頑張れ、小倉優子!

17/Ⅴ.(火)2011 肌寒い、少し雨
きのうの東スポの一面に、「小倉優子、脱税疑惑」と見出しが出てた。
赤ワインをグラス片手にうっとり傾ける写真が使用され、毎度のことながら、
東スポの写真のチョイスには悪意がある。
ま、東スポだから許されるって面もあるけど。
逆に、東スポの一面に載ったから、「ガセネタか!」という効果を産んだかも。
一説によると、眞鍋かおり同様に事務所から逃げようとしているから、
嫌がらせをされたという噂もある。
頑張れ、小倉優子!。
ブログで小倉優子の応援をするのは、2回目だ。
前回は、2010年7月2日「焼肉小倉優子」だ。
(よかったら、みて下さい。ただし、くだらないです。怒らないで下さい)
断っておきますが、今回はくだらないです。
だけど、一生懸命、書きました。
でも、ふざけたことが嫌いな人は、ここから先は読まない方がいいです。
後悔するから。あとで怒られても、困るし。以上、警告終了。
昨日の電車の中吊り広告には、小倉優子の結婚式をSMAPが協力する、みたいのが載っていた。
コンビニで雑誌を読んだら、協力するのはSMAPのマネージャーだった。SMAPは来ないらしい。
小倉優子の結婚相手、良い人だといいな。
そんな訳で、小倉優子を応援するために元・ファンとして、
コレクションしたトレカ(中身の見えない袋に入っているカードを集めたり交換したりする遊びのためのカード。
ポケモンカードとか遊戯王カードが有名)の一部を紹介しましょう。
トレカは、中身が分からないので揃えるのは結構、大変で、おまけにアイドルものは
「ポケモン」や「遊戯王」みたいにメジャーではないから取り扱い店も限られ、
同様の理由で交換する相手もいない。孤独な収集作業だった。








↑上のように一枚一枚を専用のバインダーにファイルするのだが、
醍醐味は一枚づつがパーツパーツになっていて9枚揃うと一つの写真が完成する、というパターンがあるのだ。
右足だけない、って時はせつなくなる。下が揃ったバージョン。↓。






こんな感じです。トレカは、下の写真のような箱に入れて売っている。
この箱は、中野ブロードウェイにある「歌姫」っていうアイドル専門のCDショップで、何かを買った時のおまけで入手した。


人生、山あり谷あり、だ。頑張れ、小倉優子!。
BGM. ダ・カーポ「結婚するって本当ですか」


今田の昔

31/Ⅰ.(月)2011
深夜テレビ「お願いランキング」に、今田耕司が出てるのをみた。
ホスト役のブラマヨとやり取りをするトーク形式の番組だが、その中で「何故、今田さんはピン芸人なのですか?」
という質問に、今田は昔ホンコンさんと「Wホルモン」というコンビを組んでいたという。
解散の理由は、当時の今田は全然朝が起きれなくて、いつも寝坊して、
それでもああ見えてホンコンさんはとても優しい人で、ずっと許してくれていて、
それでも今田はずっと寝坊して、ある日、ホンコンさんが「このままでは2人とも駄目になる」と解散したらしい。
今田耕司は当時を降り返って「本当にダメ人間でした」と言っていた。
それは、本人が当時を振り返っても説明できないことだった。
学生の頃、忌野清志郎の売れない頃の日記を読むと、「この人はダメ人間だなぁ~」と思って、とても安心した。
そういえば僕も医者になりたては結構遅刻とかして怒られていた。
何年目かにある先生との出会いで衝撃というか影響を受け、真面目になった…というか、過剰に働くようになった。
それは今でもそのままで、人間は一生のうちで働くトータル時間が定められているのかもしれない。
まだ返済期間みたいだ。
何年か前に、指導医の先生にお会いして近況を報告したら、「へ~、川原君、朝から仕事してるの?」と驚かれた。
人間はいつか何かの拍子にガラっと変わる時期がある。
風向きとか潮の満ち干きに喩えられるようなものだ。
だから、今、駄目な人もそういう時期が来れば自然と変わるから、それまではあまり努力をしないでいいと思う。
…無責任な発言だなぁ。
BGM. ハナ肇とクレージーキャッツ「ホンダラ行進曲」 


