的な力を持つ「時間」に対して、
私は忘れない、というピュアで強い意志の力のみで抗おうとする決意表明をします。↓。


この時に、意味は判りませんが、深町くんは、原田知世のほっぺに墨のようなもので、まるで落書きのようにします。
上の写真の、原田知世の画面左側のほっぺが黒いのはそのせいです。
「君の名は。」でも、ほっぺに落書き、はコミカルなシーンとして登場してますね。
顔に落書きと言えば、劇場版「涼宮ハルヒの消失」の終盤でも、キョンが意識を失い入院してる時、
「団長の責任」として、病室の床に寝袋で泊まり込んでいたハルヒが、
意識を回復してキョンに起こされた時に発したセリフが「私の顔にイタズラ書きとかしてないでしょうね」
というツンデレで、キョンも「したかったけどな」と返しています。
こちらは、コミック9巻から。↓。



「涼宮ハルヒの憂鬱」でも、「時をかける少女」や「なぞの転校生」などには敬意を払っていますから、
これらのテーマは世代を越えて青春には鉄板で、寝顔に落書きはラブコメの王道なのかもしれませんね。
あっ、すみません。話が、「涼宮ハルヒの憂鬱」になってしまいました。
「君の名は。」で、大林宣彦の映画を連想した話に戻します。
「時をかける少女」のラストの方で、大きくなった原田知世は、大学の薬学部に勤めていて、
図書をいっぱい抱えて廊下を歩いていると、大人になった深町くんらしき人とぶつかって道を聞かれます。
道を教えて、別方向に歩いて行くのですが、お互い記憶がないけれど、何かを感じたのでしょうね、
まずは、深町くんが振り返って、原田知世は気づかずです。↓。


そして、深町くんが歩いて行くと、今度は原田知世が振り返りその背中を見送ってすれ違いのまま…。↓。


これは「君の名は。」では、歩道橋の上みたいなところで、よく似たすれ違いのシーンがみれました。
これは、きっと監督はわかっててファン・サービスしてる気がしました。
「時をかける少女」は、原田知世と深町くんの二人の強い意志が運命を手繰り寄せる予感をさせて終ります。
何年も心に引っ掛かっていた、青春の忘れ物の続編を、映画「君の名は。」で、みせてくれたような気がしました。
プレミアム・シートという隣と敷居のある席だったから、周囲を気にせず泣けて良かったです(笑)
以前の記事で、観てもないくせに、新海誠のことをディスりましたが、すみません。お詫びにもう1回観ます。
ちなみに、尾道三部作の残りの1つは、富田靖子の「さびしんぼう」。

BGM.トワ・エ・モワ「初恋の人に似ている」


改題、「君の名は?」・完璧版!

