8/ⅩⅠ.(火)2011
前に、徳田さんがサッカーの代表戦を録画しそこなって観れなかったと残念がっていたことがあった。
誰か録画してる人はいないの?、と聞いたら、サッカーの様な種目はあまり録画・保存するものではないらしい。
それを聞くと、プロレス・ファンの収集癖は異常に映るかもしれないな。
でも、便利。見逃しても、誰か撮ってる(保存してる)からね。
先日、録画予約する際に、ワールドカップの番組があったから、念のために、徳田さんのために録画しておいた。
ちゃんと撮れてるか再生したら、それはサッカーじゃなくて、女子バレーボールだった。
お昼に徳田さんにその事を話して、<消していい?>と聞いたら、彼女は「先生は優しいですね。消して下さい」とやさしく笑った。
僕は、プロ野球とプロレス以外のスポーツはまったく興味がないので、オリンピックだろうとワールドカップだろうと見ることがない。
最近は、野球も観ないし、プロレスも観ない。総合格闘技くらいかな。
だから、どんなに有名な選手でも、スポーツ選手のことは呆れられるほど知らない。
でも、昔、野球・プロレス以外のジャンルで注目した選手がいたのを思い出した。
女子バレーの選手で、確か広瀬美代子とか言った。(名前、違ってたらゴメン)。
僕が高校生の頃、βービデオに自分の好きなシーンだけをよりぬきして編集してたことがある。
誰でも、経験あるでしょう?
僕は、「マイ・コレクション」というタイトルで3巻まで作った。
当時、僕は石野真子のファンで、石野真子が黄色いベレー帽を被った写真がジャケット・デザインのベスト・アルバムの
タイトルが「マイ・コレクション」だったので、そこから拝借した。
その「マイ・コレクション」の2巻に、
広瀬美代子がプロ野球ニュース(司会・佐々木信也)でインタビューを受けてる模様が収録されている。
合間合間に彼女のプレーが画像に映し出されるのだが、とにかくレシーブがすごいのである。
絶対、取れないようなものも拾うのである。
たとえば、観客席の方に飛んだボールもレシーブしてしまうのだ。マンガというか、サーカスみたいだった。
今、新宿の東口の地下通路に女子バレーの大会を紹介する大々的な看板とモニターがあるが、
そこで見て知ったのだが、どこかの国の代表選手(世界的プレーヤーらしい)は「アタックNo1」を観てバレーを始めたと紹介されていた。
すごいな、日本のアニメ。
でも、「アタックNo1」って、オレが小学生の時だぞ。
実写では「サインはV」(岡田可愛とかハンブンチャクが出てた)をやっていて、
昼休みに、女子は黒板の前で2人で向き合って対角線上に飛びながら、「X攻撃!」と叫んでいた。
オレは、それを教室後方でクラスメートに「卍固め」を掛けながら眺めていた。
きっと、日本中の小学校のお昼休みは、似たような光景だったんだと思うな。
ちなみに、マイ・コレクションは3巻で終わったが、その後は「パーフェクト・コレクション」とか「ミラクル・コレクション」とか
「ミリオンダラー・コレクション」というタイトルにした。
主な収録作品は、
「松田聖子が沖縄でコンサート中に襲われるシーンを、スーパージョッキーでビートたけしが笑いながら紹介してる」ものや
「野坂先生が、大島渚の記念パーティーの壇上で酔った勢いでパンチを浴びせ、
怒った大島渚にマイクで頭を叩かれるという逆襲に遭う」シーンや、
村上龍のトーク番組に忌野清志郎がゲスト出演するが2人とも話し下手で番組が成立しなかった、などなど、
今観ても、
「さすが!パーフェクト・コレクション!」、「本当に、ミラクル・コレクション!」、「まさに、ミリオンダラー・コレクション!」
と絶賛したくなるチョイスである。自分で、選んでるんだから当たり前かぁ。
全然、「バレーの思い出」じゃなくなってしまいましたね、すみません。
そうそう、今日は父の命日でした。ミーちゃんがいなくなって、もう1年かぁ。
映画の友
28/Ⅹ.(金)2011 くもり、少し寒い
芸術の秋、なので僕と映画について書いてみる。
僕は、アイデンティティーが危機的になると映画館に行く傾向があるみたいで、つまり映画の思い出話の巻です。
その1。浪人の頃、彼女だけ大学に受かって、僕は代ゼミに通っていた。
今くらいの季節かな、僕は成績が伸び悩み、着々と実力をつけていくライバル達に遅れをとり、
それを偏差値教育や受験戦争に嫌気がさしたと思い込み、「こんな奴らと、一緒にいられるか!。