愛情について。

30/Ⅰ.(日)2011
今日は一日、本を読んで暮した。
仏教関連、心理学のジャンル、皇室関係の本、サブカルチャー系と乱読。
なぜか、共通して「愛情」ということについて考えさせられる。
「愛情」「あいじょう」「アイジョウ」と考えていたら、ふと「アイ・ジョージ」のことを思い出した。
子供の頃、みたタレント名鑑は「アイウエオ順」にタレントのプロフィールを紹介していたから、1番最初にアイ・ジョージがいた。
僕は、子供だったのでアイ・ジョージのことはよく知らなかったし、その後もアイ・ジョージのことを知ろうとはしなかった。
だから、アイ・ジョージのことは何も知らないと言ってもいい。
なのに「愛情」で思い出したのが、アイ・ジョージだったとは…。
ダジャレでおしまいにするのは気がひけるが、肝心の「愛情」についての命題は、今後の課題にしようと思う。
BGM. 原田知世「愛情物語」


馬鹿の番付け

14/Ⅰ.(金)2011 寒い
大晦日の「Dynamite!!」の青木真也vs長島☆自演乙☆雄一郎の試合の地上波解説陣の面白さは以前にも紹介したが、
なんと「紙のプロレス」が2月号で、魔裟斗&須藤元気&谷川プロデューサーの実況解説を、紙上で再録してくれている。
このVTRは全くもって面白いので僕は何度も観て大体のセリフを覚えてしまったが、改めて文章で読むとまた格段と面白い。
さすが、紙プロだ!、よくこんな馬鹿な企画を考えた。
サブタイトルの「声に出して読みたい!」というのもイカしてる。
馬鹿騒ぎな大会の馬鹿みたいなカードを馬鹿みたいに解説している実況を、正月早々のトップ記事にもってくる馬鹿馬鹿しさ。
それを喜んで、こうしてここに紹介している自分が一番の馬鹿みたいだ。
「馬鹿」で思い出したが、「野ざらし」という落語のまくらに、‘馬鹿の番付け’というのが出てくる。
西の大関は‘醤油を三升飲んだ奴’で、こいつを西へ追いやって、堂々と東の大関を張ったのが、なんと意外や‘釣りをする人’。
なぜ‘釣りをする人’が馬鹿かというと、水の中に魚がいるかいないか判らないのに、そんな所にノウノウと糸を垂れてる奴は、‘
馬鹿の親玉’だということだそうだ。
ここから「野ざらし」の噺に入っていく。
立川談志は、このまくらの後、1つジョークを入れた。
「こないだ馬鹿な奴を見たよ。釣れもしないのに、一日中、ジッと糸を垂れてる奴」。
<なんで一日中ってわかるんだ?>。
「だって、俺、一日中、見てたもん」。
<お前が、一番、馬鹿だ>。
そんな感じかな♪。
BGM. ウルフルズ「バカサバイバー」