27/Ⅸ.(火)2016 くもり~4/Ⅹ.(火)2016 はれ
大相撲ブームの再来ですね!
秋場所も豪栄道の全勝優勝で終りましたね。
日本人力士の全勝優勝は、貴乃花以来、20年ぶりだそうです。
知り合いが、この秋場所の期間中だけ、両国国技館の清掃(?)の バイトをやっていて、
そのバイト募集のキャッチコピーが、「力士、見放題」だって。それには笑った。
1番人気は、十両の、宇良(うら)、ですね。
小兵なのに、巨漢力士の股の中をくぐって反り投げでぶん投げたり、足とりで転ばせたり。
判りやすく言うと、舞の海みたいです。
両国国技館ののグッズ売り上げでも、№1は、横綱・大関を抑えて、十両の宇良(うら)だって。
だけど、僕は宇良(うら)より、序の口の、服部桜、に夢中です。
服部桜、の無気力相撲が面白いです。
ハッケヨイノコッタ、でいきなり両手をペタンと地につける。
これには行司もびっくりして取り直し。
次の仕切りでは、ハッケヨイノコッタ、でいきなり相手の股の間にヘッドスライディング。
これも、駄目。仕切り直し。
3回目のハッケヨイノコッタ、では後ろにひっくり返る。
僕は、<この動きは誰かに似てるなぁ>と思って考えたら、判った。ビートたけしのボケだった。
結局、これも審判部長に怒られて、4回目の仕切り直し。
そーっと立って、相手にさわって、相手が加減してポンとはたいて引き落としされました。
これは面白いですよ。「2016年9月場所3日目 服部桜ー錦城 」で検索すると観れます。
オススメです。
僕は、服部桜、に夢中で、暇さえあれば、服部桜、のことを考えています。
服部桜とは何者か?、というサイトがあって、そこの書き込みに、
「これが後の大横綱である」
というのを見つけた時、それには笑った。
服部桜、は子供の時からお相撲さんになりたくて、体は小さいけど、苦労して力士になった真面目な人だ。
今場所の、服部桜、は首を痛めていたらしく、真面目だからか休場をせず、だけど怪我もしたくないから、
結果的に、無気力相撲、になってしまったようで、あまり笑っては可哀想だ。
しかし、僕はますます興味が出て、この人の育ってきた風土が知りたくなった。
そうして調べたら、なんと僕と同郷の茅ヶ崎だった。
なんか急に親近感が沸いてきた。
<そうそう、茅ヶ崎で幼少期を育つと、そうなるよね!>とか話し合ってみたい。
北口に住んでたのかな?南口かな?
知りたいなぁ、もっと、服部桜、のこと。
<本名は、何って言うの?>とか、今風に言えば、<君の名は?>。
調べたら、服部、だった。四股名が、服部桜、だからそうかなとは思ったけど。
<じゃ、これからは、ハットリくん、って呼ぶね!>と言って、エア対談終了。
ハットリくんと言えば、忍者ハットリくん、が思いつくが、何かで見た藤子不二雄の人気ランキングでは、
1位がドラえもん、2位がキテレツ、3位がパーマン、4位がエスパー魔美で、
忍者ハットリくん、はベスト10に入ってなかった。下が、ハットリくん。↓。


藤子不二雄作品は異色なコラボレーションが、ファンサービスとして、チラッとあるから嬉しい。
たとえば、ドラえもんの24巻に、星野スミレ、が女優役で登場する。↓。


星野スミレ、とはパーマン3号(パー子)の正体の名前で、将来の夢が大女優、のチャイドルだ。
つまり、ドラえもんの作品の中では夢がかなった、ことになっている訳ですね。
ドラえもん、では星野スミレは熱愛報道でマスコミに追い回されるが、それはガセネタ。
星野スミレには意中の人がいました。
のび太は、星野スミレが落としたロケットを拾ってあげます。↓。


そのロケットの中の写真は、どうみても、パーマン1号の、みつ夫、の少年時代の顔です。↓。


ちなみに、みつ夫の本名は、須羽満夫。スーパーマンのモジり、です。
後に、スーパーマンは「バードマン」と名前が変わって、そっちの方が、なじみの人も多いでしょう。
でも、パーマンの名前の由来は「スーパーマン」だから、ちょっと納得行きませんね。
まぁ、大人の事情なのでしょう。
下が、パーマン1号のプロフィール。
「藤子不二雄ファンクラブ月刊UTOPIA創刊号(昭和57年7月31日発行)」から。
11才だって。↓。


ドラえもんとのコラボに話を戻します。
星野スミレは、「その人は会えないくらい遠くにいるの」と言い、それに対して、のび太は生意気な口をたたきます。
のび太のくせに。↓。


これは、パーマンの最終回で、みつ夫が日本のパーマンの代表として「スーパー星」へ留学したことを暗示しています。
判る人だけ判る、のが、マニアックな心をくすぐるのです。
下は、単行本未収録「帰ってきたパーマン」より、パーマン1号が遠い国にいる証拠。↓。