人間の顔など見たくない」と思い、ある週の始まり、授業をエスケープして、衝動的に動物園に行くことにした。
代々木から上野なんて山手線に乗っていれば、連れて行ってくれる。
もっと早いルートもあるかもしれないが、急ぐ旅でもない。山手線でグルリと行こう。
上野動物園に着くと、月曜日は休園だった。
フラれた気分で、不忍池のあたりを一周してると、ピンク映画館を見つけた。
ピンク映画とは、成人向けのポルノ映画のことである。
「動物に会えないなら、せめて獣みたいな人間を観よう」と古臭い映画館に入った。
ストーリーは、希望に燃えて上京してきた少女が、悪い男に騙され、性に溺れて、あげくには毛じらみを伝染されて、
下の毛を剃って終わるという、確か『毛』というタイトルの映画だった。
観終わった僕は「このままではいけない」と、正気に返り、慌てて家に帰ってモーレツに勉強した。
その2。僕は精神科医になりたくて医学部に入ったが、いきなり精神科の授業はない。
一般教養や基礎医学から始まる。
体中の骨の名前を日本語と英語とラテン語で覚えたりする。
生理学や生化学など、理科の実験の親玉みたいなこともしなくてはならない。
精神科医になりたい僕には、苦行でしかない。
自分だけうまくいかなくて嫌気がさして、「こんなことをしたくて大学に入ったんじゃねえよ!」と1人で切れて、
ある週の始まり、実験をエスケープして、衝動的に新宿に出た。
理由は簡単、高校の頃、よく遊んでた街だから。
新宿をブラブラしてたら、ピンク映画館で「薔薇族映画3本立て」という看板を見つけた。
薔薇族とは男性同性愛者向けの雑誌のタイトルで、つまりホモの映画の特集をやっているという告知であった。
僕は、どうとでもなれ、という気分だったので迷わず入館した。
客は、僕の他は美人の女性の2人組みだけだった。
観客は3人、映画が始まった。
ストーリーは、原爆の被爆者である2人の男がお互いの孤独に惹かれあって、愛し合ってゆくというもので、
全編にしとしと雨が降っていて、憂鬱なフィルムだった。
僕は「安易な気持ちで踏み入ってはいけない領域もあるのだ」とカルチャーショックを受け、学校に戻って、
実験の後片付けに合流した。
その3。上級生になると病院実習が始まる。色んな科を回って実地の診療を見学するのだ。
色んな科には色んな医者がいて、中にはすごくインケンな指導医もいて、ことごとく僕に意地悪をした。
まぁ、元はこっちが生意気だったのが原因なのかもしれないが、もしそうなら大人気ない奴だな、そいつは。
僕にだけものすごい量の宿題を出した。
休みの日も教科書とニラメッコだ。
そんな休日の過ごし方にも嫌気がさし、
丁度、大森キネカという映画館で寺山修司の実験映画の特集をしていたから気分転換に観に行った。
その日は、『書を捨てよ町へ出よう』が上映される日で、僕にはピッタリのタイトルで、
このグッド・タイミングは僕の正当性を立証されてるような気分になった。
映画館は日曜ということもあり、割と混んでいた。
奥の席の手前に空席を見つけそこに座ろうとすると、奥の席の客は若いお洒落な女の子だった。
こんな子が1人で寺山修司の映画なんか観るのかな?と思って、
<隣あいてますか?>とたずねると、丁寧に「どうぞ」と言った。
だから僕も丁寧に、<どうも>と返した。
ストーリーは、最初に主人公が画面いっぱいに正面から映し出され、客席に向かってアジるのである。
何しろ、「書を捨てよ町へ出よう」である、まず行動しろ、ということで具体的な提案を延々と訴えるのである。
すごい迫力である。
そして、主人公は「そこの君、まず隣の女の子の手を握ってみろ!」と言うから、僕は焦って、隣の子の様子を伺うと、
その子もこっちを見ていて、目が合って、二人して同時に笑った。
それから僕はその子と帰りにお茶をして、友達になった。
その4。数日後、彼女から千石の三百人劇場でルイス・ブニュエルの映画があるから一緒に行こうと誘われた。
ルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」は寺山修司の年表にも登場するので、寺山つながりとして抑えておこうという訳だ。
タイトルは、『銀河』という異端キリスト教徒の話であったが、やや難解だった。
帰りに、お茶をして彼女から感想を求められたから、
<むずかしかったな>と答えると、「嘘!つまんなかったんでしょう?」と言われた。