決。

31/ⅩⅡ.(金)2010 さいたまスーパー・アリーナ
今年2010年は、アントニオ猪木のデビュー50周年の年だった。
僕は小さい頃から猪木の大ファンであったが、最近は別の意味で猪木から目が離せない。
だから、猪木の主宰するIGFというプロレス団体のCS放送があると、なるべく観るようにしている。
たとえば、こんな感じだ。
猪木の50周年を祝う大会で、リング上にマグロが一本運ばれてきた。
これは、事前に猪木が「マグロが食いたい!」と言ったから、というサプライズ・プレゼントだそうだ。
プロレス大会で、である。
猪木は、日本刀でマグロをさばいた後、大きな半紙に毛筆で字を書いた。
その際も、猪木は「オヤジの遺言でね、『恥をかいても、字を書くな』って言われてね」とブツブツ言いながら、
「皆んで、手をソナごう」(原文まま)と書いた。
そして、猪木は「マグロだけに、みんなで手をつなごう」と音読した。
会場のアチコチから、「‘ツ’が‘ソ’になってるよ」「‘点’が1つ足りないよ」とポツリポツリと声が上がって、
やっと猪木は気が付いて、振り向いて「あっ、点が1つ足りないか」と言い、まだ筆を持ってるのだから書き足せばいいのに、
「まぁ、いいや」と筆を置いた。
これが、猪木から目を離せない理由である。
今年の日本は外交問題が色々と取りざたされたが、なぜか不思議と猪木は中国や北朝鮮からVIP待遇をうけている。
猪木の50周年のイベントにも、中国から少林寺拳法の達人3人がお祝いに駆けつけ、リング上で演舞を披露した。
猪木は、ニュートラル・コーナーにたたずんで、真剣な表情でそれを見入っていた。
少林寺の達人3人は、見事な型や奥義をタップリと惜しげもなくサービスし、終えると猪木に深く一礼をした。
それに対し、猪木はマイクを握り、「ありがとう」と言ったまではいいが、
すぐさま、「サァ、降りて下さい」とまるで「シッ」と大型犬を追い払うような仕草をして、言い放ったのである。
3人の達人は言われるままに花道を下がり、リング上に残った猪木はその余韻にふけるでもなく、
猪木は自分で作った「道」という詩をようようと朗読し、「1・2・3、ダーッ!」でしめた。
見ていて、外交問題になるんじゃないか、とヒヤヒヤした。
これが、猪木から目を離せない理由。
そんな猪木が、2010年大晦日、「Dynamite!!」のエグゼクティブ・プロデューサーに就任した。
大晦日の格闘技イベントは今年が10年目の恒例となったが、今や格闘技人気は下火、テレビ局としては視聴率稼ぎの為に、
猪木を祭り上げた格好だ。
下は、さいたまスーパー・アリーナの入り口に設置された「闘魂神社」。↓。

「猪木ショー・タイム」は、オープニングと休憩時間の2回行われた。
休憩時間に現れた猪木は、60人のサンバ隊を引き連れ、「紅白をぶっとばせ!」と白のスーツに赤いマフラーで入場し、‘
借金王・安田’や‘亀田3兄弟’とのショート・コント(?)を繰り広げて、結構、面白かった。
安田は「なんで俺を(Dynamite!!)に出してくれないんだ?!」と乱入し、
「ここをぶっ飛ばすぞ!!」とおもちゃのダイナマイトの束に百円ライターで着火しようとすると場内に爆音が響き渡り、
猪木はリング上に倒れ、当人の安田はリング外で失神。
猪木はすぐに立ち上がるも、安田は担架で運ばれて行くというオチ。
続いては、歌舞伎調のBGMが場内にかかると、般若の面をつけた3人の男が登場する。
猪木はエグゼクティブ・プロデューサー就任会見で「当日は海老蔵を呼ぶ」と公言し、
TBSも「できるだけ努力します!」と‘時の人’海老蔵招聘をアピールしていた。
東京スポーツは連日、「大晦日に、海老蔵?」と騒ぎ立てたが、まぁ、誰も本当に来るとは思っていない。
お約束通り、猪木は「お前ら、まさか、海老蔵か?」と笑い、面を取ったら亀田3兄弟が応援に駆けつけたという演出だった。
猪木は、世間がさんざん亀田家をバッシングした時もマスメディアを通じて亀田家を擁護する発言をし続けていたから、
亀田3兄弟にしてみれば、鶴の恩返しならぬ、亀の恩返しと言ったところだろう。
猪木は、「ありがとう。あとはそっちで、ゆっくりみて下さい」と早々と亀田3兄弟をリングから降ろし、
リングに一人残った猪木は
「親の遺言で、恥を書いても字を書くな、歌がどんなに上手くなっても紅白には出るな、と言われている」と
わけのわからないことを口走り、いつのまにやらリング上にはサックス奏者がマイク・スタンドの横に立っていて、
猪木は自作の詩「道」に変てこな節をつけて即興風に歌い出す。
テナー・サックスが必死で、それに伴奏をつけていく。
猪木は途中で、「間違えた。やり直し!」と一から歌い直した。
♪迷わず行けよ~行けばわかるさ~♪と、まるでディナーショーのように陶酔して熱唱し、最後は「1・2・3、ダーッ!」でしめた。
下が、休憩時間の猪木登場シーン。↓。後ろに写っているのが、60人のサンバ隊。