僕の年代には、星野スミレ、が憧れのヒロインという人が多く、「結婚相手は、星野スミレ、という名前の人にしたい」
と言ってた奴が何人かいた。
あまり知られていないことだが、初期設定では星野スミレ、は芸名で、パー子の本名は、鈴木伸子、です。
僕が研修医の時に所属していた大学病院の医局の先輩に、鈴木伸子、という名前の女医さんがいて、驚いた。
下が、パーマン3号の紹介。出典は、みつ夫と同じ。↓。


ところで、僕が1番好きな藤子不二雄ヒロインは、エスパー魔美、です。
僕の青春の後半はバブル期だったそうだが、僕は医学校の高学年だったので、病棟実習や試験試験に追い回され、
バブル期など実感したことは1度もない。
その頃の僕の数少ない楽しみの1つが、TVアニメ「エスパー魔美」だった。
そんな思い入れのせいで、今でも、エスパー魔美は好きです。
こないだDVD・BOXを買っちゃいました。
下が、クリニックの、エスパー魔美コーナー。↓。


そんなエスパー魔美、でも、藤子不二雄の他作品とのコラボがみられます。
僕は、タイトルを「かまいたち」と勘違いして覚えていましたが、
正式には、マンガでは「ウソ×ウソ=?」で、TVアニメでは「ウソ×ウソ=パニック」といいます。
この回は、魔美がついたちょっとした嘘が発展して大騒動になるというドタバタです。
ここで、嘘を拡散させる重要なマッチポンプの役割をするのが、ご近所の「細矢さん」です。
僕の知ってる限り、細矢さんの初出作品は、「旧・オバQ」です。
細矢だから、放送屋、というあだ名のおしゃべりおばさんです。
てんとうむしコミックスの「オバケのQ太郎」5巻の「放送屋だまれ」に主役として出てきます。↓。


放送屋が、ははあん、と言ったら注意です。↓。


エスパー魔美でも、かまいたち、を発見するのは、細矢さんです。↓。


そして、町中にいいふらして、尾ひれがついて学校でも大騒ぎ。↓。


ここから、ドラえもん、とのコラボがみられます。
街角で、スネ夫が都市伝説を言いふらす場面に魔美が通り過ぎます。
スネ夫が話してる相手は、のび太&しずかちゃん&ドラえもん(の後姿)です。↓。


アニメ版の「かまいたち」では、魔美が道を歩くシーンで、一瞬、空をタケコプターで飛んで行くドラえもんが映ります。
昔、ヒッチコックが自分の映画に必ずチョイ役(通行人とか)で出てたのと同じくらい、本編に影響しないサービスショットで、
一瞬だから、見逃しちゃうかもしれませんよ。↓。


SFとは、サイエンス・フィクション、の略ですが、藤子不二雄は、SFのことを「少し、不思議」の略だと言いました。
前提である1つの不思議を除けば、後の全てが科学的・現実的な理屈通りに動いていなければならない。
それが、良いSFの条件です。
そういう意味では、シン・ゴジラ、は官僚の会議とか、自衛隊とか、詳しい人に聞いたら、リアルらしい。
最近、よく近隣諸国からの脅威と憲法改正などの集団的自衛権の法解釈などの討論番組をみてると、
喧々諤々の討論の末、最後には、「もしゴジラが出た場合を想定する必要がある」というオチで終るのを3回くらいみた。
全部、違う学者や有識者が言っていた。そのくらい、シン・ゴジラ、は議論に耐えうる出来みたいだ。
そういう訳で(どういう訳だ?)、家からゴジラのフィギュアをカワクリにいっぱい持って来て、増やしました。
受付の大平さんに、それらを綺麗に拭いてもらい飾ってもらいました。
受付の某嬢が、「ゴジラをいっぱい抱えてる大平さんが可愛かったです」と言った。
<キングコングと美女とか、フランケンシュタインと少女、とか、結構、そういう取り合わせは絵になるのかもね>
と僕が言うと、某嬢は、「大平さんがゴジラを抱えてるところが可愛いんです」とマニアックでフェティッシュな発言を、
まるでオヤジみたいにウッシッシという目線で言うから、それには笑った。お前、よだれ、たれてるぞ。
ついでだから、大平さんに大平さんが飾ったゴジラのフィギュアの写真を大平さんのカメラで撮ってもらいました。
下が、それ。↓。