図星で、この子は読心術の使い手か?、とヒヤッとしたが、そんなことはなくて、実は彼女も「つまらかった」んだって。
それから僕らは、面白い映画ってなんだ?、という話になり、結構ややこしい方向に彷徨ったりしたが、
最終的には喜劇映画の話になった。
今度の土曜の夜、浅草の六区の映画館でクレージー・キャッツの5本立てのオールナイトをやるから観に行くと僕が言うと、
彼女も是非連れって行ってくれと言う。
前から興味はあったが、女の子が1人で行くにはハードルが高かったというのだ。
その5。その日のラインアップは大したものだった。
一本目が『ニッポン無責任時代』で二本目が『ニッポン無責任野郎』である。
この2本は、川原達二が選ぶ日本の喜劇映画10本に間違いなく選出される作品で、
そんな架空のランキングなどどうでもよくて、
この2本はそれぞれが面白いのだが、話がつながっているから続けて観ると何倍も面白い。
まだ観てない人は、観るといいです。
順番を間違えないようにね。「~時代」、「~野郎」の順です。
当時の浅草はロックスが出来て集客に意欲を見せていたが、僕らの仲間は滅多に行かなかった。
皆、新宿や池袋は渋谷で遊び、お洒落な人が六本木や原宿あたりをうろついていた時代だ。
ビートたけしが、ギャグで「E・T」を観ようと映画館に行ったが銀座も新宿もどこもいっぱいで入れなかったが、
浅草の映画館はガラガラだったと言っていた。
勿論、たけし一流の浅草への愛情表現だと聞くものには伝わっていた。
かつての浅草からは多くの喜劇人が輩出された。
そんな喜劇の本場でクレージー・キャッツの映画を観るのである。
期待は膨れ上がってくる。
この日は、浅草に黄金時代が再現されたようだ。
こんな豪華な企画を放っておく馬鹿もないもので、その日の映画館はオールナイト映画にしては大入りだった。
後で判るのだが、大抵の人はこの2本を観たら帰ってしまった。終電もなくなるからね。
僕らは、朝まで観るつもりだから、まずは腹ごしらえ。
駅構内の焼きそば屋で、焼きそばを1人前とビールを2本たのんで、
焼きそばをを半分づつつまみにして、ビールを飲んだ。
その後、糸井重里がやっている団子屋がロックスにあるから、そこへ行きたいというので行ってみた。
孔雀なんとか、という店の名前だった気がするが、違ったらごめん。
話を映画に戻そう。
映画館は異様な盛り上がりで、彼女も嬉しそうにゲラゲラと笑いころげてて、僕は内心、ホッとした。
2本が終わると、彼女は輝いた顔をして、「スゴイね!」と興奮していた。
それと同時に、ゾロゾロと多くの客が帰って行った。
この映画館で夜を明かすべく残ったのは、僕ら2人と酔っ払って寝てる浮浪者みたいな何人かと、
そもそもここが寝ぐらなのでは?、と疑いたくなる本格的に寝ている何人かだけになった。
空気がガラリとかわり、彼女の表情も同様に変わった。
不安そうだったので、<大丈夫だよ>と僕が言うと、「やっぱり1人じゃ来れないわ」と彼女は苦笑してみせた。
3本目は、「日本一の色男」だったかな?。彼女の反応は、イマイチだった。
4本目は、クレージー・キャッツの後期の作品でドリフの加藤茶が準主役級で出てる映画で、
彼女はついにこの映画の途中で眠り出し、とうとうこの映画館で映画を鑑賞している客は僕1人になった。
ラストの5本目は、『喜劇泥棒家族』という映画で、僕も初めて観る作品だった。
ストーリーは、ある島の住民は全員が泥棒で、時々、船で本土へ行っては集団で泥棒をして生計を立てていた。
その島の泥棒のボスが植木等で、植木は昔、警察に捕まって拷問を受けて片足が動かなくなって、杖をついていた。
警察はいよいよ本腰を入れてこの泥棒達を捕まえようとし、島に乗り込んでくるのである。
圧巻は、男どもが次々に逮捕される中、最後に残った植木等が刑事に追い詰められるシーンである。
なんと、植木等はそこで杖を捨て、動かないはずの方の足をヒョイ・ヒョイ・ヒョイと動かしてみせ、
画面いっぱいに満面の笑みを浮かべ、空を飛ぶ鳥のように、海を泳ぐ魚のように、活き活きと走り回るのである。
植木等、健在!という感じだ。
何だか僕は、この僕以外は全員が寝てる映画館で、1人、感動していたのである。
結局、泥棒は全員捕まり、働き手(と言っても泥棒だが)を失った島は女と子供だけになった。
警察は、泥棒は逮捕したが、盗まれた金品を島から見つけ出すことは出来なかった。
ボスである植木等が、決して口を割らなかったからである。