今年2010年の総合格闘技(以下、MMA)を振り返ってみると、悔しい思い出ばかりだ。
UFCやストライク・フォースといったアメリカの団体が‘メジャー’で、日本はその‘2軍’のような立場に追いやられた。
そんな無念を払拭すべく、4月、‘我らが’青木真也がアメリカへ上陸し全米侵略する算段が、
迎え撃つストライク・フォース王者ギルバート・メレンデスにまさかの敗北…。
翌月、5月、その汚名を返上すべく、桜井マッハ速人がストライク・フォース王者のニック・ディアスに
ケージ・リングで挑むも玉砕…。
そんな中、青木真也は日本人ライバルの川尻達也を神業とも言える足関節技で破り、
後は大晦日Dynamite!!でメレンデスに雪辱戦というシナリオだった。
ところが、当のメレンデスがストライク・フォースと契約でもめたため、来日が不能となった…。
青木真也と我々は、この日の為にモチベーションを上げ、体を作ってきた訳であるが、土壇場で肩透かし、
怒りのやり場もない…。
代替カードが検討されるが、そもそもDynamite!!はお祭り色が強い格闘技大会であるため、
組まれたカードがK-1 MAX日本王者・コスプレで有名の長島☆自演乙☆雄一郎となった。
主催者は「テレビ向け」というが、意味のないマッチ・メークに思えた。
ルールもK-1とMMAでは大きく異なり交じりようがないのだが、
強引に、K-1ルールとMMAルールを1ラウンドづつ行うという‘特別ルール’が敷かれることとなった。
一体、誰が喜ぶのだろう?と思った。
それでも、青木真也はモチベーションを高めるためか、場を盛り上げるためか、
あるいは怒りの矛先をこの試合に向けたのか、
カード発表の記者会見で「5体満足ではリングからは降ろさない」と挑発した。
これは、まんざらプロレス的な煽りではなく、前年、青木真也はSRCの王者・広田の腕を折った‘前科’がある。 
去年のDynamite!!と言えば魔裟斗の感動的な引退試合が印象的だが、
その直前の試合で青木は意地でギブ・アップしない相手の右腕を折ったあとに、舌を出し「ファッキン’」ポーズをとり、
これが地上波でお茶の間に流れたから、青木は各方面からさんざん叩かれた。
対戦相手の長島☆自演乙☆雄一郎は、「アニメ布教」と言いコスプレをまとって一見変な奴に見えるが、
ベースは日本拳法で、ファイトスタイルは紳士的でジャッジにも一切文句をつけないクリーンなファイターである。
長島は、青木の実力はリスペクトするが人間性はどうかと思う、と発言した。
正式なルールは、1R3分K-1ルール、2R5分MMAルールに決まった。
長島は謙虚に、自分はMMAでは‘白帯’なので寝技になったら負けてしまう、1Rで倒すしかない、と最初の3分に全てをかけると決意表明した。
一方の青木は、自分はムエタイ(タイに伝わる伝統的なキック・ボクシング)の練習もしているから打撃の対応にも自信がある、
それより僕が打ち合ってあいつが倒せなかったらK-1の立場ってどうなるんですかねぇ~?、
と相手をまったくリスペクトせず「あいつ」呼ばわりし、憎らしげに笑って挑発した。
選手入場。
長島☆自演乙は、「ミルキィホームズ」の曲をバックに多数のコスプレ娘と「ミルキィホームズ」の実際の声優さんに囲まれて踊りながら入場。
一方の青木はおなじみの「バカサバイバー」をBGMに、今成や北岡というMMAの実力者をしたがえヘルメットをかぶって入場。
Tシャツのデザインも片仮名で「ヘルメット」と書いてあり、背中には「安全第一」とバックプリントされている。
パンチや打ち合いには付き合わない、という意思表示か?。