<3カット、くらい撮っといて>と言ったら、5ショットも撮ってくれた。大盤振る舞いだ。
「ゴ」ジラだから、「5」なのかな?
せっかくなので、全部紹介します。↓。





しかし、最近はこのように大平さんに頼りっ放しだ。頼みやすいから。
3・11の時、ペットボトルのキャップを作る工場が被災し、キャップの生産がストップした。
それで、飲料やペットボトルやラベルまでは出来て、あとはキャップだけ、ってところで、
キャップがなくて市場に出回らなかったということがあった。
3・11を教訓にして、1人だけに依存するのはやめよう。
大平さんがいなくなったら、何もまわらなくなっちゃう…。
大平さん、まだまだいるけどね。
シン・ゴジラは、3・11をイメージさせる展開だったから、ゴジラ繫がりでそんな発想をしました。
今度、ソネさんにも写真、撮ってもらおうかな。写真って、同じフィギュアを撮っても、個性って出るのかな?
ところで、ゴジラ、の名前の由来って知ってますか?
物知りの某嬢にクイズを出したら、知らなかったから、案外知らない人もいるかもなので教えますね。
「ゴリラ」のように強くて、「クジラ」のようにデカイから、「ゴジラ」です。
そう言えば、オバQに出てくるガキ大将(ドラえもんで言うところの、ジャイアンに相当する)の名前もゴジラでしたね。