ラストは、自転車の練習をしている子供に女たちが、気をつけなさいよ、と声を掛ける。
子供は、それでもよろめいて、電柱にぶつかって転んでしまう。
ほら~、言ったばかりでしょう、と女たちが駆け寄ると、自転車の前のライトのガラスが割れて、
中から金銀財宝が顔を出していた。
植木等は警察の目を誤魔化すためにここに隠していたのだ。
驚く女たち。
キラキラと輝く宝石のアップで映画は終わった。
不覚にも僕は感涙して、少し落ち着いてから、彼女を起こして映画館を出た。
犬一匹、猫一匹いない。カラスも鳴いていない。
無人街の浅草六区は、真っ白い朝もやに包まれていた。
僕は朝もやと瞼に焼きついたキラキラの映画のラストシーンの両方を自分の未来と重ね合わせて、
先はみえないけど何とかなる、と根拠のない確信を得て、頑張ろうと心に思ったんだ。
BGM. シカゴ「朝もやの二人」
アイドルを探せ
29/Ⅸ.(木)2011 一日、クリニックの外に出ていないので今日の天気はわからず
Oさんに昔のアイドルのグッズを取り扱っている店を教えて貰った。
ナカナカの充実振りだそうだ、今度行こう。
何かの映画の中で、監獄で生活をする人がピンナップ・ガールの写真を壁に飾り、
苦しい時間に耐えるという描写があったが、いつの世もアイドルにはそういう存在理由があって、
だからアイドルは素晴らしい職業だと思うし、アイドルにお金を消費するのは人生において必要経費だと思う。
そんな僕は、中学3年の頃、東中野のマンションに兄と2人で住みだした頃で、
それは実家から毎日当校するのが大変だからで、
でも実際は、週の大半を母が面倒を見に来てて、
だから父は1人茅ヶ崎で家族のために稼いでいて、そんな両親に感謝をすべきなのだが、
子供は子供で大変で、中3の僕は、特に何があったという訳ではないのだが、
絶望的な気分で毎日を送っていた。
きっと、クラスメートや教師や家族にも気付かれなかったが、暗澹たる日々だった。
その頃、僕の生活を支えたのは、一枚のアイドルのポスターだった。
そのアイドルとは、山口百恵だ。
山口百恵はシングル盤では、「秋桜」を歌ってる頃で、もうアイドルというより賞レースの本命になる王道の歌手で、
「横須賀ストーリー」以来の本格派ポップス路線から、「百恵神話」へと移行してゆく途上だった。
僕は、前にも書いたが、「中3トリオ」の3番手の頃の山口百恵が好きで、
その後の売れ線路線にはあまり好感を抱いていない。
それは僕がひねくれ物のマイナー志向だからではなく、第一、山口百恵はマイナーじゃないから。
それでも、僕を支えてくれたその時の山口百恵のポスターとは、
当時の山口百恵としても、当時のアイドルのポスターとしても、少し風変わりだった。
それは、白いブラウスに茶色のスカートをはいた普段着の格好で、
ポスターのくせにこちらの目を見ずに脇の方を向いている。
その視線の先に何があるかは、ポスターに写っていないので想像するしかないのだが、
おそらく他愛も無いものにちがいない。
それは近くのキレイなお姉さんみたいな風体だった。
東中野のレコード屋で、『花ざかり』というお花をテーマにした歌ばかりを集めたアルバムを買ったら特典としてもらった。
僕は、毎日、このポスターに見守られ、中3の一年間を皆勤賞で過ごした。
ちなみに、『花ざかり』は「川原達二の選ぶ10枚のアルバム」という企画があったら絶対に選出されるであろう作品だ。
そんな有りもしない企画などどうでもよくて、今はとても便利な時代でヤフオクとかに色んなものが出品されていて、
こないだ、ついに僕はこのポスターを入手した。
懐かしいな。
嬉しいな。
意外と安くて驚いた。
思い出は、お金では計れないということだ。
今更だが、うちのクリニックは僕の部屋に来て貰うというコンセプトなので
(「徹子の部屋」とか「さんまのまんま」みたいな感じ)、堂々と僕の好きなものを飾ったり貼ったりして、
皆さんに見せびらかしてる訳ですが、このポスターは自分の為だけに貼ろう。
どこにしようかな?。やっぱり診察室がいいな。
僕から見えるところに貼って、あの頃のように山口百恵に見守って貰おう。
何もかも、うまく運ぶはずさ。
だから皆さんは気付かれないかもしれませんが、隠すような物でもないので、興味があったら言って下さいね。
こっそり、教えてあげます。
BGM. 山口百恵「言わぬが花」
※山口百恵・関連記事~2010年6月「ヰタ・セクスアリス」、良かったら見て下さい。
ギザぴんく!