上の写真、左の短髪が青木で右の赤毛が長島☆自演乙。
1RのK-1ルールにすべてをかける長島。
青木の作戦は3分間逃げて、2RのMMAルールに持ち込めば、後は赤子の手をひねるようなものだ。
いずれにしろ、1Rが決め手だ。
いよいよ、ゴング!。
さすが青木!。
普通に戦略的に逃げても、K-1ファンはズルいと言うだろうに、それを見越してか、青木流のファン・サービスか、
プロレス技のドロップ・キックや普段はみせない浴びせ蹴りなどを繰り出し「確信犯的」な「掛け逃げ」の連続で時間を稼ぎ、
あげくにはロープを掴んでのドロップ・キックと、「K-1のリング」自体を侮辱するような戦いぶり。
いつもは冷静なTV解説の魔裟斗も、「あれは反則だろ!」「あんなんなら始めからキック・ルールをのむな!」
とマイクロフォン越しに怒りをあらわにした。
長島は困惑した表情こそ浮かべながら、レフェリーに一切文句も言わず、自分の出来るベストの戦いをし続けた。
重いパンチが空を切る。
一発、当たればKOだろうが、当然ながら青木は打ち合わない。
「安全第一」だから。
解説の魔裟斗が「逃げ回る相手を倒すのは本当に難しいんです」と悔しげに語ると、まるでそれが聞こえたかのように青木は、
「オイッチ・二・サン・シ…」みたいなドリフのコントのような、ランニング・ポーズであからさまに逃げ回った。
解説の魔裟斗は「…」、もう1人の解説者・須藤元気は「青木君の空気の読めなさ、最高だなぁ~」とワルノリ気味にはしゃいだ。
魔裟斗「…」。
1Rが終わった。
場内が、「よーし!」と大きな歓声と異様なムードに包まれた。
そもそもDynamite!!は総合格闘技のイベントである。
K-1と総合格闘技のファン層は微妙に違う。
去年のDynamite!!でのK-1・魔裟斗の引退試合がメイン、というのがむしろ例外なのだ。
この時点で、どちらが勝つか?などと思って観てた人はまずいないだろう。
焦点は、青木がどんなエグい極め方をするのか?
2年続けて対戦相手の骨を折るのか?
長島☆自演乙はどこまで耐える覚悟があるのか?といったところだろう。
スカパーの解説席・「世界のTK」こと高坂剛が、「自分としては青木選手に打ち合ってもらいたいですね」と発言した裏には、
もはや2Rはワンサイド・ゲームだということを間接的(関節的?)に表現していた。
2Rのゴング!。
青木の独壇場…のはずが、青木が高速タックルに入った瞬間、ケンカ四つの体勢から長島がヒザを合わせた。
倒れる青木。
一瞬、呆然とする長島。
すぐ我に返り、倒れてる青木の側頭部にパンチを連打。
レフェリーが割って制止する。
青木、失神。
2R、4秒。勝者・長島!。
歓喜する長島☆自演乙陣営。
会場は、狂気のごとく大歓声、青木は人気もあるが不人気ランキングでもNO.1なのである。
解説席の魔裟斗も立ち上がって、「乙!乙!よくやった!」と絶叫し、
「1Rは、俺、ムカついてたからね」と普段のクールな魔裟斗とは思えない興奮ぶりに、
隣の谷川プロデューサーも「魔裟斗君のスタンディング・オベーション、初めてみました!」と、ご満悦。
もう1人の解説者・須藤元気も「天罰ですかね~?」と手の平を返したように、これまた大興奮。
青木真也は、勝っても負けても、みんなのカタルシスになる稀有な存在だ。
しかし、長島☆自演乙は、神がかっている。
あの青木にヒザを合わせてKOなんて、「計算」か「偶然」かなどはどちらでもよく、
この大舞台であの空気の中でよくあの仕事をやってのけた。
この試合の後には、石井慧・桜庭和志・マッハ・川尻が控え、さらには最激戦区と言われるフェザー級のタイトル・マッチも控えている。
それなのに、谷川プロデューサーが断言したように、この日のMVPをかっさらった。
同じナガシマでも、ミスター長嶋の天覧サヨナラ・ホームランのように、ここぞという場面に順番が回ってくるというのもヒーローになる必須条件だ。
そもそも、メレンデスがストライク・フォースときちんと契約していれば、この日のメインは青木vsメレンデスで決まりで、
たぶん長島☆自演乙の試合は組まれなかっただろう。
そんな彼は、コミケに行ってた可能性が高い。
なんというのだろう、舞台が整えられ、お膳立てしてもらった、という長島☆自演乙の強運を感じる。
青木のいやらしさに対して、正々堂々としていた試合態度もいい。入場のコスプレとのギャップもいい。
上に書いた様な解説陣のコメントも含め、後世まで語り継がれるだろう、すごい試合だった。
下が、勝利の雄叫びをあげる長島☆自演乙☆雄一郎。↓。