BGM.シーナ・イーストン「モーニング・トレイン(9時から5時まで)」


それで思い出したのですが

22/Ⅸ.(木・祝)2016 雨
こないだお話しした、「サザエさん」の堀川君、観てみました?
僕が観たのは先々週。
ワカメが、サザエとカツオは似てる、と言われるのに、姉妹なのに自分だけ似てないと悩んでる回でした。
堀川君は、ワカメの同級生ですから、教室でワカメが女子と話してる所に割り込んで来ます。
「ワカメちゃんが、カツオ君よりサザエさんに似てる点はあるよ」と言うと、ワカメが<何?>と食いつきます。
すると、堀川君は、「スカートが似合うところ」、と答えて出番が終了します。
まぁ、軽いギャグかな、と思って見過ごしてしまった方も多いのではないでしょうか?
僕も始めはそう思いました。
しかし、別の回の、カツオがイガグリ坊主コンテストに出る回とセットで考えると味わいが深まって来ます。
イガグリ坊主コンテストは優勝者に栗が1年分もらえるから、それに目がくらんだノリスケさんが勝手に応募します。
これを知った波平(僕と同い年)に叱られて、取りやめますが、クラスメートの花沢さんも同じ事を考えます。
花沢さんと彼女のお父さんは、カツオを連れて町の写真館に行きます。
1次審査は写真選考なので、せっかくだから良い写真を撮ろうという訳です。
カツオは、波平に怒られたばかりなので、ビクビクして家に帰り、家でもオドオドしています。
寝る時もサッサと布団をかぶってしまいますが、ワカメ(同じ部屋で隣に布団を敷いて寝てる)から、
<お兄ちゃん、今日、写真館に行った?>と聞かれて、ビクッとします。
カツオは、「行く訳ないだろう。おやすみ。」と嘘をつきます。
すると、ワカメがボソっと、<堀川君が、お兄ちゃんを写真館で見た、って言うから>と言って、場面が変わります。
堀川君の出番はなしでした。
しかし、どうでしょう?
この二つのエピソードを繋げて考察すると、いくつかの堀川君の倒錯的な側面にぶち当たりませんか?
まず、堀川君は、カツオを尾行している?堀川君の狙いは、「ワカメ<カツオ」?
そして、そこを抑えて、堀川君の発言を振り返ってみましょう。
「ワカメちゃんが、カツオ君よりサザエさんに似てる点はあるよ」「スカートが似合うところ」
これはジョークで女はスカート(男はズボン)と言っているのではなく、
堀川君は、脳内で何度かカツオにスカートを穿かせていたのではないでしょうか?
その上で、やっぱり、スカートはワカメちゃんの方が似合う、というマジな見解を述べてたのかもしれません。
そうなると、サザエさんのスカート(これは見てて当然)同様に、マスオさんのスカート姿も想像してるかも?
という期待が膨らみますね!
これからも、堀川君の言動をチェックして行きたいと思います。
アニメの話で、思い出したのですが、今度、CS放送の「キッズ・ステーション」の新番組で「おそ松さん」が始まります。
うちのブルーレイが勝手に予約してくれてました。
しかし、いきなり第2話から始まるようです。キッズは第1話を喜びそうですが、やっぱり駄目なんでしょうね。
ブルーレイが勝手に予約してたで思い出したのですが、Eテレの「SWITCHインタビュー」という番組で、新海誠を観ました。
川上未映子とそれぞれの作品について質問し合う番組で、聞き手が語り手の仕事場に行き、場面を SWITCHする訳です。
知らない人もいるかもしれませんから、一応説明しておくと、深海誠、とは今ブームのアニメ映画「君の名は。」の監督です。
ちなみに、僕はこの人の映画を1本も観たことがなく、でも、異常に評判が良いので、いずれ観ようと思っています。
何も知らないのに、こんなことを言ったら、怒られそうですが、僕はこの番組を見て、「君の名は。」を観る気が失せました。
それというのも、これも勝手な偏見なのですが、この人、饒舌過ぎませんか?この人も、この人の作品も、どっちも。
本来、映画や芸術って、言葉にならない部分を表現するのが役目じゃないのかしら?
だから、あんまり語られてもなぁ。
言葉は気持ちを伝える道具として、人間があみだした最高傑作だとは思いますが、と同時に言葉は心の近似値に過ぎず、
決してイコールにはなりませんね。
高校生の頃に結構悩んだものです。
女はすぐに言葉を欲しがりますが、吉田拓郎じゃないけれど、言えないことは勇気のないことかい?、などと思ったものです。