13/Ⅶ.(水)2011 暑い!!
クリニックには、僕の好きなものを貼ったり飾ったりしてるので、スタッフはおおよそ僕の好みを知っているはず。
なのに…。
つい、こないだ徳田さんが、「吉田さんって、ショコタンに似てませんか?」と問題発言をぶちかました。
絶句するオレに、徳田さんは、「いやっ、ちょっとした表情とか、…仕草とかが…。ね…。(汗)。」ってとりつくろった。
一方の吉田さんには以前、「徳田さんとショコタンって似てると思うんですけどぉ」とすえ恐ろしいことを言われたこともある。
まるで、2人で「ショコタン」をなすりつけ合ってるみたいだ。何じゃ、ソリャ?。
下は、今週のお花。↓。ひまわり同士が、「あなたの方が似てるわよ」と譲り合ってるように見えるのは、
猛暑のせいか?。
昨年末の「中川翔子バスツアー」、まさかの寝坊で不参加のショック以来、
ファンクラブ「ギザぴんく!」の会費を滞納していたため、
ファンクラブからお知らせが来なくなり、ライブのチケットもとれなくなった。
ちょっと前に、そう岡田さんにこぼしたら、「先生は、もうショコタンのことを好きではないんですよ!」と、
まるでFBI心理分析官のような鋭いまなざしと口調で断定されてしまった。
何じゃ、ソリャ?。
下は、クリニックのトイレ脇のショコタン・コーナー。
「綺麗ア・ラ・モード」と「恋活遊園地」のポスター。↓。
そんな中、「ギザぴんく!」に電話して事情を説明したら、新規入会し直してくれと言われた。
方法は、ネットかローソンの店頭にある「ロッピ」という機械でやるらしい。
またもや、ローソン!
「けいおん」の次は、「ショコタン」か。
ローソンの株でも買うかな。
株なんて、人生ゲームでしか買った事ないぞ。
BGM. 伊藤咲子「ひまわり娘」
※ショコタン関連記事:良かったらみて下さい。
・2010年5月、「中川翔子のコンサートに行く。」
・2010年12月、「しょこたんバスツアー」
江夏の夏
5/Ⅶ.(火)2011
東スポに、「阪神OBが岩田&能見に期待。38年前の伝説、江夏の再現」という記事が出てた。
38年前、江夏は延長11回をノーヒットノーランに抑え、延長11回の裏に自らの決勝サヨナラホームランで試合を決めて、
「野球は1人でもできる!」という名セリフを放った。
虎OBは、逆転優勝の起爆剤として、先の2人にあの伝説の名言を再現しろというのだ。…器が違いすぎるだろ。
僕は、この試合はよく覚えている。巨人戦のラジオが途中から、甲子園の阪神vs中日に変わったからだ。
江夏のサヨナラホームランはまさに劇的で、僕はその後に発売された「週刊ベースボール」の江夏がバンザイしてホームインする
ピンナップ写真を部屋に貼った。
記録に残る選手より記憶に残る選手になりたい、とよく人は言うが、江夏は記憶にも記録にも残る劇的な選手だった。
当時は、巨人・大鵬・玉子焼きの時代だったが、江夏は阪神タイガースのエースで生意気でふてぶてしく不良っぽいから好きだった。
ギッチョっていうのも、何か不良っぽくみえたな。
江夏の劇的なシーンといえば、他に以下のようなものが有名だ。
・オールスターの9連続奪三振。
オールスターは、1人の投手の投げれるイニングの上限が3回だから、対戦打者全員を三振に斬ってとったのだ。
これは、オールスター史上、江夏しかいない(はずだ)。
・広島vs近鉄の日本シリーズの第7戦、広島1点リードで迎えた9回裏近鉄が無死満塁と江夏を追い込む。
この両チームの攻防を当時「ナンバー」という雑誌に山際淳司が「江夏の21球」という文を書き、
当時何度も読み直しては感動した思い出がある。
ポイントは、江夏が追い込まれた場面で古葉監督がブルペンで北別府と誰かに投球練習をさせるのであるが、
これにはプライドの高い江夏が腹を立てる。
「1年間、自分を抑えの切り札として使っておきながら、最後の最後で信用していないのか!」と。
これも実に江夏らしい。