試合内容という点から言えば、この日のベスト・バウトは、所英男vs渡辺一久の一戦でないだろうか。
所は名勝負製造機で、そのグラウンド・テクニックは高く、大物外国人から大金星をあげる一方で、日本人にはめっぽう弱い。
外人には普段会わないが、日本人は街で会うかもしれないから怖くて力を発揮できない…というアングルで紹介されていた。
所はおよそ格闘家らしくなく、ひ弱でリング外ではキョドキョドしているところに来て、
対戦相手の渡辺一久というのが一見してチンピラ風な風貌でプロフィールも無法なボクサーあがり。
所がイジメられちゃう…という図式は、絵になる。
しかし実際は2人とも今年は結果を出せておらず、最激戦区であるフェザー級戦線の生き残りをかけた、
ある意味崖っぷち同士の真剣勝負でもあった。
この試合が名勝負になったのは、所の所たるゆえんでもあるが、渡辺一久の頑張りも大きい。
立ち技出身なのに、寝技のスペシャリスト・所によく対応し、意地を見せこらえ、
また試合中もふてぶてしいキャラクターを貫き通した。
ファンの目を1秒たりとも離させなかった、わかりやすく、飽きさせない名勝負だった。
個人的に一番感慨深かったのは、宮田和幸だ。
宮田はシドニー・オリンピック・レスリング日本代表という肩書きをひっさげてMMAデビューをはたしたが、
山本KIDとの対戦で試合開始わずか4秒で、KIDの飛びヒザ蹴りをくらってKO負け。
その際、顎を骨折し、何ヶ月も休養を余儀なくされた。
おまけにこのシーンは衝撃的だから、何度もVTRに使われるから、
「宮田=KIDの飛びヒザで負けた男」のイメージが刷り込まれてしまった。
元・オリンピック代表という輝かしい栄光が、逆に、落差となって本人には重くのしかかったのではあるまいか。
それでも宮田はコツコツと下部団体の試合からやり直した。
今年は大塚やリオン武といった強豪を下し、MMA6連勝という結果を残し、Dynamite!!出場の切符を手に入れた。
この試合に勝てば、タイトル・マッチの挑戦権も得るだろう重要な大一番だ。
その対戦相手は、宇野薫。
日本の軽量級MMAのパイオニアで、本場UFC参戦経験もある。
しかし、宇野も今年UFCで連敗し、日本に出戻りした格好だ。
そして、階級をフェザー級に落としての再出発。
お互いにとって試金石となる試合であり、お祭り気分のDynamite!!にあって他と明らかに温度差のあるマッチメークだった。
試合は巧者・宇野を終始宮田がコントロールして圧勝した。
中でもグラウンドで膠着状態になるとアマチュアレスリングで培った背筋力とブリッジで強引に引っこ抜くように相手を
後方に反り落とす、ジャーマン・スープレックス・ホールドの連発は圧巻だ。
いぶし銀的な実力はあるが比較的地味なファイト・スタイルの宮田にとっては、とても‘華’となる技だ。
MMAは「打・投・極」といって、打撃技と投げ技とグラウンドの攻防である。
しかし、現在のMMAはほとんど打撃とグラウンドのバランスで勝負がつく。
宮田には、以前、前田日明がセコンドについてくれてた時期があった。
前田日明は新日本プロレス時代、カール・ゴッチ直伝の七色のスープレックス・ホールドの使い手だった。
どうだろう、ここはひとつ、前田日明の教えを請いアマレス仕込みの投げ技をプロ使様の一撃必殺技に仕上げてもらっては~。
この日のオープニング、「猪木ショータイム」では、猪木が大きな筆を持って一つの字を書いた。その字は「決」。
MMAの試合を派手なスープレックスで決めるなんて、夢があるじゃないか。
BGM. 小室等、吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげる「今日のわざ」