言う気がない、と勇気がない、の駄洒落ではないですからね、言われる前に言っておくけど。
高校生どころじゃないな、二十歳くらいまで、そんなことを真剣に考えていましたよ。
当時の日記にたびたび出てくるテーマです。
つまり、心は言葉にすればする程、想いからズレて行ってしまう。
「愛してる」という感情と「愛してる」というセリフはまるで別物のような気がしていました。
「愛してる」なんて言葉にした瞬間に、それはまるでシャボン玉のように、相手に届く前にこわれてしまいそうで。
こんなことがいっぱい当時の日記帳に綴られています。
きっとフラレタ負け惜しみなのでしょう(笑)
愛してる、という言葉で、思い出したのですが、加山雄三、大変ですね。ゴーストライター騒動。
文春に取り上げられてた作品の一つに、「恋は紅いバラ」がありましたが、あれは中1の頃によく聞きましたが、
♪アイラブユー・イエスアイドゥー♪、しか英語の歌詞がなかった気がしますが。
もしも、それが今回の騒ぎのゴーストライターの主張してる仕事だったとしたら、ちょっと萌えますね。
ゴーストライター騒動で思い出したのですが、RCサクセションの名曲「スローバラード」のクレジットを見たことありますか?
作詞・作曲に忌野清志郎と並んで、みかん、と記されています。
みかん、とは清志郎の飼い猫の名前で、ある日、清志郎が、みかん、の金玉にマンキンタンを塗ってジャレていたら、
みかん、が悶絶して発したよがり声が、「き~の~は~車の~中で~」というメロディだったそうです。
それで、作詞・作曲のクレジットに、みかん、の名前も一緒に載っけてるそうです。
加山雄三もそのくらいのユーモアがあったら良かったですね。
な~んて茅ヶ崎の大先輩にそんなこと言ったら怒られそうだ。すみません、先に謝っておこう。
先に謝るで思い出したのですが、三田寛子の謝罪会見は評判が良いですね。
僕は三田寛子のことはデビュー曲から知っていて、CBSソニーから出たイメージ・ビデオ「映・像・少・女」(β)も持っています。
3曲目の「駈けてきた処女(おとめ)」のクライマックスは、
果物を並べたテーブルに、三田寛子がはんなりとうつぶせてて、視線だけはしっかりこちらを見てて、
曲調が変わる瞬間に片手を払いのけるポーズで果物を一つ残らず、
テーブルから落すシーンがインパクトがありました。さすが、井上陽水、という感じの名曲です。
三田寛子は「花の82年組」だから、頭角を現すのはちょっときついかな、と思っていました。
そんな彼女にとってのターニング・ポイントは、プロポーズ大作戦の正月特番で、フィーリングカップル5vs5、
に出たことだと思います。
美人歌手5人組と素人の大学生5人組の公開お見合いで、昔は松田聖子とかも出てた。
1枠がリーダー的に可愛い子(たとえば聖子)で2~4と好みを取り揃え、5枠で落す。
主に、研ナオコとか和田アキ子がその位置にいた。
83年の正月、1枠は早見優、2枠は中森明菜、三田寛子は3枠で出場、4枠が堀ちえみ、5枠は中原理恵だった。
中原理恵はもう欽ドンで新境地を定着させていたから、この時点での5枠は妥当。
番組的には、早見優で「かわいい~」を掴み、中森明菜、三田寛子、堀ちえみが加速させ、
中原理恵で落す鉄板の布陣だった。…はずだ。
実は、この放送のビデオも僕はまだ持っているのだが、番組の流れをことごとく、三田寛子が止めるのである。
お正月だから艶やかな晴れ着を着て、おっとりした京都弁で男性陣からの質問に答えるのだが、
<デートに誘われたらどうする?(あるいは、プロポーズされたら何と言う?)>に対して、
「いや~ん」とか言って、照れて、振袖で顔を隠して答えない。
司会者は、とにかく中原理恵で落したいから、<ちゃんと答えて>とせっつく。
すると、三田寛子は、「じゃ~、お月さんが来たー、って言って空を指差して、その隙に逃げます」と答える。
終始、こんな感じで、中原理恵は完封されてしまった。
ウブというのか、まだ世間が「天然」という共通語を持たない時代だった。
翌週くらいに、三田寛子は「笑っていいとも」のテレフォン・ショッキングに呼ばれ、そこでもスパーク!
その翌月くらいから、月曜レギュラーになって「寛子のお菓子大好き」というコーナーを結構長くやっていた。
僕は学校があったから、毎週、録画して見ていた。
このコーナーは人気があって、同じタイトルのお菓子のレシピ本も発売された。
僕も買った。まだ持ってる。
そんな彼女が今回、立派な記者会見をやって、なんかしみじみとしたものだ。