マウンドで怒りが収まらない江夏のもとに衣笠が近付き、「俺もお前と同じ気持ちだ」と耳打ちしてグラブで江夏の尻をポンと叩く。
それで冷静になった江夏は、この絶体絶命のピンチを抑えるのである。江夏はサウスポーだから、三塁走者が見えない。
そこで同点スクイズを試みる近鉄の作戦に対し、江夏はなんとカーブでウエストしてスクイズバントを失敗させるのだ。
この時の、江夏ってビール樽みたいなお腹をしてるのに、なんであんなにすごいんだろう。
確か、当時、本人は「この中には、ガソリンが入っている」って冗談を言っていた気がする。
・江川がはじめてオールスターに選出された時、8奪三振をとった。
その試合は、2-0とセ・リーグがリードした9回裏、パ・リーグは1点を返し、尚も無死満塁。
そこで、リリーフ・江夏が登場した。江夏はここでも、3者連続三振に斬ってとり、またもや伝説を作った。
この試合の「プロ野球ニュース」は、βビデオだが今も保存してある。
・そんな輝かしいエピソードのどれよりも、僕が一番、江夏らしくて好きなエピソードがある。
それは、TV中継が途中で終り、ニッポン放送のショーアップ・ナイターに切り替えた直後に起きた。
審判の「ボール!」の判定を不服とした江夏が、アンパイヤを殴ったのである。
それが、ラジオで実況中継されるのだが、映像がない分、想像力を掻き立てる。
江夏がゆっくりとマウンドを降り、肩で風切るようにアンパイヤを睨みつけながら距離をつめ、
アンパイヤは何故、面を外しちゃったんだろう?つけとけば良かったのに。
至近距離から的確に審判の顔面にパンチをお見舞いした。
江夏、退場。
湧き上がる会場のコールに興奮した。その試合の結果がどうなったのかの記憶はない。
ただただ、江夏が審判を殴る姿だけを何パターンも頭の中で想像した。
左ストレートかな?フックかな?それともアッパーかな?。
野球で、パンチをするシーンって滅多にないもの。田淵は止められなかったのかな?下手したら自分が殴られちゃうものね。
田淵、体大きいけど、気は優しそうだったから。確か、延長11回、ノーヒットノーランを達成したシーズンと同じ年だったと思う。
江夏は、ピークを過ぎた頃、メジャーに挑戦するが、惜しいところまで行って駄目だった。
江夏は、あれだけの選手だったのに、監督もコーチもやっていないと思う。
一度だけ、12チャンネルで野球解説をしてるのを聞いたことがあるが、あまり面白くなかった。
その後、覚せい剤でパクられたりした。
「英雄失格」という梶原一騎世代の僕らにとっては滅びの美学というのだろうか、江夏の生き様に哀愁を感じた。
ONを擁して9連覇中のジャイアンツに対して、真っ向から向かっていったタイガースのエース・江夏に、少年時代、心を惹かれた。
それは反骨の象徴で、ロックのスピリッツにも通じるものがあった。
「江夏の21球」は、野村克也の解説でNHK特集で放送され、今はDVDが販売されているが、この番組でも江夏は実にふてぶてしい。
NHKの番組なのに、チンピラみたいなシャツで登場して、インタビューに答え、煙草をプカプカ吸って回想する江夏。
これは、必見です。
涼宮ハルヒの驚愕、ゲット
26/Ⅴ.(木)2011 はれ、夜に雨
昨日、待望の「涼宮ハルヒの驚愕」が発売となった。家のブルーレイ・レコーダーはキーワードを入れておくと、
勝手に番組を選んで録画してくれるのだが、昨日家に帰ったらワイドショーが留守録されていて何かと思ったら、
「涼宮ハルヒの驚愕」が世界15か国同時発売というニュースを秋葉原の行列の実況中継と
スタジオから「涼宮ハルヒ現象とは?」みたいな解説を報道していた。
「涼宮ハルヒ」シリーズは世界15か国で累計1650万部を突破するヒット作で、
今回の「~驚愕」は4年ぶりの新作で初版部数は51万3000部で、
爆発的なヒットをした村上春樹の「1Q84」の初版部数よりも上回った!というのだ。
ハルヒと春樹を比較しても、あまり意味がないと思うのだが…。ダジャレ?