おやすみ

23/ⅩⅡ.(木)2010 天皇誕生日
「涼宮ハルヒの消失」ブルーレイの特典映像で、ロケハン映像や舞台挨拶やメイキング映像をみる。
どこかの舞台挨拶で言っていたが、そもそも、「涼宮ハルヒの憂鬱」をアニメ化するのは不可能だと思われていたそうだ。
それは、原作がキョンの一人称で語られているから、「その頃、何々では~」という場面転換の手法が使えないから。
それを、「やります!」と手をあげたのが石原立也監督だったというエピソードが良かった。
細部にまでこだわり作り上げる製作者の心意気は、往年の円谷プロにも通じる。プロとして、見習うべき点が多い。
下は、ブルーレイのおまけの栞。こういうのも、ファンには嬉しいものだ。↓。↓。

他にも、長門のクッション・カバーがついていた。今、ベッドには「ひぐらし」の竜宮レナの抱き枕と、「けいおん」の毛布もある。
寝具が、スゴいことになっていく。
BGM. カーペンターズ「シング」


しょこたんバスツアー

5/ⅩⅡ.(日)2010 まさかの…
今日は、しょこたんのファンクラブ限定のバスツアー。この日を、楽しみにしていた。

室内履きを用意しろ、と言われたので大岡山北口商店街で小学校用の上履きも買った。↓。
名前も書いた。↓↓。


それなのに、まさかの寝坊で、不参加。ショックで、一日寝ていた。
でも、今週は忙しかったから結果的に良かったのかも。
夕方から、起き出して、Nさんにもらった芋焼酎を開ける。「赤兎馬」、まろやかな口当たり。
久方ぶりに、柳家三亀松の都々逸を聴きながら呑む。
BGM. 堀ちえみ「素敵な休日」


きょうは両国

8/ⅩⅠ.(月)2010 くもり
両国にK-1を観にゆく。
70kg級トーナメントの決勝。
今年はアンディ・サワーとブアカーオが出場しないため少し見劣りするが、
魔娑斗引退後のK-1MAXの選手達のモチベーションはすごいから、内容に期待できる。
丁度、全日本プロレスが世界の強豪をズラリと並べたのに対し、
新日本プロレスのアントニオ猪木は自身の試合内容によって、
NWFヘビー級というローカル・タイトルの価値を高めて行ったのと同様に、
昔の名前にたよらず、いいものをみせていけば必ずそこに人が集まる。
そんな両国大会、僕の席はいい席で通路ぎわで、柵を挟んでとなりにラウンド・ガールが座ってた。 
だから、ずっとラウンド・ガールと隣り合わせで、まるで、ラウンド・ガールと一緒に観戦に来たような錯覚におちいった。
リザーブの日菜太や決勝戦前に登場した山本優弥は、ともに総合の選手相手に圧倒的な強さを見せた。 
とくに優弥は優しい顔して、紳士的なファイトで、鬼のような強さで、えげつなく勝ち、
「大晦日は、チェ・ホンマンとやりたい!」とリング上からマイク・アピールした。
小さいのがデカいのをやっつける!、は格闘技のロマンだ。
大晦日のお祭りを盛り上げようとの話題提供だ。MAXの選手は、こういう風に皆、意識が高い。  
トーナメントも白熱して、いい内容だった。これなら、大丈夫。目先の視聴率なんて気にしない方がいい。 
迷わず行けよ、行けば分かるさ、だ。