僕は三田寛子のステップ・アップの瞬間の空気と同時代を生きてきたとも言えるのだ。
ステップ・アップの瞬間の空気と同時代を生きてきた、で思い出したのだが、やはりBABYMETALでしょう。
つらい時に助けてもらった記憶もある。
19(月)行って来ましたよ、コルセットRED NIGHT、東京ドーム。
2014年の武道館巨大コルセット祭りの時のコルセットは診察室の入口に飾ってありますが、
あの時はビニールに綺麗に封入にされていたから、開けるのが躊躇われた。
しかし、今回はむき出しの状態で渡されたから、すぐ首に巻きました。
判らない人のために説明しますね。
メタルでは首だけを振る「ヘドバン」があるので、首を守るために(?)首に巻くコルセットを配るのが定番になっています。
実際的には演出の一部で、武道館は暗がりの中が、真っ白になりました。
今回はさらに進化していて、ハイライト・シーンで光る仕組みなになっていました。
コルセットの白いボタンがどうも信号で一斉に作動するみたい。
開演前に係員から、「コルセット逆です。白い方を外側にして巻いて下さい」と直されちゃいました。
よく3人の中で誰が好きですか?と聞かれますが、それはべビメタに限らず、「けいおん」でも「ベルハー」でも、
返答に困ります。基本は、「箱推し」っていうのでしょうか、皆でやってるところが好きなのです。
キャンディーズやピンクレディの時代は、「スーちゃん」と「ランちゃん」のファンが張り合ったり、
「ミーちゃん」と「ケイちゃん」の2人がどっちが可愛いかで熱くなったりした上で、
「キャンディーズ」と「ピンクレディ」のファンが対立してる、という極めてインマチュアーな応援の仕方を、
芸能界全体があおることで(明星とか平凡がよくやってた)アイドル文化を盛り上げていたが、
今は和気あいあいだ。ベルハーのファンと、ゆるめるモ!のファンは仲良さそうだもの。
そんな背景があって、あえて誰か1人と言われることが多く、毎日、僕は<なんだかな~>と疲れているのだが、
一々、説明するのも不経済なので、ある時から誰か1人の名前をあげることにした。
「けいおん」は唯ちゃん=父と同じ誕生日だから。
「ベルハー」はみずほ=唯一の初期メンバーで度重なるメンバーチェンジのうち、自覚が出て、ベルハーを引っ張っていこう、
という姿勢の芽生えのプロセスを見てるから。
「べビメタ」は、ゆいメタルにしている。
15歳のもあ&ゆいの生誕祭は、「ゆい」の回が当たったからという赤い糸がきっかけで、
武道館の転落事故の後にみせた根性が決め手だ。
ちなみに、すうメタルの生誕祭も当たって観に行ったが、豊洲ピットは床が平坦で、あれは全然見れなかった。
豊洲で思い出したのですが、最近は築地から豊洲への移転問題のニュースばかりやっていますね。
お寿司は安全に食べたいものですが、最近は回転寿司でシャリを残す女子が多発していて社会問題にもなっていますね。
シャリを残すで思い出したのですが、逆にシャリが好きで好きでしょうがない、という女子と昔、仲良しだったことがあります。
彼女は単純に酢メシが好きらしいのだが、良いところのお嬢さんなので、シャリだけを頼むって発想がなかったみたい。
何の流れだったかは忘れたが、僕は彼女と、彼女のお家の行きつけの寿司屋に行って。
カウンターに並んで座って、その時に僕は告白されたのです。
「わたし、シャリが好きなの」って。
僕はだったら、と板さんに<この子にシャリだけ握って。上、いらないから>って注文した。
彼女は真っ赤になって、「そんなの駄目よ」と言っていたが、板さんは良い人でニコニコして握ってくれていた。
僕は大変感謝されて、お礼に「オペラ」に誘われた。
恥ずかしながら、オペラなんてハイカラなものを生で鑑賞するのは、後にも先にも、その1回だけ。
それはどうやらものすごく有名な演者がものすごく有名な演目をものすごく有名なオペラハウスで行うものらしく、
ものすごく良い席だった。
良い音楽とは人の脳に直接働きかけてリラックスさせるから、僕は開演後、数分で寝てしまった。
それ以来、その子は僕に対して機嫌が悪くなり、素っ気無い、というより、楯突いて来るようになって、
ホトホト困った。
開業医の一人娘なんて、ワガママで付き合いきれんよ。
シャリを残す女も、シャリだけ食べる女も大差ないよ、ってお話でした。本当か?
BGM.三田寛子「駈けてきた処女(おとめ)」