「~驚愕」は前作「涼宮ハルヒの分裂」の続編で、
現実世界を改変する異能力はハルヒではなく佐々木さん(キョンの中学の同級生)のものではないか?というテーマである。
これは作品の根幹に関わる重要なエピソードにピリオドが打たれるわけで、熱狂されるゆえんである。
木曜日は、お昼が少し早く終わるので、昼休みに渋谷のアニメイトに購入しにゆく。
すると、アニメイトの店頭には「ハルヒ」のパネルが立っていた。↓。
よく見ると「完売」と書いてある。初版部数が「1Q84」越えなのに、発売2日目で完売かぁ。
下は、「完売」をお知らせする部分のアップ。↓。
そんなこともあろうと、ちゃんと予約しておいたので、ゲットできました。
今回は、前後巻セットに特製小冊子がついてくる。↓。
下が、特典の小冊子「涼宮ハルヒの秘話」。↓。
その他にも予約特典は色々ついていて、たとえばブックカバー。
2冊なので2種類あって、一つはちょっとアートっぽい。↓。
もう一つのブックカバーは、佐々木さんとハルヒの対立構図。↓。
その他にも、アニメイト特典で裏に「私はSOS団をいかなる時も応援することを誓います」と刻まれてるメタリックなカード。
全部で5種類、あるらしいが、4つ手に入れた。あと一つだ。
まずは、ハルヒとみくる。↓。
続きまして、長門とみくる。↓。
そして、ハルヒと古泉。↓。
4枚目が、キョンと古泉。↓。
「~分裂」では、佐々木さんがとても素敵な女性に描かれていました。断トツだった「長門有希」を抜いた、という感じです。
あっ、僕の個人的な好みの問題です。
他にも、色々、関連商品が売っていました。「佐々木さんのうちわ」なんてのもありました。
節電の夏だからね。何故か、Tokyo Walkerでも、特集が組まれてポストカードとしおりの特別付録がついてました。
しかし、Tokyo Wakerを読む人が、ハルヒに興味持つかな?よく知らないけど、対象とする層が違いすぎないか?
コラボって、そういうものか?単に流行を発信してるだけか。
そんなことはどうでもいいですね。これから読みますが、読むのが楽しみです。
※涼宮ハルヒ関連記事、良かったらみて下さい。
・2010年5月、「涼宮ハルヒの驚愕」
・2010年6月、「聖地巡礼」、「ハルヒ豆情報」
・2010年7月、「わたしはここにいる」
・2010年8月、「エンドレスエイト」
・2010年12月、「涼宮ハルヒの消失」、「おやすみ」
・2011年5月、「勉強に近道はなし」
頑張れ、小倉優子!
17/Ⅴ.(火)2011 肌寒い、少し雨
きのうの東スポの一面に、「小倉優子、脱税疑惑」と見出しが出てた。
赤ワインをグラス片手にうっとり傾ける写真が使用され、毎度のことながら、
東スポの写真のチョイスには悪意がある。
ま、東スポだから許されるって面もあるけど。
逆に、東スポの一面に載ったから、「ガセネタか!」という効果を産んだかも。
一説によると、眞鍋かおり同様に事務所から逃げようとしているから、
嫌がらせをされたという噂もある。
頑張れ、小倉優子!。
ブログで小倉優子の応援をするのは、2回目だ。
前回は、2010年7月2日「焼肉小倉優子」だ。
(よかったら、みて下さい。ただし、くだらないです。怒らないで下さい)
断っておきますが、今回はくだらないです。
だけど、一生懸命、書きました。
でも、ふざけたことが嫌いな人は、ここから先は読まない方がいいです。
後悔するから。あとで怒られても、困るし。以上、警告終了。
昨日の電車の中吊り広告には、小倉優子の結婚式をSMAPが協力する、みたいのが載っていた。
コンビニで雑誌を読んだら、協力するのはSMAPのマネージャーだった。SMAPは来ないらしい。
小倉優子の結婚相手、良い人だといいな。
そんな訳で、小倉優子を応援するために元・ファンとして、
コレクションしたトレカ(中身の見えない袋に入っているカードを集めたり交換したりする遊びのためのカード。
ポケモンカードとか遊戯王カードが有名)の一部を紹介しましょう。
トレカは、中身が分からないので揃えるのは結構、大変で、おまけにアイドルものは
「ポケモン」や「遊戯王」みたいにメジャーではないから取り扱い店も限られ、
同様の理由で交換する相手もいない。孤独な収集作業だった。
↑上のように一枚一枚を専用のバインダーにファイルするのだが、
醍醐味は一枚づつがパーツパーツになっていて9枚揃うと一つの写真が完成する、というパターンがあるのだ。
右足だけない、って時はせつなくなる。下が揃ったバージョン。↓。