11月8日は、父の命日。
国歌斉唱の際、父を想い両国より手を合わせる。
家に帰り父の残した本の何冊かをパラパラとみる。
そんな命日の過ごし方でした。

BGM. 植木等、藤田まこと「今日が命日この俺の」


愛のひだりがわ

22/Ⅸ.(水)2010 はれ
『愛のひだりがわ』は、僕が1人で焼鳥屋に入る時、誰かに話しかけられたくないので、近くの古本屋で買い、泣きながら焼鳥を食べて読んだ本です。おすすめ図書です。
近未来の日本が舞台。幼い頃、子供の泣き声をきくと反射的に噛み付いてしまう癖のある大型犬・デンに噛まれ、左腕が不自由になった小学校6年生の少女・月岡愛。母を亡くして居場所を失った愛は、行方不明の父を探す旅に出る。愛は犬と話ができ、愛に噛み付いてすまないと思っているデンや大勢の犬を引き連れているので「野犬の女王」とか「犬姫様」だとか呼ばれていた。暴力が支配する無法の世界で次々と事件に巻き込まれるが、デンや、空色の髪をした美少年・サトルや、不思議なご隠居さんや、「魔呼徒」という不良グループなど出会った仲間に助けられて危機を乗り越えていく。                                 皆は競うように愛のひだりがわについて歩いた。それは左腕の不自由な愛を守るためにデンが始め、皆が受け継いだ。

僕がちょっとしんみりしたのは、空色の髪をしたサトルが愛以外の女の子を好きになったと告白するシーン。サトルの相手は、彼の入ってる宗教団体では「盲目の天使」と呼ばれている子だった。愛は考え込む。「わたしは左手が不自由だし、そのひとは盲目。もしかして、サトルは憐れみのまじった気持ちで女性を好きになるタイプなんだろうか」と。勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描くジュブナイル小説、そして衝撃のラスト・シーン。

「時をかける少女」の筒井康隆の傑作だ。↓。


ところで、どうして「愛のみぎがわ」ではなくて「愛のひだりがわ」なんだろう?。語呂の問題かもしれないが…。

僕なりに考えた仮説をひとつ。旧約聖書の詩篇16-8に、「主が私の右におられるので、私はゆるぐことがない」とある。神様が「みぎがわ」にいるから、犬や人間は「ひだりがわ」なのかな、って思った。

BGM. アダムス「旧約聖書」


九月の空

3/Ⅸ.(金)2010 はれ
いよいよ九月ですね。石野真子の初主演映画『九月の空』が思い出されます。
たしか男子しかいない剣道部に石野真子が入部して~という話だったと思う。あれは嫌な映画だった。
プライベートでもキス未体験の真子にキスシーン。必然性がない。友達と観に行って、キスシーンでは友達の目を隠した。
真子の引退が決まってから、GOROでヌードが発表になった。
僕はかなり頭に来ていた。事務所とか、そんな雑誌を買った自分とかに。グラビアの石野真子の目は悲しげに見えた。
当時、サザンオールスターズの歌詞で「醒めた瞳の人には何もできない~」っていうのがあり、桑田に見透かされた気がした。
その後、鶴光のオールナイトニッポンで真子のメッセージが流れた。
「あれは、インチキで、あんな話は聞かされてなくって、だから、そんな女だとみんなに思われたくない…」って言っていた。 
僕は翌日、夕方、庭の焼却炉に、真子のヌードを破って入れ、火つけて燃やした。
グラビアの石野真子が黒い煙とともにクニャクニャによじれながら燃えて消えた。
石野真子の残したレコードの最後の言葉は、
「私も苦しいことがあったらみんなのこと思い出すから、みんなも苦しいことあったら私のこと思い出して…」であった。
先日、ある人物から「石野真子、好きだったでしょう?これ、どうぞ」と例の「GORO」の記事をもらった。 
ある意味、お宝。
27年の歳月を越え、解禁してしまうか?しかし、あんまり気乗りしなくって、実はまだ見れてないのです。
BGM. 石野真子「ハイスクール・クイーン」