モノローグ

22/Ⅸ.(木・祝)2016 雨
昨日の夜の部の人は、すごく待たせてしまってすみませんでした。
今日が祝日なのと、前日が台風だったから、昨日に集中してしまったのも要因かしら。
そう思って、人数を調べたら、普段より「数」は少なかった。
たまたま、皆の「話すことが多い日」が重なってしまったみたいです。
そういうこともあって、新しい患者さんをお断りすることが多くて、それもすみません。
電話をしてから数日とか数週間して来られる人が大多数で。
本来、町の医者は「当日、飛び込める」ような働きを荷うべきだと思ってはいるのですが…。
大学病院や専門的な医療機関じゃないんだからね。えらそうにしちゃいけないと思う。
すごくタイミングの良い人は、当日に入れるけれど、それはもはや運ですね。
最近の新患さんの多くの話を聞いていると、1番大変な時はちょっと過ぎた、って人とか、
そんなに大変な状況ならもっと早く来れば良かったのに、と思うケースがほとんどなのだが、
そもそも病院に行こう、と決断するのには勇気と時間が必要だし、
やっとその気になってもこっちの都合で断ってたし、で。
病気って具合が悪い時にすぐ行きたいし、計画的に病気になる人はいないし。なんとかしなくちゃ。
この頃のカワクリは、薬を処方しない、とか、予防薬だけ、とか、漢方や最低限の頓服だけ、とかで、
主にお話を目的に来る人が半数を越える現状で、だから受けれる人数に制限がある。
無責任に診れないし。顔と名前が一致しない、なんてことがあったら困る診療科だし。
この人はもっと時間を決めて構造的にきちんとやった方が良いという人にはカウンセリングを勧めてきた。
でも、それは意外や、「下請けに出されてしまった…」と患者さんを傷つけてしまうこともあった。
だから、もう診察では、こちらからは、<カウンセリングはどうですか?>などと誘導しないことにした。
それで、少し前のブログの企画で、「心理下克上コンテスト」や、それをフォローするような形で、
受付の大平さんが栗原さんも誘って「つきなみトーク」という心理へのインタビュー記事を連載したりして、
カウンセリングの説明や啓蒙をしたのでした。
しかし、人の噂も七十五日、最近はスピード社会だから、人の噂も3週間くらいですかね?、
もう皆さんとっくにそんな特集のことは忘れているのでしょうね。
クリニックでは月1で「定例会」という全体ミーティングをしていて、そこで話し合いをしています。
もう直、目にみえる形でカワクリのカウンセリングの存在感をお伝え出来るようにします。
一方で、最近は、はなから、臨床心理士のカウンセリングを希望します、という意識の高い人も増えていて。
ただ、うちのクリニックは1曜日に1人の心理士しかいないので、必ずしも希望の曜日に空きがないこともあって。
また、カウンセリングのどの時間枠が空いているかを把握しきれてないので、結果的にお断りしてる場合もあって。
そこも受付と心理が連携してスムーズに行くように今、調整中で、「定例会」でも話し合われている議題です。
僕が最近、悩んでいるのは、外部へ患者さんを紹介する時です。
医者ごと変わるのならその医者に任せてしまえるのですが、カウンセリングだけ外部で、とか
「●×療法」も併用したいという類が増えているのです。
これは、何をやってるか判らないから、患者さんの変化にすごく注意を払うので疲れます。
自分のところだったら、仮にうまく行かなくても、すぐ僕がフォローしたり責任もとれるのだが、
外部だと責任のとりようがない。
深く考え出すと恐ろしくて、夜も眠れなくなる。身も細るような思い。思い、だけだけど。それが今の悩み。