こんな感じです。トレカは、下の写真のような箱に入れて売っている。
この箱は、中野ブロードウェイにある「歌姫」っていうアイドル専門のCDショップで、何かを買った時のおまけで入手した。
今田の昔
31/Ⅰ.(月)2011
深夜テレビ「お願いランキング」に、今田耕司が出てるのをみた。
ホスト役のブラマヨとやり取りをするトーク形式の番組だが、その中で「何故、今田さんはピン芸人なのですか?」
という質問に、今田は昔ホンコンさんと「Wホルモン」というコンビを組んでいたという。
解散の理由は、当時の今田は全然朝が起きれなくて、いつも寝坊して、
それでもああ見えてホンコンさんはとても優しい人で、ずっと許してくれていて、
それでも今田はずっと寝坊して、ある日、ホンコンさんが「このままでは2人とも駄目になる」と解散したらしい。
今田耕司は当時を降り返って「本当にダメ人間でした」と言っていた。
それは、本人が当時を振り返っても説明できないことだった。
学生の頃、忌野清志郎の売れない頃の日記を読むと、「この人はダメ人間だなぁ~」と思って、とても安心した。
そういえば僕も医者になりたては結構遅刻とかして怒られていた。
何年目かにある先生との出会いで衝撃というか影響を受け、真面目になった…というか、過剰に働くようになった。
それは今でもそのままで、人間は一生のうちで働くトータル時間が定められているのかもしれない。
まだ返済期間みたいだ。
何年か前に、指導医の先生にお会いして近況を報告したら、「へ~、川原君、朝から仕事してるの?」と驚かれた。
人間はいつか何かの拍子にガラっと変わる時期がある。
風向きとか潮の満ち干きに喩えられるようなものだ。
だから、今、駄目な人もそういう時期が来れば自然と変わるから、それまではあまり努力をしないでいいと思う。
…無責任な発言だなぁ。
BGM. ハナ肇とクレージーキャッツ「ホンダラ行進曲」
愛情について。
30/Ⅰ.(日)2011
今日は一日、本を読んで暮した。
仏教関連、心理学のジャンル、皇室関係の本、サブカルチャー系と乱読。
なぜか、共通して「愛情」ということについて考えさせられる。
「愛情」「あいじょう」「アイジョウ」と考えていたら、ふと「アイ・ジョージ」のことを思い出した。
子供の頃、みたタレント名鑑は「アイウエオ順」にタレントのプロフィールを紹介していたから、1番最初にアイ・ジョージがいた。
僕は、子供だったのでアイ・ジョージのことはよく知らなかったし、その後もアイ・ジョージのことを知ろうとはしなかった。
だから、アイ・ジョージのことは何も知らないと言ってもいい。
なのに「愛情」で思い出したのが、アイ・ジョージだったとは…。
ダジャレでおしまいにするのは気がひけるが、肝心の「愛情」についての命題は、今後の課題にしようと思う。
BGM. 原田知世「愛情物語」
馬鹿の番付け
14/Ⅰ.(金)2011 寒い
大晦日の「Dynamite!!」の青木真也vs長島☆自演乙☆雄一郎の試合の地上波解説陣の面白さは以前にも紹介したが、
なんと「紙のプロレス」が2月号で、魔裟斗&須藤元気&谷川プロデューサーの実況解説を、紙上で再録してくれている。
このVTRは全くもって面白いので僕は何度も観て大体のセリフを覚えてしまったが、改めて文章で読むとまた格段と面白い。
さすが、紙プロだ!、よくこんな馬鹿な企画を考えた。
サブタイトルの「声に出して読みたい!」というのもイカしてる。
馬鹿騒ぎな大会の馬鹿みたいなカードを馬鹿みたいに解説している実況を、正月早々のトップ記事にもってくる馬鹿馬鹿しさ。
それを喜んで、こうしてここに紹介している自分が一番の馬鹿みたいだ。
「馬鹿」で思い出したが、「野ざらし」という落語のまくらに、‘馬鹿の番付け’というのが出てくる。
西の大関は‘醤油を三升飲んだ奴’で、こいつを西へ追いやって、堂々と東の大関を張ったのが、なんと意外や‘釣りをする人’。
なぜ‘釣りをする人’が馬鹿かというと、水の中に魚がいるかいないか判らないのに、そんな所にノウノウと糸を垂れてる奴は、‘
馬鹿の親玉’だということだそうだ。
ここから「野ざらし」の噺に入っていく。
立川談志は、このまくらの後、1つジョークを入れた。
「こないだ馬鹿な奴を見たよ。釣れもしないのに、一日中、ジッと糸を垂れてる奴」。
<なんで一日中ってわかるんだ?>。
「だって、俺、一日中、見てたもん」。
<お前が、一番、馬鹿だ>。
そんな感じかな♪。
BGM. ウルフルズ「バカサバイバー」